1. TOP
  2. 日本語
  3. 意味の違い
  4. 「目下」と「目先」の意味の違いと使い分け

「目下」と「目先」の意味の違いと使い分け

「目下」と「目先」の意味の違いはご存知でしょうか?似ているため同じ意味だと覚えている人が意外と多いですが、実は違いがあります。そこで本記事では「目下」と「目先」の意味と使い方の違いについて解説していきます!

「目下」と「目先」の違い

「目下」・・・「めした」と読んだ場合は「年齢・立場・地位・ランクなどが、自分よりも低い人」        「もっか」と読んだ場合は「今現在進行していること」 「目先」・・・「めさき」と読み、「すぐ目の前、すぐ近い将来にあること」という意味

「目下(もっか)」と「目先」はどちらも「今、現在」という意味があり、似ていますが使い方に違いがあります。 「目下」は・・・ 「目先」は・・・

「目下」の意味と使い方

「目下」は「めした」もしくは「もっか」と読みます。「目下」は読み方によって意味が異なります。 「もっか」と読む場合は、「現在、今この時」を意味します。 「目下」は「目の前」「ただ今」ということで、現在進行している状況を表します。例えば、「目下準備中」ならば「今現在、物事の実現に向けて用意している、作業を進めている最中であること」を意味します。 「目下」は「継続している」「行なっている最中」というニュアンスが強く含まれます。 「目下」はビジネスシーンで使うことがほとんどで、今現在の仕事の進み具合を報告するときなどに用います。 他にも、

  • 目下の課題
  • 目下の急務
  • 目下の情勢
  • 目下調査中
  • 目下奮闘中
  • 目下に迫る
  • 目下のところ

というような使い方をします。 類語には、「今」「現在」「ただ今」「さしあたり」「現時点」などがあります。 「目下」の反対語は明確にはありません。ただ、反対の状況を表す言葉としては「将来的には」「いつかは」などがあります。 「めした」と読む場合は、「年齢・立場・地位・階級などが、自分よりも下であること」を意味します。 「目下の者」「目下の人」などと使います。「後輩」「部下」「手下」「年下」「子分」などが「目下」に当たります。 反対語は「目上」です。「立場や年齢が自分よりも高い人」を表します。

例文

  • 先に進む前に、目下の課題を片付けなくてはいけない。
  • 新商品の売り上げを伸ばすために、目下奮闘中である。
  • 彼は目上の人にはやたらと媚びるのに、目下の者には冷たい態度をとる。

「目先」の意味と使い方

「目先」は「めさき」と読みます。「目前」と表記することもできますが、一般的には「目先」を使います。 「目先」の意味は、

  • 見ているすぐ前、目の前
  • ある物事に直面した、すぐその時
  • すぐ先の近い将来
  • その場の表面的な感じ

です。 「目先」は「その人が見ているすぐ目の前」を意味します。例えば、「リモコンならすぐ目先にある」と用います。「顔が目先にちらつく」などと「思い出す」という意味でも使うことができます。 「目先」は「すぐ先の、すぐ近くの将来」という意味でも用います。「目先の利益にこだわる」「目先のお金を追う」などと聞いたことがあるかもしれません。 この場合の「目先」は、「長期的に考えずに近い将来だけしか見えていない」「大局を見通すことをせずに」「近視眼的な」というネガティブなニュアンスを含みます。 例えば、「目先の利益を追う」ならば「すぐ目の前にある利益を追い求めること」を表します。今すぐに手に入る利益というだけで、長期的な利益を見込めるものではないことを表しています。 他にも、

  • 目先のことにとらわれる
  • 目先が利く
  • 目先が見えない
  • 目先を変える

というような使い方をします。 「目先が利く」は「先を見通す、機転が利く」、「目先を変える」は「今までの印象を変えて飽きさせないようにする」という意味です。 「目先」の類語には、「目の前」「すぐそこ」「手元」「直近」「先行き」などがあります。

例文

  • 彼女の顔が目先にちらついて、勉強に集中できない。
  • 目先のことばかり考えていて、先のことについては一切考えていない。
  • 客足が減ってきたので、目先を変えて目新しいメニューを開発することにしよう。
  • 彼は目先が利く人なので、リーダーに向いているだろう。

こちらの記事もチェック

「適用」「適応」「摘要」の意味の違いと使い分け

WURK

「目的」「目標」「手段」「課題」の意味の違いと使い分け

WURK

「補完」「補間」「補足」「補填」「補充」の違いと使い分け

WURK

「備考(びこう)」「摘要(てきよう)」「補足」の意味の違いと使い方

WURK

「謙遜(けんそん)」「謙虚(けんきょ)」「卑下(ひげ)」の意味の違いと使い分け

WURK

「対象」「対称」「対照」の意味の違いと使い分け、英語表現の違いも

WURK

「叱咤」と「叱責」の意味の違いと使い分け

WURK

「憤り(いきどおり)」と「怒り(いかり)」の意味の違いと使い方

WURK

「蠱惑的」「魅力的」「魅惑的」の意味の違いと使い分け

WURK

「観念」と「概念」の違いと使い分け、「固定概念」は誤用?

WURK

「排斥」と「排除」の意味の違いと使い分け

WURK

「抱負」と「目標」の意味の違いと使い分け、それぞれの英語表現

WURK

「反駁」「反論」「弁駁」「論駁」「論破」の意味の違いと使い分け

WURK

「老獪(ろうかい)」と「狡猾(こうかつ)」の意味の違いと使い方

WURK

「刷新・一新・更新・革新・改新・改善」の意味の違いと使い方

WURK

「履行」「遂行」「実行」「実施」「弁済」との意味の違いと使い分け

WURK

「伏線」と「布石」の意味の違いと使い分け

WURK

「自重」「自粛」「自制」の意味の違いと使い分け

WURK

「趣旨」「主旨」「要旨」「目的」「概要」の意味の違いと使い分け

WURK

「能動的」「自発的」「積極的」「主体的」の違いと対義語「受動的」の使い方

WURK

トレンド

カテゴリーランキング

  1. TOP
  2. 日本語
  3. 意味の違い
  4. 「目下」と「目先」の意味の違いと使い分け