「いかがいたしましょうか」と「いかがなさいますか」は、目上の人に対して使う敬語表現です。「いかがいたしましょうか」は、自分が相手のために何をしたら良いのかを尋ねる場合に使います。例えば「お荷物はいかがいたしましょうか」などと使います。「いかがなさいますか」は、相手の意向を尋ねる場合に使います。例えば「AかBかお選びいただけますが、いかがなさいますか」などと使います。
▶︎「いかがいたしましょうか」
▶︎「いかがなさいますか」
「いかがいたしましょうか」は「どうしたら良いですか」という意味で、自分が相手のために何を行えば良いか尋ねる場合に用います。 「いかが」は、相手の状態・気分について尋ねる表現です。 「いかが」は「どう」「どのように」の改まった言い方になります。顧客や取引先などの目の相手には「どう」ではなく「いかが」を使うのが適します。 「いたす」は「する」の謙譲語です。謙譲語は敬語の一つで、自分の行為をへりくだることで、相手に敬意を示すことができる表現になります。 相手のために自分が何をするべきか聞く場合に「いかがいたしましょうか」を使います。 「いかがいたしましょうか」は自分がどうしたら良いか、お伺いを立てる場合にのみ用います。相手から意見を出してもらわないと自分が行動できないというときは「いかがいたしましょうか」が適します。 はじめに自分はこうした方が良いかと意見を出してから「いかがいたしましょうか」と相手に尋ねます。
例文
「いかがなさいますか」は「どうされますか」という意味で、相手が何を行うのか尋ねる場合に用います。 「なさる」は「する」の尊敬語です。尊敬語は敬語の一つで、相手の行為に対して使うことで、相手に敬意を示すことができる表現になります。 相手がすることを聞く場合に「いかがなさいますか」を使います。相手の意向を尋ねる場面で使うのが適します。 「いかがなさいますか」を使う場合は聞く側がすでに選択肢を用意していることがほとんで、その中で相手がどうするかどうかを尋ねます。
例文
「いかがいたしましょうか」は、自分が相手のために何をしたら良いのかを尋ねるときに使います。 「なさいますか」は、「する」の尊敬語「なさる」に丁寧語の「ます」と疑問の「か」を付けた表現です。尊敬語とは、相手の動作に対して使うことで相手に敬意を表します。よって、「いかがなさいますか」は、相手の意向を尋ねる場合に使う言葉です。