「妙案」という言葉をご存知でしょうか。「妙案が思いつく」「妙案が浮かぶ」などと使います。日常会話で使うことは少ないですが、ビジネスシーンで『妙案ですね』といったように使うことがあります。使ったことはないけれど聞いたことはある、見聞きしてこともないという方が多いかもしれません。正しく使うためには、意味についてしっかりと理解する必要があります。そこで今回は「妙案」の意味や使い方、「名案・良案」との違いについて解説していきます。適切に覚えて、上手く使えるようにしましょう!
「妙案」は<みょうあん>と読みます。 「妙」は音読みで「ミョウ・ビョウ」、訓読みで「たえ」と読みます。 「妙」は「味わい深いこと、巧みであること」を意味します。 「案」は音読みで「アン」と読みます。 「案」は「考えた事柄、内容」を意味します。 「妙案」の意味は「非常に優れている考え、素晴らしいひらめき」です。 物事を行うにあたっての非常に秀でているが、独特さがあるアイデアを表します。 「妙案」は考え自体よりも、そのアイデアを思いついた人を褒めるニュアンスとなります。
「妙」は両手を重ねて身を屈めることを表す「女」+細かい点を表す「少」で成り立っていて、「この上なく良い、不思議である」を表すようになりました。 「案」は家の中でくつろいでいることを表す「安」+地面を覆っている木を表す「木」で成り立っていて、「書類、考え」を表すようになりました。 「不思議な、特色ある」という意味を持つ「妙」を用いて「妙案」とすることで、「他の人は思い浮かべそうにない目新しい考え、一風変わったアイデア」を表します。
「妙案」は単に優れている考えではなく、少し独特だが他の人は思い浮かべないような優れたアイデアを表す場合に使います。 「妙案が浮かぶ」「妙案が思いつく」「妙案を示す」「妙案がある」「妙案が出てこない」などと言います。 一風変わっているが面白い案を出した人に対して、『それは妙案だ!』と言うこともできます。 「妙案」自体は敬語ではありませんが堅い表現なので、ビジネスシーンなど敬語表現と併せて使うことがほとんどです。日常会話で使うことは稀でしょう。 使い方としては、
などとなります。
「妙案」の例文
「名案」は<めいあん>と読みます。 「名」は音読みで「メイ・ミョウ」、訓読みで「な」と読みます。 「名」は「名の知れた、優れている」を意味します。 「案」は音読みで「アン」と読みます。 「案」は「考えた事柄、内容」を意味します。 「名案」の意味は「優れている思いつき、良いアイデア」です。 「名案」も「妙案」もほぼ同じ意味ですが、ニュアンスに違いがあります。 「名案」が「誰もが感心するような優れているアイデア」を指し、「妙案」は「他の人では思い浮かばないような独特な良いアイデア」を指します。 一般的には「名案」が使われていることが多いです。
「名案」の例文
「良案」は<りょうあん>と読みます。 「良」は音読みで「リョウ・ロウ」、訓読みで「よい」と読みます。 「良」は「優れている、出来栄えの良い」を意味します。 「案」は音読みで「アン」と読みます。 「案」は「考えた事柄、内容」を意味します。 「良案」の意味は「優れているアイデアや工夫、良いアイデア」です。 「良案」も「妙案」もほぼ同じ意味ですが、ニュアンスに違いがあります。 「良案」が「こうだったら上手くいくだろうという良いアイデア」を指し、「妙案」は「他の人では思い浮かばないような独特な良いアイデア」を指します。
「良案」の例文
裏技 (意味:普通の方法とは異なるが、意外と効き目がある方法) 「家事の裏技特集を見る」 奥の手 (意味:簡単には教えられない、大切な方法) 「奥の手を使って、物事に取り組む」 奇策 (意味:人が予想しないであろう変わった手段) 「奇策であったが、上手く進んだ」 良い着想 (意味:優れているアイデア) 「良い着想が浮かんだ実行に移る」 良いアイデア (意味:素晴らしい考え) 「良いアイデアが浮かんだので他の人に伝える」 是正策 (意味:悪い部分を正すための策) 「是正策を考えなければいけない」 打開策 (意味:困難を乗り越えるための策) 「打開策を考えないと、いつまでも同じ状態のままだ」 改善策 (意味:悪い部分を直して良くすること) 「改善策を見つけて早く解決する」 処方箋(しょほうせん) (意味:ある事を解決するための手段) 「トラブルを免れるための処方箋が思いつく」 突破口(とっぱこう) (意味:困難を乗り越えるための方法) 「事件を解決するための突破口が見えてきた」 解決法 (意味:問題を処理すること) 「どうやら彼は解決法が思い浮かんだようだ」 起死回生策 (意味:終わっているものを再び立ち直せること) 「起死回生策を考えないと、本当に終わってしまう」
愚案 (意味:愚かなアイデア) 「愚案は却下されていた」 凡策(ぼんさく) (意味:考えが足りていない手段) 「そんな凡策では絶対に上手くいかない」 小策 (意味:何も面白みのない考え) 「小策は無視するようにする」 拙策(せっさく) (意味:つまらない策) 「そんな拙策では、失敗してしまうはずだ」 小細工 (意味:出来が悪い策) 「小細工を披露するよりも、しっかりと考えて欲しい」 駄作 (意味:出来栄えの悪いもの) 「こんな駄作ではヒットしないだろう」 策略 (意味:自分のために相手を苦しい立場に落とす策) 「良い策略が思いついた」 仕掛け (意味:相手を陥れるための策) 「仕掛けが十分に施されている」 術計(じゅっけい) (意味:前から考えていた策) 「ようやく術計を実行する時がきた」
「妙案」は英語で「good idea」でよいでしょう。 「good」の代わりに「great」「bright」「excellent」など色々な形容詞を使うことができるでしょう。 「思いつく」は英語で「come up with」を使います。
I just came up with a great idea!
ちょうど妙案を思いついた!
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「妙案」について理解できたでしょうか? ✔︎「妙案」は「みょうあん」と読む ✔︎「妙案」は「非常に優れている考え、一見独特だが他の人には思いつかない素晴らしいひらめき」を意味 ✔︎「妙案が浮かぶ」「妙案が思いつく」「妙案が出る」などと使う ✔︎「妙案」の類語には、「裏技」「奥の手」「処方箋」「突破口」などがある