「おります」は、「います」をより丁寧にいた敬語です。「~におります」など良く使う敬語表現だと思いますが、正しい使い方はご存知でしょうか?今回は、「おります」の意味と使い方を紹介します。また、「おります」と「います」の違いや英語表現も紹介しますので、参考にしてください。
「います」は、「いる」という言葉に丁寧語の「ます」をつけた言葉です。 「おります」は、「いる」の丁重語の「おる」に丁寧語の「ます」をつけた言葉です。 つまり、「いる」を丁寧語にすると「います」となり、さらに「います」丁重語にすると「おります」となるということです。 丁重語については後述します。
丁重語とは、自分自身の行為や言動を、相手に対して丁寧にのべる為に使用する言葉のことをいいます。 自分の行動をへりくだって表現することで、相手をたてる「謙譲語」と同じ種類の敬語です。 「謙譲語」と「丁重語」の違いとしてあげられる点は 「謙譲語」・・・自分の行動をへりくだり、行為の受け手に敬意を示す 「丁重語」・・・自分の行動をへりくだり、話の聞き手に敬意を示す です。 「謙譲語」と同じように、「おります」などの丁重語は自分自身の言動に対して使用する言葉です。
「おります」を漢字で表記すると、「居ります」となります。 「いる」「おる」共に漢字で「居る」と書きます。 「居る」という言葉はどちらも「そこに存在している」という意味をもつ言葉です。
上記でも説明したように、「おります」は「いる」という意味で使用されます。 「いる」とは、「人など動くものが存在する」という意味で使用される言葉です。 例えば、「私は家にいる」という意味である「私は家にいます」を「おります」に言い換えると、「私は家におります」となります。 目上の人など、相手に「~にいる」ということを伝える際に使用することができます。
「~しております」は「~している」の丁寧な表現です。 「~している」とは、何か行動が継続・進行しているという意味のある言葉です。 「思っている」「考えている」など自分や身内の動作にも、「思っております」「考えております」というように使用することができ、「あの場所には野良猫が多くおります」などとものごとに関して使う場合もあります。 また、ビジネスメールや手紙などの挨拶としても使用される、「お世話になっております」も「お世話になっています」を、「お世話になっております」と言い換えたものです。
他社に身内の所在を尋ねる時は「おりますか」を使用します。 ただ社内で上司の所在を尋ねる場合は「いらっしゃいますか」と尋ねます。 例えば、「他社に自分の会社の人間がいるか」ということを尋ねたいという場面では「弊社の社員はおりますか?」といったように尋ねます。 社内で上司の所在を訪ねる場合は「~部長はいらっしゃいますか」となります。 自分や身内の行動に対しては、「おります」という言葉を使用しますが、相手の行動に対して「おります」と使用することはできません。 つまり、「~様はそちらにおりますか?」というような使い方は誤用です。 相手の所在を確かめたいといった場合は、「~様はいらっしゃいますか?」といった尋ね方をします。 「~さんはおられますか?」といった使い方もよくある誤用なので注意しましょう。
「おります」の尊敬語は「いらっしゃいます」です。 「いらっしゃいます」は、尊敬語なので相手の動作や事物などに使用することができます。 例えば、自分自身が「考えている」という場合は、「考えております」と表現しますが、相手が「考えている」ということを尊敬語で言い表すと、「考えていらっしゃいます」となります。 「おります」は自分自身や身内に関して使用する言葉ですが、「いらしゃいます」は自分自身や身内に関して使うことはできません。 なので、「しばらくしたら、担当の山田がいらっしゃいます」といった使い方は誤用です。
他者や顧客などに対して、身内の話をする時は上司のことであっても「おります」「しております」を使用します。 例えば「弊社の社員が~と申しております」というような使い方をします。 ただ社内など身内同士で、上司に話しかけるときや上司のことを話す場合は「いらっしゃる」「していらっしゃる」を使用します。
▶「おります」・・・「いる」の丁重語である ▶「います」・・・「いる」の丁寧語
「いる」という言葉に丁寧語の「ます」をつけた言葉が「います」です。 「いる」の丁重語の「おる」に丁寧語の「ます」をつけた言葉が「おります」です。
「います」は、動詞「いる」に丁寧語「ます」が付いた言葉です。 例えば、「~という場所にいる」という事を「~という場所にいます」というように、丁寧に表現したいときに使う敬語です。 目上の人に対して敬意を含んだ表現が「おります」という表現になります。
ひとつの書類や履歴書内で、「おります」と「います」を使用することが多いかと思いますが、「おります」と「います」を混在させるのは避けるべきです。 文法的に間違えでなければ、言いたいことは伝わりますし問題はありませんが、統一されていたたほうが印象がいいです。 「います」という表現するか、さらに丁寧に「おります」と表現するかどちらかにしましょう。
「おります」の英語表現を見ていきましょう。 「いる」という存在の意味なら「there is」「there are」を使います。 「〜している」という進行の意味ならば「be -ing」の形で表現できます。
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「おります」について理解していただけましたか? ✓「おります」は「いる」の丁重語の「おる」に丁寧語の「ます」をつけた言葉 ✓「おります」などの丁重語は自分自身の言動に対して使用する言葉 ✓「~しております」は「~している」の丁寧な表現 ✓「おります」の尊敬語は「いらっしゃいます」