「無辜(むこ)」という言葉をご存知でしょうか? 実は「無罪」と類義語なんです。 今回はそんな「無辜」について説明します! 「無辜」の正しい意味と使い方を例文つきで解説します! また類義語、対義語、英語表現も紹介します。
「無辜」は<むこ>と読みます。 意味は、「罪のないこと、また罪のない人」です。 なぜそのような意味を持つのか、語源を元に説明していきます。
「辜」という字は、「罪」を表します。 また「はりつけ、背く」といった意味も持つ漢字です。 字源は「入れ墨に使う針」と「固く押さえる」という漢字の組み合わせからきています。 これは、罪人に入れ墨をすることを表します。 また、はりつけとは古代の処刑法のひとつです。 日本でも「はりつけ」はよく知られており、イエス・キリストの絵画などがそうです。 そして「背く」には「命令に従わない」「決まりに違反する」の意味がありますが、「守るべきことと反対のことをする」といった意味もあります。 それに「無」を合わせてと、「罪が無い」「背くことをしない」という意味になります。
よく使われる言い回しは
です。 たとえば、「無辜の民」とは、「罪なき民」ということになります。 これは、無罪であるといったことだけを指すわけではありません。 日本ではあまりありませんが、暴政や国家間の争い事などに巻き込まれる国民や住民などを形容して使われます。 違反や悪いことをしていなくても、悪意などが一切なくても、暴政や国家によって災難な目に遭ったときに「無辜の民の命がどれだけ奪われたのか」などと表現します。 その他、「無辜」の使い方は例文を参考にしてください。
まず、二つの意味を比較してみましょう。 「無辜」は、「罪のないこと、また罪のない人」 「無罪」は、「罪のないこと」 どちらも、「罪のないこと」を表す言葉です。 しかし、その「罪」の指すところが若干異なってきます。 「無罪」という言葉には「法律を犯していない」「刑事裁判での判決の結果」といった意味合いが強くあります。 一度、「罪を犯した」という容疑をかけられたものの「罪はなかった」というニュアンスです。 それに対して「無辜」とは、そもそも「悪意が無い」「罪を問われる事自体が当てはまらない」言葉です。 使い方でも説明しましたが、悪意や罪がまったくないのにも関わらずに災難な目に遭ってしまう場合などに「無辜の民が犠牲に」などと使われます。
○無実 意味:根拠になる事実が無いこと ○潔白 意味:汚れていないこと、心や行いが正しくてうしろ暗い所がないこと ○正義 意味:人の道にかなっていて正しいこと ○シロ(白) 意味:無実・無罪のことを指す
○有罪 意味:罪のあること、罪を身にすること ○罪 意味:規範・法則を犯し、その結果とがめられるべき事実であること ○クロ 意味:犯罪などの容疑が濃いこと
「無辜」の英語は「innocent」です。「innocent」は形容詞で「無実の」という意味で知っている人が多いと思いますが、名詞で「無実の人」という意味でも使います。その意味では「無辜」と用法が似ていますね。
They killed so many innocents that the government has to deal with that.
彼らは大量の無辜の人々を殺害したので、政府は対応の必要に迫られている。
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「無辜」について理解できたでしょうか? ✔「むこ」と読む ✔意味は「罪のないこと、罪のない人」 ✔類義語は「無罪」 難しい漢字で、あまり使われていない言葉ですがしっかりと覚えておきましょう!