「乗り過ごす(のりすごす)」と「乗り越す(のりこす)」は、どちらも電車やバスなどで目的の場所より先に行くという意味ですが、ニュアンスに違いがあります。「乗り過ごす」は、居眠りをしてしまったなど無意識に目的地を越してたときに使う言葉で、「乗り越す」は、急遽目的地が変更になったなど意図的に元々の目的地より先にいくときに使う言葉です。
「乗り過ごす」・・・電車やバスなどで、無意識に目的の場所より先まで行くこと 「乗り越す」・・・電車やバスなどで、意識的に目的の場所より先まで行くこと
「乗り過ごす」と「乗り越す」はどちらも「はじめに決めていた場所ではなくて、その先の場所まで行くこと」を表す場合に使いますが、意図的か意識していないかという違いがあります。 例えば、
となります。 「乗り越す」は「うっかりして目的地よりも遠くへ行く」という意味も含まれますが、基本的に「意図的に目的地よりも遠くへ行く」という意味で使います。
「乗り過ごす」の意味は「電車やバスなどで、目的の場所より先まで行ってしまうこと」です。 「乗る」は「乗り物を使って移動する」、「過ごす」は「程度を超えること」を意味します。 ぼんやりとしていて、降りる予定の場所より先に行ってしまうことを表します。「乗り過ごす」は無意識に、目的地よりも先に行くことです。 降りる予定の場所よりも先に行くことなので、電車・バス・新幹線・鉄道に対して使います。自動車や飛行機で移動する場合は使いません。 例えば、寝ていたり、ゲームに夢中になっていたり、眠気に襲われていたりと、頭が冴えずにうっかりしていると目的地に降り忘れてしまうことがありますよね。 そういったときに「A駅で降りる予定だったけど、乗り過ごしてB駅まで来てしまった」と表現できます。 居眠りして乗り過ごす場合は「寝過ごす」と表すこともできて、「寝過ごしてしまった」「寝過ごして会社に遅れる」といったように使います。 意識せずに目的地の先まで行くことなので、わざと先の場所まで行く場合は「乗り過ごす」は使えません。
例文
「乗り越す」の意味は、
です。 「乗る」は「乗り物を使って移動する」、「あるものを通り過ぎること」を意味します。 ある目的があって、降りる予定の場所より先に行ってしまうことを表します。「乗り越す」は意図的に、目的地よりも先に行くことです。 降りる予定の場所よりも先に行くことなので、電車・バス・新幹線・鉄道に対して使います。自動車や飛行機で移動する場合は使いません。 例えば、はじめは家に帰る予定だったものの、買わなくてはいけないものを思い出して、急遽隣の駅で買い物をするという場合は「A駅で降りる予定だったが、乗り過ごしてB駅まで来た」と表現できます。 「乗り越し精算」という言葉があります。 これは「乗り越した場合に、足りない運賃をあとで払うこと」を意味します。 「乗り越す」は「ものの上を通り過ぎて進む」という意味でも使います。この場合は「塀を乗り越す」「柵を乗り越す」「フェンスを乗り越す」といったように言います。
例文 「目的の場所より先まで行く」という意味
「ものの上を通り過ぎて進む」という意味
「乗り過ごす(のりすごす)」の意味は、電車やバスなどで、無意識に目的の場所より先まで行くことです。 「乗り越す(のりこす)」の意味は、電車やバスなどで、意識的に目的の場所より先まで行くことです。 例えば、うっかり居眠りをして降りるべき駅より先に行ってしまったときは「乗り過ごす」を使います。
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