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「趣旨」「主旨」「要旨」「目的」「概要」の意味の違いと使い分け

「趣旨」「主旨」という言葉ご存知でしょうか。「質問の趣旨に沿う」「主旨が伝わらない」などと言いますよね。どちらも「しゅし」と読みますが、どのように使い分けるか説明できますか。また、「要旨」「目的」「概要」といったように、似た言葉が他にもたくさん存在します。なんとなく違いを知らずに使っていてはいけません。間違った使い方をしてしまうと、恥をかいてしまいます。そこで今回は「趣旨」「主旨」「要旨」「目的」「概要」の意味と使い方について解説してきます。これらの言葉は日常会話でも役に立つので、上手く使いこなせるようにしておきましょう!

「趣旨」「主旨」「要旨」「目的」「概要」の違いまとめ

▶︎「趣旨」・・・事を行うにあたっての、もとにある考えや主なねらい ▶︎「主旨」・・・文章や話の中の中心となる一番大事な部分 ▶︎「要旨」・・・内容のあらましや要点を捉えて短くまとめたもの ▶︎「目的」・・・実現しようとして目指している事柄、最終的に到達すべきゴール ▶︎「概要」・・・理解しやすいように大切な部分をまとめた大体の内容、全体の要点をとりまとめたもの

「趣旨」の意味と使い方と例文

「趣旨」は<しゅし>と読みます。 「趣旨」の意味は、

  • 物事の中心となるおもむき。文章や話で言おうとしていること
  • また、ある事をする目的や理由。趣意

となります。 事を行うにあたっての、もとにある考えや主なねらいを表します。 行動や計画の目的を意味していて、何のための話や文章であるかを伝えたいという気持ちが込められています。 「このサイトを立ち上げた趣旨は....」「話の趣旨が伝わらない」といったように使います。 この場合、「このサイトを立ち上げた目的は...」「話の大事な部分が伝わらない」という意味になります。 「趣旨」の言い回しとしては、

  • 趣旨から外れる
  • 趣旨に沿う
  • 趣旨を述べる
  • 趣旨にそぐわない
  • 趣旨説明
  • 趣旨選択

などがあります。

例文

  • 会の趣旨に賛同する。
  • 質問の趣旨に沿ってお答えします。
  • 会社設立の趣旨を述べる。
  • この企画の趣旨をいまいち理解できない。
  • 読書をするにあたっては、趣旨を汲み取ることが大切である。
  • 先生の話の趣旨は、真面目に勉強しろということです。
  • 彼から愛しているという趣旨の手紙を受け取った。
  • この大会の趣旨は、お互いに協力して物事を成し遂げるところにある。

「主旨」の意味と使い方と例文

「主旨」は<しゅし>と読みます。 「主旨」の意味は「(文章・言説などの)おもな意味。中心となる意味」です。 文章・話・考えなどの中心となる事柄、一番大事な部分を表します。 ”中心”となることを示しているので、「趣旨」とは違い目的や理由といった意味は含みません。 例えば、「論文の主旨をつかむ」といった場合は「論文の中心となる一番大事な部分をつかむ」という意味になります。 「趣旨」と「主旨」は非常に似ていますが、違いがあります。 物事の目的を伝えたい場合は「趣旨」、物事を簡潔に伝えたい場合は「主旨」を使います。 「主旨」は一つだけなのに対して、「趣旨」は複数あっても一つであってもOKです。 「趣旨」は「主旨」の意味合いも含んでいるので、もしどちらを使えば良いか迷った場合は「趣旨」を使っておけば問題ありません。

例文

  • 話が長くて分かりづらいから、主旨だけ述べてくれ。
  • 彼の話している主旨が理解できない。
  • この報告書は主旨がはっきりしていない。
  • この作品は勧善懲悪を主旨としている。
  • ようやく論文の主旨をつかんだ。
  • この計画の主旨を説明する。
  • その話の主旨は何ですか?
  • 最初に主旨を説明しておく方が良い。

