「送る」と「贈る」は、どちらも「おくる」と読む同訓異字です。「送る」の意味は、相手に物や情報を届けること、去る人を見届けることです。類語は「移送(いそう)」です。「贈る」の意味は、気持ちを込めて相手に金品を届けることです。類語は「寄贈(きぞう)」です。
「送る」の意味は、
です。 「送」は音読みで「ソウ」、訓読みで「おくる」と読みます。 「送」は「人をみとどける、おくりとどけること」を意味します。 元々「送る」は「意識的に後からついて行くこと」を表していました。そこから、物を人に届ける、去る人を見届ける、時を過ごす、ある場所に向かわせる、場所を移す、送り仮名をつけるなどと様々な意味で使われるようになりました。 「荷物を送る」「視線を送る」だったら「物品や情報を相手に届くようにする」という意味です。「送る」は荷物や手紙など、あまり気持ちがこもっていない物を届ける場合に使うのが適します。 「駅まで送る」だったら「去る人と一緒に駅まで行く」という意味になります。 「送る」には幅広い意味が含まれているため、どの漢字を使えば良いか迷った場合は「送る」を使うのが無難です。
例文
「贈る」の意味は「相手に感謝や援助など気持ちを込めて物を届けたり、行動に表すこと」です。 「贈」は音読みで「ゾウ・ソウ」、訓読みで「おくる」と読みます。 「贈」は「物やお金をおくり与えること」を意味します。 「贈る」は お礼・祝福・敬意といった気持ちを示すために、金品や称号を与えることを表す場合に使います。 プレゼントや花束など気持ちがこもったものを相手に直接渡す場合は「贈る」を使うのが適します。 「誕生日プレゼントを贈る」「記念品を贈る」などと使う以外にも、「言葉を贈る」といったように気持ちを込めて言葉を届けるという場合にも「贈る」を使うことができます。 「贈る」は「贈り物やお金を与える」という意味で使うことがほとんどですが、「称号が贈られる」といったように「呼び名を与える」という意味で使えます。
例文
「送る」と「贈る」のどちらを使うか迷う時もありますが、荷物や手紙、声援などを届けるときは「送る」を使い 、「贈る」は相手に感謝や援助など気持ちを込めて物を届けるときに使います。 「送」は広くこちら側の事物をあちら側の別の所に動かして移すことを表し、「贈」は気持ちを込めて人に物を届けることを表します。