「なのに」と「だのに」という言葉をご存知でしょうか。この二つの言葉は接続詞として使われています。では、それぞれの意味についてしっかりと理解しているでしょうか。「なのに」と「だのに」は日常会話において、使われていることが多い言葉です。意識せずに使っていたり、区別しないで使っているという人が多いかもしれません。「なのに」と「だのに」と聞いただけでは、違いが分からないですよね。この二つの言葉に違いはあるのでしょうか。そこで今回は「なのに」と「だのに」の使い分けについて解説していきます。適切に覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう!
「なのに」・・・前文で述べた事柄とは、矛盾する事柄を述べることを表す語 「だのに」・・・前文で述べた事柄とは、矛盾する事柄を述べることを表す語
「なのに」と「だのに」の意味は全く同じです。 「なのに」と「だのに」はそれぞれ、「それなのに」「それだのに」の「それ」を省略した語です。 「それだのに」は「それなのに」の古い言い方となります。元々「だのに」が使われていましたが、だんだんと「なのに」も使われるようになりました。 「なのに」は連体形「な」+接続助詞「のに」、「だのに」は終止形「だ」+接続助詞「のに」です。 接続助詞「のに」は基本的に、連体形に付きます。 「なのに」は文中でも文頭でも使うことができますが、「だのに」は文頭で使います。 「なのに」と「だのに」は同じ意味ですが、「だのに」の方が古い言い方なので「なのに」が使われることが圧倒的に多いです。現代においては日常会話で「だのに」を使う人はほとんど見受けられません。
「なのに」は「前の内容に対して、後の内容がそれと食い違う事柄であることを表す語」です。 「なのに」は接続詞として用います。 「なのに」は「それなのに」の「それ」を省略した表現です。 「なのに」は断定を表す助動詞「だ」の連体形「な」+逆説を表す接続助詞「のに」で成り立っています。 「なのに」は「◯◯なのに、△△だ」「◯◯。なのに、△△だ」と二つの対立する事柄だったり、予想されていない事柄を表す場合に使います。 例えば、「私は説得した。なのに、彼女は怪しいイベントに参加してしまった」と言えます。これは、「私が説得したにも関わらず、彼女はイベントに参加した」という意味になります。 「開催場所に着いたばかりなのに、イベントは終わっていた」といった場合は、予期していなかったことを表すことができます。 「なのに」のあとに続く内容は、肯定的な事柄でも否定的な事柄でも問題ありません。「なのに」は話し言葉として使われています。
例文
「だのに」は「前の内容に対して、後の内容がそれと矛盾する事柄であることを表す語」です。 「だのに」は接続詞として用います。 「だのに」は「それだのに」の「それ」を省略した表現です。 「だのに」は断定を表す助動詞「だ」+逆説を表す接続助詞「のに」で成り立っています。 「だのに」は「◯◯。だのに、△△だ」と二つの対立する事柄だったり、予想されていない事柄を表す場合に使います。基本的に、文頭で用います。 例えば、「最近はお菓子を抜いて野菜中心の生活をしている。だのに、なかなか痩せない」と言えます。これは、「野菜中心の食生活にも関わらず、痩せない」という意味になります。 食生活を改めたのに全く痩せない、と予想外であることを表すことができます。 「だのに」のあとに続く内容は、肯定的な事柄でも否定的な事柄でも問題ありません。 また、「だのに、◯◯〜」という表現は人によってはマイナスなイメージがあると捉えることがあります。これは「だ」が「な」と比べて、断定する意味合いが強いため非難しているように聞こえるとされています。
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