「目下」と「目先」の意味の違いはご存知でしょうか?似ているため同じ意味だと覚えている人が意外と多いですが、実は違いがあります。そこで本記事では「目下」と「目先」の意味と使い方の違いについて解説していきます!
「目下」・・・「めした」と読んだ場合は「年齢・立場・地位・ランクなどが、自分よりも低い人」 「もっか」と読んだ場合は「今現在進行していること」 「目先」・・・「めさき」と読み、「すぐ目の前、すぐ近い将来にあること」という意味
「目下(もっか)」と「目先」はどちらも「今、現在」という意味があり、似ていますが使い方に違いがあります。 「目下」は・・・ 「目先」は・・・
「目下」は「めした」もしくは「もっか」と読みます。「目下」は読み方によって意味が異なります。 「もっか」と読む場合は、「現在、今この時」を意味します。 「目下」は「目の前」「ただ今」ということで、現在進行している状況を表します。例えば、「目下準備中」ならば「今現在、物事の実現に向けて用意している、作業を進めている最中であること」を意味します。 「目下」は「継続している」「行なっている最中」というニュアンスが強く含まれます。 「目下」はビジネスシーンで使うことがほとんどで、今現在の仕事の進み具合を報告するときなどに用います。 他にも、
というような使い方をします。 類語には、「今」「現在」「ただ今」「さしあたり」「現時点」などがあります。 「目下」の反対語は明確にはありません。ただ、反対の状況を表す言葉としては「将来的には」「いつかは」などがあります。 「めした」と読む場合は、「年齢・立場・地位・階級などが、自分よりも下であること」を意味します。 「目下の者」「目下の人」などと使います。「後輩」「部下」「手下」「年下」「子分」などが「目下」に当たります。 反対語は「目上」です。「立場や年齢が自分よりも高い人」を表します。
例文
「目先」は「めさき」と読みます。「目前」と表記することもできますが、一般的には「目先」を使います。 「目先」の意味は、
です。 「目先」は「その人が見ているすぐ目の前」を意味します。例えば、「リモコンならすぐ目先にある」と用います。「顔が目先にちらつく」などと「思い出す」という意味でも使うことができます。 「目先」は「すぐ先の、すぐ近くの将来」という意味でも用います。「目先の利益にこだわる」「目先のお金を追う」などと聞いたことがあるかもしれません。 この場合の「目先」は、「長期的に考えずに近い将来だけしか見えていない」「大局を見通すことをせずに」「近視眼的な」というネガティブなニュアンスを含みます。 例えば、「目先の利益を追う」ならば「すぐ目の前にある利益を追い求めること」を表します。今すぐに手に入る利益というだけで、長期的な利益を見込めるものではないことを表しています。 他にも、
というような使い方をします。 「目先が利く」は「先を見通す、機転が利く」、「目先を変える」は「今までの印象を変えて飽きさせないようにする」という意味です。 「目先」の類語には、「目の前」「すぐそこ」「手元」「直近」「先行き」などがあります。
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