「無念」と「残念」の違いを正しく認識していますか?どちらも日常会話において使うことがある言葉なので、違いについてしっかりと理解しておきたいですよね。そこで本記事では「無念」と「残念」の意味と使い方の違いについて解説していきます!
「無念」・・・「悟りの境地に入ること、思い通りに進まず悔しく思うこと」 「残念」・・・「期待と違った結果や状況を悔しく思い、不満や心配が残ること」
「無念」は「むねん」と読みます。「ぶねん」と読むと、「注意不足である」と意味が異なるので注意してください。 「無念」の意味は、
です。 「無念」は元々仏語で、「悟りの境地に入り、何事も思わないこと」を表しています。「正念」「無想」と同義です。 「無念」が「悔いが残る」という意味で使われるようになったのは、「残念無念」という言葉があったためと言われています。「無念」を使うことで「残念」の意味が強調されるので、「無念」も「悔しい」という意味で使用されるようになりました。
というような使い方をします。 一般的に、「無念」は悔しく思っている様子を表す場合に使います。例えば、時代劇において侍が敵にやられたときに『誠に無念だ!』と言って死んでいく場面がよくありますよね。この場合は「まだやり残したことがあるのに死ぬなんて悔しい!」というニュアンスになります。 「無念」は、お悔やみ文において用いることもあります。遺族に対して「無念なことと存じます」という表現を用います。 「無念」を使うことで、深く悲しんでいる様子を表すことができます。
例文
「残念」は「ざんねん」と読みます。 「残念」の意味は、
です。
というような使い方をします。 思い通りの結果にならず、物足りなく感じたり、諦めきれないことを「残念」と表現します。ただ悔しい思うだけではなく、そのことに対して心残りや不満が残ることを表します。 例えば、レギュラーから外されたり、物をなくしたりしたときに、悔しくて不満が残りますよね。これを「残念な気持ちになる」と表現できます。 物事を上手く進められなかった人に対して慰めの気持ちを込めて、「残念でした」と使うこともできます。 基本的に「残念」は「残念な結果」「残念な事件」などと物事について用いますが、最近では「残念な人」「残念な美人」などと人に対して使うことが増えてきています。この場合の「残念」は「良くない、好ましくない」という意味で使われています。
例文