「今だに」と「未だに」は、どちらも今現在になっても、解決・改善されなくてはいけない事が続いていることという意味で使われています。解決されていないことに対して、心配している・嘆いている気持ちが込めて使われます。しかし「今だに」は誤った漢字表記であり、正しくは「未だに」です。
「今だに」・・・誤用 「未だに」・・・今現在になっても、解決・改善されなくてはいけない事が続いていること
「いまだに」を「今だに」と書いている人をたまに見かけますが、これは誤用になります。 「いまだに」は「未だに」と書くのが正解となります。
「未だに」は<いまだに>と読みます。 「未だに」は「解決・改善するべき状態が、今現在も続いていること」です。 本来解決したり、片付けなければいけない事が今でも継続していることが「未だに」です。 「未だに」は解決されていないことに対して、心配している・嘆いている気持ちが込められています。 例えば、「未だに覚えている」「未だに忘れらない」「未だに雪が降っている」といったように使います。 今現在まで続いていることに対して、腹立たしく思ったり悲しみに暮れている思いを表しています。 このように、「未だに」は肯定文でも否定文でも使うことができます。ある物事について良く思っていない、好ましくないとマイナスに捉えている場合に使うことが多いです。 「未だに」の類語には、「今になってもまだ」「今なお」「今もって」「相も変わらず」「なおかつ」「依然として」「なおなお」「やはり」などがあります。
例文
「未だ」の意味は、
です。 「未だ」はただ単に「以前の状態を引き続いていること」という意味でも使いますが、現在またはある時点に至るまで物事が実現しない、というネガティブな意味でも使います。 「未だ◯◯ない」といったように、否定語を伴って用いることが多いです。 「未だ」は人の行動に対しても、物事の状態に対しても使うことができます。 「未だ」も「未だに」も「時間が経過しても、ある状態のまま引き続いていること」を表しますが、「未だに」はその物事について良く思っていない、好ましくないなどマイナスなイメージを伴って使います。 「未だに」はネガティブな意味でしか使いませんが、「未だ」は必ずしもネガティブな意味で使うわけではない、と覚えておきましょう。
例文 「物事が実現しない」という意味
「引き続いている」という意味
「いまだに」は、今現在になっても、解決・改善されなくてはいけない事が続いていることを表す語です。漢字で表記すると「未だに」となります。古語は「今だに」でしたが、現代で「今だに」と書くのは誤りです。例えば事件が解決できていないという場合に「未だに事件は解決できていない」などと使います。
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