「自重(じちょう)」の意味は、問題などを起こさないように自ら言動を慎むことで、「自粛(じしゅく)」の意味は、他者からの評価を気にして、自ら自分の行いや態度を控えることです。「自重」と「自粛」はどちらも言動を謹むことを表す言葉ですが、「自重」は個人的に軽はずみな言動を控える場合に使う言葉で、「自粛」は社会的に自らの行動を控える場合に使う言葉であるという違いがあります。
「自重(じちょう)」の意味は、軽はずみにならないように行動をつつしむことです。 例えば「外でお酒を飲むのを自重する」「発言の自重が望まれる」などと使います。 「自粛(じしゅく)」の意味は、自分から進んで行動や態度をつつしむことです。 例えば「イベントの開催を自粛する」「販売自粛を望む」などと使います。 「自重」が個人的な行動をつつしむことを表す言葉であるのに対して、「自粛」は世間の目を来にして社会的な行動をつつしむことを表す言葉です。 「自制(じせい)」の意味は、自分の感情や欲望を抑えることです。 例えば「自制が利く」「自制心を失わないようにする」などと使います。
「自重」は<じちょう>と読みます。 「自重」の意味は、
です。 「自」には「おのれ。われ」という意味があります。 「重」には「おもんじる。大切にする」という意味があります。 「自重」は、「自らを重んじる」という通り、自分を価値あるものとして重くみる・大事にすることを表します。 一つ目の「自分自身を慎んで、軽々しい行動を取らないこと」という意味では、例えば「調子に乗ってふざけていたら、周りの人に色々言われてしまったので、今後はふざけた言動を自重します」といったように使います。 この意味で「自重」を使った四字熟語には「隠忍自重(いんにんじちょう)」があります。 「隠忍自重」の意味は、怒りや苦しみを抑えて軽々しい行いをしないことです。 二つ目の「自分の身体を大切にする」という意味では、例えば「ご自重ください」といったように使います。 現在では、「自分自身を慎んで、軽々しい行動を取らないこと」という意味が変化して、「調子に乗るな」「落ち着け」「自主規制」といった意味で使うことも多いです。 よくネットでも「自重しろ!」と言いますが、「調子に乗るな!」「引っ込め!」という意味だと解釈できます。 また、「自重」は筋トレなどでもよく使う言葉です。 ”自重トレーニング”は、自分自身の体重を負荷として利用するトレーニング方法です。器具なしでできるので、非常に始めやすい筋トレです。腕立て伏せ・逆立ち・懸垂・スクワットなどが当てはまります。 ちなみに「自重」を「じじゅう」と読むと、「自分の体重。(付属物・積載物などを除く)車体・機械それ自体の重さ」を意味します。意味が全く異なるので間違えないようにしましょう。
例文 「自分の行いを慎み、軽々しく振る舞わない」という意味
「自分の身体を大切にする」という意味
「自粛」は<じしゅく>と読みます。 「自粛」の意味は「自分で自分の行いをつつしむこと」です。 「自」には「おのれ。われ」という意味があります。 「粛」には、「心・規律などを引き締める・つつしむ」という意味があります。 「自粛」は、他人からの評価を気にして、自ら進んで行いや態度を慎むことを表します。 何らかの問題を起こして、それに対して自分の意思というよりは世間の目・他者からの評価を気にして、行うはずだったことを取りやめたりする、といった場合に使います。 よく問題を起こした芸能人が「無期限に活動を自粛する」と発言しますが、これは「一生芸能活動をしません」という意味ではなく、「期限を決めないで、自ら芸能活動をしないことを決定した」という意味です。 このように、「自粛」は誰かに活動しないように制限されているわけではなく、自ら決めたとに対して使うという特徴があります。
「自粛」の例文
「自制」は<じせい>と読みます。 「自制」の意味は「自分の感情や欲望を抑えること」です。 「自」には「おのれ。われ」という意味があります。 「制」には「おさえる。やめさせる」という意味があります。 「自制」は、自分の感情を抑制して、態度や言葉などを表に出さないことを表します。 例えば、ダイエット中であるから食べたい物を我慢する、大声を出したいけど人に迷惑をかけるから耐えるということを「自制」と言います。 よく「自制心」とも言いますが、これは「自分の感情や欲望を抑えようとする心」を表します。 「自制」のよく使われる言い回しには
などがあります。
「自制」の例文
「自重(じちょう)」は、問題をおこさないように個人的な軽々しい振る舞いをつつしむという意味の言葉で、「自粛(じしゅく)」は社会の目を気にして社会的な行いや態度をつつしむことを表す言葉で、「自制(じせい)」は、自分の感情や欲望を抑えることという意味の言葉です。
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