「Me too.」の意味と使い方を解説していきます。女性がセクハラの被害体験をSNSで告白する#MeToo運動でも、近年話題になりましたよね。「Me too.」は「私も」という意味なのですが、「私も」の英語は場面によって3通りがありますので注意が必要です。本記事では「Me too.」の正しい使い方、その他の「私も」の英語表現を紹介していきます。
「Me too.」の意味は「私もです」になります。 「Me too.」は相手の発言に対して「私もあなたと同じ意見です」と主張するときに使います。 「Me, too.」とカンマが「too」の前に入ることもあります。 「Me toooo!」などとoの数を増やしたり(meの後のeを増やすことも)して、強調することがあります。 これは日本語の「禿同(激しく同意)」などに近いでしょう。 さっそく例文を見ていきましょう。
"I saw John at the bar last night." - "Really? Me too."
「昨夜バーでジョンとあったよ」- 「本当に?おれもだよ」
"I liked the movie." - "Me toooo!"
「例の映画よかったね」-「禿同!」
学校では習いませんが、「me too」は間にハイフンを入れて「me-too」の形で形容詞として使うこともあります。 形容詞「me-too」の意味は2つで、 ①(商品が)成功している他社の模倣をした ②(人の考え・行動などが)他人のマネをした になります。
The companies selling me-too products are never going to be successful.
模倣した商品を販売している会社は絶対に成功することはない。
The candidate had a me-too policy, so she failed to be elected.
その候補者は他人を真似た政策しか打ち出せず、落選してしまった。
特に政治などで他人の政策を真似することを「me-tooism」といいます。
「me‐too」は動詞だと「すぐに”me too”と言う」=「すぐに人に賛同したり真似したりする」という意味になります。 これはインターネットスラングとして使われます。 「me-tooer」だと「すぐに人の意見を真似する人」になります。 形容詞と動詞の「me-too」はどちらもスラングです。また、どちらも人を揶揄するニュアンスがあるので、使う際は注意してください。
He always me-toos and has no his own opinions.
彼はいつも人のマネをして、自分の意見がない。
日本語で「私もです」と返すときは、必ずしも「Me too.」ではないので注意が必要です。 「You too.」「Me neither.」になるパターンが存在します!
「私もです」と返事したいときに英語では「Me too.」が使えない場面の1つ目が、相手の発言の目的語が「you」のときです。 例えば、「I love you.(愛してるよ)」と言われたときに、「Me too.」と返してしまうと、「私も私のこと愛しています」という意味になってしまいます!笑 「Me too.」は「私もあなたと同じように考えます」という意味なので、「I love you.」への返事としては不自然になってしまいます。 正しくは、
などになります。 もう一つよくある間違いが「Nice to meet you.」に対して「Me too.」と返してしまうことです。 「Nice to meet you.」も「you」で終わっているので、「Me too.」だと「私も私に会えてよかったです」という意味不明なニュアンスになってしまいます。。 この場合も、
などと返事をする必要があります。
相手が否定文で言ったことに対して同調する場合も「Me too.」を使うことができません。 例えば、「I don't like him.」に対して、「Me too.」とは使えません。 正しくは、
となります。 肯定文に対する同調は「Me too.」、否定文に対する同調は「me neither.」と覚えておきましょう。 「Neither do I.」はよりフォーマルな言い方になります。 相手が助動詞「can」を使っていれば、「Neither can I.」、be動詞の文章ならば「Neither am I.」と返します。
"I didn't eat breakfast this morning." - "Neither did I."
「今朝は朝食を食べなかったよ」-「私もです」