「要項」という言葉をご存知でしょうか。「募集要項を見る」「入試要項を確認する」などと使います。では、「要項」の意味について正しく知っているでしょうか。「要項」は色々な資料で見たり、聞いたりすることが多いですが、意外と意味について知らないという方が多いかもしれません。適切に使うためには、意味についてしっかりと知っておく必要があります。そこで今回は「要項」の意味や使い方、「要綱・要領・概要」との違い、類語について解説していきます。正しく覚えて、上手く使えるようにしましょう!
「要項」は<ようこう>と読みます。 「要」は音読みで「ヨウ」、訓読みで「かなめ・いる・もとめる」と読みます。 「要」は「大事な部分、かなめ」を意味します。 「項」は音読みで「コウ」、訓読みで「うなじ・うな」と読みます。 「項」は「細かく分けた一つ一つ」を意味します。 「要項」の意味は「必要な事柄、重要とされている事項」です。
「要項」はある事柄のなかから、特に重要な部分を表す場合に使います。 主に「◯◯要項」という形で用いて、「◯◯を行うにあたって守るべき大切な事柄」を表します。 例えば、「入試要項」であったら「入試を受けるにあたって必要となる項目」となります。大学の入試要項では、入試日程・入試会場・入試科目・試験時間・募集人数などが記載されています。 「要項を確認する」「要項を調べる」「要項をまとめる」「要項を作成する」と言うことができます。 使い方としては、
などとなります。
例文
「要綱」は<ようこう>と読みます。 「要」は音読みで「ヨウ」、訓読みで「かなめ・いる・もとめる」と読みます。 「要」は「大事な部分、かなめ」を意味します。 「綱」は音読みで「コウ」、訓読みで「つな」と読みます。 「綱」は「物事をまとめる大筋」を意味します。 「要綱」の意味は「物事の最も重要な部分となる事柄、それらをまとめたもの」です。 「要綱」は堅い表現のため役所などで使われていることが多く、「要項」は一般的に使われています。 「要綱」は、役所や事業が取り組む物事の方針を表す場合に使うことが多いです。 「入試要項」や「実施要項」を「入試要綱」「実施要綱」としても間違いではありませんが、民間の行事に「要綱」を使ってしまうと大袈裟な印象を与えてしまいます。
例文
「要領」は<ようりょう>と読みます。 「要」は音読みで「ヨウ」、訓読みで「かなめ・いる・もとめる」と読みます。 「要」は「大事な部分、かなめ」を意味します。 「領」は音読みで「リョウ・レイ」、訓読みで「えり・くび・うなじ」と読みます。 「領」は「重要な箇所」を意味します。 「要領」の意味は、
です。 「要領」は「物事の大事な部分」という意味では、「要項」と同じように使うことができます。 例えば、「実施要項」「大会要項」を「実施要領」「大会要領」と置き換えることができます。 ただ、「要項」には「物事を上手く進める手順」という意味は含まれません。「要領が悪い人」「要領が良い進め方」と言うことはできますが、これらを「要項」の置き換えることはできないです。
例文
「概要」は<がいよう>と読みます。 「概」は音読みで「ガイ」、訓読みで「おおむね」と読みます。 「概」は「全体をならして全部同じにすること」を意味します。 「要」は音読みで「ヨウ」、訓読みで「かなめ・いる・もとめる」と読みます。 「要」は「大事な部分、かなめ」を意味します。 「概要」の意味は「物事のだいたいの内容、大まかなこと」です。 理解しやすい・分かりやすいように、大切な部分をまとめた大体の内容を表します。 「概要」とは、細かい部分を切り捨てて重要な箇所だけを残したものです。「〜の概要」「会社概要」などと言います。 「要項」も「必要な事柄」を意味しますが、細かい部分は切り捨てられていません。
例文
主意 (意味:重要な考え方) 「物語の主意を理解しないと」 大旨(おおむね) (意味:大体の内容) 「彼の話の大旨は分かった」 大要 (意味:大事な部分) 「大要を見逃さないようにしなければいけない」 要点 (意味:物事の大事な部分) 「要点を掴めば何となく分かるはずだ」 骨子(こっし) (意味:物事を構成する上で必要な部分) 「案の骨子をしっかりとしておこう」 主旨 (意味:物事の中心となる部分) 「話の主旨を理解しないと分からないままだよ」 要義 (意味:大事な意味) 「企画の要義を考えてみる」 骨髄(こつずい) (意味:もっとも大事な部分) 「論文の骨髄をまとめてみる」 主点 (意味:大事な部分) 「主点を自分なりに解釈してみる」 大意 (意味:物事の大体の意味) 「大意を捉え、自分の言葉でまとめる」 要旨(ようし) (意味:物事の主要な点) 「話の要旨がよく分からない」
「要項」は英語で「 requirement 」になります。 動詞「require」の名詞形が「requirement」になります。 「入試要項」は「admission requirements」または「application requirement」などといいます。
Here are the application requirements for Harvard University.
これらがハーバード大学への入試要項になります。
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「要項」について理解できたでしょうか? ✔︎「要項」は「ようこう」と読む ✔︎「要項」は「必要な事柄、需要とされている事項」を意味 ✔︎「募集要項」「入試要項」「実施要項」「大会要項」といったように使う ✔︎「要項」の類語には、「主意」「大旨」「骨子」「主点」などがある