「要旨」の意味と使い方と例文

「要旨」は<ようし>と読みます。 「要旨」の意味は「肝要な趣旨。大体の内容」です。 内容のあらまし、述べられているものの内容の主要な点を短くまとめたものを表します。 「要約」は長い文を分かりやすく簡潔にすることで、「要旨」は文章に書かれていない言葉を用いても良いので簡潔にすることを意味しています。 ですので、「要旨」は内容をわかりやすくしたもの、まとめを述べるときに使います。 例えば、「論文の要旨をまとめる」といった場合は「論文の内容を分かりやすくまとめる」という意味になります。

例文

  • 講演の要旨をまとめる。
  • 問題の要旨を述べる。
  • インタビューの内容を聞いて、要旨をまとめる。
  • 要旨をもう一度明確に言ってもらう。
  • 発言の要旨を伝える。
  • 300字以内で要旨をまとめる。

「目的」の意味と使い方と例文

「目的」は<もくてき>と読みます。 「目的」の意味は、

  • 成し遂げようと目指す事柄。行為の目指すところ。意図している事柄
  • 意志によってその実現が欲求され、行為の目標として行為を規定し、方向づけるもの

となります。 到達すべき事柄、自分達が最終的に目指しているゴールを表します。 「目的」は、抽象的で長期にわたり目指していることを示しています。 例えば、「運動する目的」は運動することによって何が実現されるか、何を目指すところとしているのかを表します。 「運動する目的」としては、”運動することによってスポーツ選手になれる・運動することによって長生きできる”などとなります。

例文

  • 私が毎朝散歩をする目的は、長生きするためである。
  • 当社の目的を達成する。
  • 学校に行くのは、勉強をするという目的があるからです。
  • 自転車を買う目的は、電車だと通勤するのに時間がかかるためです。
  • この旅行は、親交を深めることを目的としている。
  • それは何の目的もない、無駄な行為である。
  • 目的もなく、ただ街を歩き回る。
  • この講義の目的は、社会を分析するために必要な思考力を養うことである。

「概要」の意味と使い方と例文

「概要」は<がいよう>と読みます。 「概要」の意味は「あらまし。大要。大略。概略」です。 理解しやすい・分かりやすいように、大切な部分をまとめた大体の内容を表します。 「概要」は、物事における主要な部分や大まかな成り行き・いきさつを文章で書き表すときや言い表すときに使います。「〜の概要」「会社概要」などとよく言いますよね。 このように、「概要」とは、細かい部分を切り捨てて重要な箇所だけを残したものです。 「この物語の概要を説明します」と言えば、物語の内容を他者が理解しやすいように、重要な部分だけを切り抜いて短くまとめたもの、あらましだけを残したものになります。 物語だったり論文といった長いものの概要を伝えると、内容を把握するために使う労力や時間を軽減することができます。

例文

  • 事件の概要を述べる。
  • わざわざ本を読むのは面倒だから、概要を知りたい。
  • 事件の概要だけでなく、詳細についても知っておきたい。
  • 本年度の事業計画の概要を説明する。
  • 調査の概要を示す。
  • 予算の概要について報告する。
  • 私は手短に事件の概要を伝えた。
  • まず概要を読んでから、どの映画を見るか決める。

「趣旨」は英語だと「コンセプト」なのか?

「趣旨」は英語だと「コンセプト」でよいのでしょうか...? カタカナ語である「コンセプト」は、英語「concept」が語源ですが、「concept」の意味は「概念」であり、「趣旨」とは違います。 「趣旨」の英語表現を考えてみましょう。 「目的」というニュアンスならば、「purpose」「effect」になります。 「要点」というニュアンスならば、「summary」「gist」などになります。

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まとめ

「趣旨」「主旨」「要旨」「目的」「概要」について理解できたでしょうか? 5つとも似ている言葉ですが、意味や使い方がそれぞれ異なります。 似た言葉でも、上手く使い分けができると相手に信頼感を与えることができます。 しっかりと区別して、正しく使いこなせるようにしましょう!

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