「節目」という言葉をご存知でしょうか。「節目を迎える」「人生の節目」などと使います。以前、藤井聡太棋士が使っていたことでも話題となりましたよね。では、「節目」とはどのような意味なのでしょうか。実は、「節目」は「ふしめ」と「せつもく」と読み方が2通りあります。この2つに、何か違いはあるのでしょうか。「節目」は日常会話だけでなく、ビジネスシーンにおいても使うことが多い言葉です。そこで今回は「節目」の意味や使い方、語源、類語について解説していきます。「節目」を正しく覚えて、上手く使えるようにしましょう!
「節目(ふしめ)」の意味は、 1.材木や竹の節となっている部分 2.物事の区切りとなるところ です。 1の意味では「この木には節目が多い」「節目がたくさんある木材を探している」などと言います。 主に、「節目」は「物事の区切目。転機」という意味で使うことが多いです。 「ここら辺で一休み」ということを表したい場合に「節目」を用います。「節目」を使うことによって、抽象的な出来事の一段落、大きな変わり目を表すことができます。 例えば、「大きな節目」「節目の一年」「人生の節目」「節目を迎える」「節目節目」などと言います。
「節目(せつもく)」の意味は、 1.植物の節と木目 2.細かく分けた一つ一つの箇条 です。 1の意味は「節目(ふしめ)」の「材木や竹の節となっている部分」とほぼ同じ意味です。 主に、「節目」は2の「細かく分けた条項」という意味で用います。「まだまだこれからも数多くある物事の中の区切目の一つ」を表します。 「節目」には「まだまだ行う事柄はたくさんあり、ここからだ」といった思いが込められています。 「せつもく」の中での大きな切れ目が「ふしめ」です。「せつもく」の方が「より緻密な区切り」という意味合いになります。 「せつもく」はスピーチや改まった場面で使うことが多く、一般的にはあまり使いません。
藤井四段(当時)が公式戦50勝「節目」を「せつもく」と読んで話題になりました。 藤井四段は、おそらく「この勝利を大きな区切りとせず、これからも勝ち続ける」というニュアンスを表現するために「せつもく」という読み方をしたと考えられます。 藤井四段の発言で、「節目」を「せつもく」と読むのを知った人も多いのではないでしょうか?そのくらい「せつもく」という読み方は珍しく、一般的には使いません。
元々「節目」は「材木や竹の節となっている部分」という意味でした。「節目」の「節」は竹の幹から来ています。 竹の中は空洞となっています。何もないと大きくなりませんが、表面に節があることによって困難が起きても強く高く伸びることができます。 このことを比喩的に用い、物事の節を「節目」と言うようになりました。 節があることによって、大きく前進することができるという思いが込められています。
「節目」の例文を紹介します。
「節目を迎える」という言い回しをよくします。「節目を迎える」とは「人生の流れを変化させるような、大きなきっかけを迎えること」です。 そんな時期のことを「節目の時期」「節目の年」「人生の節目」などと言うこともあります。 「人生の節目」としては、受験・入学・就職・転職・結婚・出産・死などが挙げられます。 他にも、引っ越し・旅行・初恋・大会出場・家購入・結婚記念日・好きな歌手のライブに行ったなど、自分の人生に大事なことであれば小さな出来事も当てはまります。 このように、「節目を迎える」は「人生の中で何か長く続いていくものの切れ目を迎えること」を表しています。
「節目を迎える」を使った例文
一区切り (意味:一回区切られたもの。ひときり) 「一区切りついたところで休憩する」 一段落 (意味:事柄が一旦区切られて片付くこと) 「一段落ついたら話し合おう」 ひときり (意味:一旦区切ること) 「ひときり終わった」 ピリオド (意味:進行している物事に決着をつけること) 「現役生活にピリオドを打つ」 岐路(きろ) (意味:運命の分かれ道) 「大事な岐路に立つ」 ターニングポイント (意味:物事の分かれ道) 「人生のターニングポイントを考える」 転換点 (意味:状況が変わる地点のこと) 「ついに転換点が訪れる」 分岐点 (意味:物事の分かれ道) 「出産した時が人生の分岐点だ」 境目 (意味:物事の区切れとなる部分) 「ここが勝負の境目だ」 分かれ目 (意味:物事の区切れとなるところ) 「勝ち負けの分かれ目となる」 切れ目 (意味:物事の区切り) 「話の切れ目がみえない」
「節目」は英語で「milestone」になります。 「大きな節目」というときは「a real milestone」という表現になります。 例文です。
Leaving Japan for the States after graduating from high school was a real milestone in my life.
高校卒業後に日本を旅立ち渡米したことは人生において大きな節目だった。
「milestone」は日本語のカタカナ語「マイルストーン」としても一般的に使われていますよね。 カタカナ語の「マイルストーン」に関しては、下記の記事を参考にしてみてください。
科学的に正しい英語勉強法
こちらの本では、日本人が陥りがちな効果の薄い勉強方法を指摘し、科学的に正しい英語の学習方法を紹介しています。読んだらすぐ実践できるおすすめ書籍です。短期間で英語を会得したい人は一度は読んでおくべき本です!
正しいxxxxの使い方
授業では教わらないスラングワードの詳しい説明や使い方が紹介されています。タイトルにもされているスラングを始め、様々なスラング英語が網羅されているので読んでいて本当に面白いです。イラストや例文などが満載なので、この本を読んでスラングワードをマスターしちゃいましょう!
職場で英語が必須な方や海外留学を検討している方など、本気で英語を学びたい人にオススメの英会話教室、オンライン英会話、英語学習アプリを厳選した記事を書きました!興味のある方はぜひご覧ください。
「節目」について理解できたでしょうか? ✔︎「ふしめ」と読む場合は、「材木や竹の節となっている部分。物事の区切りとなるところ」という意味 ✔︎「せつもく」と読む場合は、「植物の節と木目。細かく分けた一つ一つの箇条」という意味 ✔︎「節目を迎える」「大きな節目」「人生の節目」などと使う ✔︎「節目」の類語には、「一区切り」「ひときり」「ターニングポイント」「境目」などがある