「規定」「既定」「規程」「デフォルト」という言葉をご存知でしょうか。「規定に従う」「既定の方針」「給与規程」「デフォルトする」といったように使います。では、それぞれの意味についてしっかりと理解しているでしょうか。4つとも非常に似ているため、区別することが難しいという方が多いと思います。しかし、それぞれ違いがあるので意味を正しく知る必要があります。意味さえ知っておけば、いざというときに使うことができます。そこで今回は「規定」「既定」「規程」「デフォルト」の使い分けについて解説していきます。適切に覚えて、上手く使えるようにしましょう!
「規定」・・・物事をある決まった一定の形に定めること、その決めた内容 「既定」・・・あらかじめ決められている事柄、ずっと前から定められている物事 「規程」・・・決定された一連の条項の総体、特に官公庁の業務についての決まり 「デフォルト」・・・借金を期日までに返済することができないこと、パソコンにおいて何も設定していない状態
「規定」と「規程」はほぼ同じ意味ですが、「規程」をさらに細かく分けた事柄が「規定」となります。
「規定」は<きてい>と読みます。 「規」は音読みで「キ」、訓読みで「のり」と読みます。 「規」は「言動や判断のもとになる基準」を意味します。 「定」は音読みで「テイ・ジョウ」、訓読みで「さだめる・さだか」と読みます。 「定」は「決まり、きそく」を意味します。 「規定」の意味は「物事のあり方や方法を定められた形にすること、ルールを定めること」です。 ルールとして定められた事柄、決まりとして守るべきものを表します。 「法令の条文としてそれと決めること」を表す場合も「規定」を使います。 競技においての「規定」だったら、「規定種目」「規定演技」の略となります。これは「出場する選手が必ず取り入れなくてはいけない種目」を指します。 例えば、「規定に従う」「規定する」といったように使います。 他にも、銀行において「取引規定」「口座規定」「振込規定」などと言います。このように、ひとつひとつの決まりを「規定」と表現できます。
例文
「既定」は<きてい>と読みます。 「既」は音読みで「キ」、訓読みで「すでに」と読みます。 「既」は「あることが前に行われていたこと」を意味します。 「定」は音読みで「テイ・ジョウ」、訓読みで「さだめる・さだか」と読みます。 「定」は「決まり、きそく」を意味します。 「既定」の意味は「とうに決まっていること、ずっと前に定まっていること」です。 前もって決められている事柄、あらかじめ定められていることを表します。例えば、「既定事項」「既定の方針」といったように使われています。 「既定路線」という表現がよく使われます。これは「前もって決まっている方針、どうやって進めていくか定まっていること」を意味します。 「既定」の反対語は「未定」となります。「未定」は「まだ決定していないこと」を意味します。
例文
「規程」は<きてい>と読みます。 「規」は音読みで「キ」、訓読みで「のり」と読みます。 「規」は「言動や判断のもとになる基準」を意味します。 「程」は音読みで「テイ」、訓読みで「ほど」と読みます。 「程」は「物事を判断する基準」を意味します。 「規程」の意味は「ある目的のために、決定された一連の条項の全体」です。 ある一定の目的のために、定められたいくつかの決まりを全てまとめたものを表します。「規定」をまとめたものが「規程」となります。 主に、「規程」は「◯◯規程」という形で用います。「規程する」と動詞として使うことはありません。 例えば、「就業規程」といった場合は「事務に関しての手続きなどを定めたまとめた決まり」を意味します。 「規程」は「規則」とほぼ同じ意味です。 「規程」は官公署において、従うべき決まりを表す場合に使うことが多いです。
例文
「デフォルト」の意味は、
です。 借金の返済が不可能になったことを表します。別名「債務不履行」と言うことができます。 「デフォルトするかもしれない」といった場合は「借金を返済できないかもしれない」という意味になります。 また、「デフォルト」は「あらかじめ定められている設定や値」も表します。「デフォルト」は日本語で表すと、「初期設定、一般的」などとなります。 パソコンや携帯においての「デフォルト」は、購入したてで何も設定していない状態を表します。「デフォルトの状態」「デフォルトのまま起動する」といったように使います。 最近では「デフォルト」は「普通」という意味で、「ハンバーグにはデミグラスソースをかけるのがデフォルトだ」といったように使われていることが多くなっています。
例文 「借金を返済できない」という意味
「初期設定」という意味
「普通」という意味
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