「セミナー」は英語で「seminar」と思っている方が多いですが、日本語の「セミナー」と英語の「seminar」は微妙にニュアンスが違います。その違いを知らずにネイティブと話すと少し相手に違和感を与えてしまうかもしれません。そこで今回は「セミナー」の英語表現を徹底解説していきたいと思います。
「セミナー」は英語で「seminar」と言います。 「seminar」の定義を『ケンブリッジ英英辞典』で見てみると、
an occasion when a teacher or expert and a group of people meet to study and discuss something
となっています。つまり「教師または専門家が複数の人たちと集まり、何かに関して勉強したり議論する行事」となっています。 英語の「seminar」は「学術的で、教育的な話題を比較的に少人数で短期的かつ集中的に扱って研究したり議論したりする」というニュアンスです。日本語の「セミナー」は受講者は受け身ですし、学術的ではない話題もありますから、日本語の「セミナー」と英語の「seminar」はニュアンスが少し違います。 スペルは同じですが発音は「ゼミナール」となります。日本語でも「ゼミナール」という言葉がありますよね。しかし日本語の「ゼミナール」は略して「ゼミ」と言われ、大学で行われる授業科目を指します。日本語の「セミナー」と「ゼミナール」は違う意味の言葉ですが、同じ語源の言葉ということになります。 またウェブ上のセミナーであるオンラインセミナーのことを「webinar(ウェビナー)」と言います。これは「web」と「seminar」を組み合わせた造語で、日本ではあまり馴染みのない言葉ですが、アメリカでは普通に使われる言葉です。 ✔「◯◯に関するセミナー」は「a seminar on...」と表記します。前置詞は「about」を使うのも可 ✔「セミナーに参加する」 ・attend a seminar ・participate in a seminar ・take part in a seminar ・go to a seminar ✔「セミナーを開催する」 ・give a seminar ・hold a seminar ✔「lecture」だと生徒に対して実施する講義、授業を意味し、教師から生徒に対して一方通行なもの。「seminar」は共に研究議論するもの。 例文を見てみましょう。
I'm going to attend a seminar on gay marriage this weekend.
今週末同性婚に関するセミナーに参加します。
Professor Smith is giving a seminar on the latest development in quantum computer next week.
スミス教授は来週、量子コンピューターの発展に関するセミナーを開催する
日本語の「セミナー」に一番近いのは「workshop」です。 「workshop」の定義を『ケンブリッジ英英辞典』で見ると、
a meeting of people to discuss and/or perform practical work in a subject or activity
となっています。 つまり「人々が集まり、議題や活動に関して話し合ったり、実践的に取り組んだりする」という意味です。 この意味は日本語の「セミナー」にピッタリだと思います。 「workshop」は「工房」という意味もあります。 例文を見ていきましょう。
The organization runs a stress-management workshop.
その組織は、ストレスマネージメントとのセミナーを運営している。
Most companies provide job training workshop for their new employees.
ほとんどの企業が新入社員に対して、職業訓練セミナーを提供する。
最近若い会社やIT企業などが「セミナー」という意味でよく使う言葉に「meetup」という言葉があります。 「meetup」は、「会う、落ち合う」という意味の動詞「meet up」からできた造語です。 「meetup」という言葉は具体的に何をするか、定義はされていません。 ただの集まってピザを食べながらダベるようなミートアップもあれば、具体的なプログラミングやテクノロジー、ビジネスに関して話すミートアップもあったり、具体的に何か取り組んだりすることもあります。「seminar」や「workshop」をカッコよくいった表現が「meetup」だと認識していればよいと思います。
日本語の「セミナー」は、基本的に社会人が受講するものなので「lecture」だと少し不自然です。かつ「セミナー」では受講者は受け身であまり自ら議論したりしないので、「seminar」も少し不自然です。よって、受け身でありながら何かを習得するために参加する集まり、という意味の「workshop」「meetup」という表現が一番しっくりきます。
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