「誂える(あつらえる)」の意味は、自分の希望に合うように作らせることです。例えば「洋服を誂える」などと使います。「設える(しつらえる)」の意味は、ある目的のために建物や部屋などにものを置いたり、美しくするために飾り立てることです。例えば「世部屋を洋風に設える」などと使います。「拵える(こしらえる)」の意味は、自分が納得するものを作り上げることです。例えば「腹拵えをする」のように食事をするという意味でも使うことができます。
「誂える(あつらえる)」・・・自分好みのものになるように、注文して作らせること 「設える(しつらえる)」・・・ある目的のために、ものを決まった場所に備え付けること 「拵える(こしらえる)」・・・自分が納得できるものを作ったり、身支度を整えること
「誂える」は<あつらえる>と読みます。 「誂」は音読みで「チョウ」、訓読みで「あつらえる、あつらえ」と読みます。 「誂」は「頼んで作らせること、ちょうせんすること」を意味します。 「誂える」の意味は「自分の希望に合うように、作らせること」です。 種類・寸法・デザイン・価格などを全て示して、それを作ってもらうことを表します。 主に、「◯◯を誂える」という形で用います。自分の希望に沿うように作らせる場合に「誂える」を使います。 例えば、「洋服を誂える」といった場合は、『素材はカシミヤで、ピンク色、サイズはMの洋服を作って』といったように、自分の好みに合ったものを作ってもらうために依頼することを意味します。 「誂える」を用いた表現で「河童に塩を誂える」があります。これは「河川に住んでいる河童に、海で取れた塩を頼むこと」から、「的外れの依頼をすること」を意味します。 また、「誂え向き」という言葉があります。これは「希望通り、要望通りであること」を表します。 「誂える」の類語には、「オーダーメイド」「特注」「頼む」「発注」「注文」などがあります。
例文
「設える」は<しつらえる>と読みます。 「設」は音読みで「セツ」、訓読みで「もうける、しつらえる」と読みます。 「設」は「置くこと、使うようにすること」を意味します。 「設える」の意味は、
です。 ある目的のために建物や部屋などにものを置いたり、美しくするために飾り立てることを表します。 例えば、「庭に収納庫を設える」「部屋に本棚を設える」といったように使います。これは「備え付ける」という意味で用いられています。 「部屋を設える」「北欧風に設える」といった場合は、「美しく飾りつける」という意味で使われています。 このように、「設える」は建物や部屋に対して使います。 「設える」の類語には、「飾り立てる」「装飾」「デコレーション」「備える」「設置」などがあります。
例文 「ものを部屋に備え付ける」という意味
「部屋を綺麗にととのえる」という意味
「拵える」は<こしらえる>と読みます。 「拵」は音読みで「ソン」、訓読みで「こしらえる、よる」と読みます。 「拵」は「作ること、生み出すこと」を意味します。 「拵える」の意味は、「あれこれと手を加えて、自分が納得するものを作り上げること」です。 材料を足したり形を変えるなどと手を加えて、新しいものを作り出すことを表します。 大きく区別すれば「作り上げること」ですが、その中でも「ある目的のため資金を準備する」「身支度をする」「他人を騙すために、それらしい話を作る」「食事する」という意味で使うことができます。 「拵える」は様々なことに対して、良い意味としても悪い意味としても使うことができます。 例えば、「昼食を拵える」は「昼食を作ること」でプラスな意味ですが、「愛人を拵える」は「愛人を作ること」でマイナスな意味となります。 「拵える」のくだけた言い方には「拵える(こさえる)」があります。 「拵える」の類語には、「仕上げる」「作る」「組み立てる」「形づくる」「設計する」などがあります。
例文
「誂える(あつらえる)」とは、自分好みのものになるように、注文して作らせることです。 「設える(しつらえる)」とは、ある目的のためにものを決まった場所に備え付けることです。 「拵える(こしらえる)」とは、自分が納得できるものを作ることです。 例えば、制服を自分に合ったサイズで注文して作ってもらうという場合は「誂える」を使います。
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