「詳細」という英語表現を知っていますか?「detail」を思い浮かべる人が多いと思いますが、実は「詳細」を表す英語表現は「detail」以外にもあります。そこでこの記事では「詳細」を表す様々な英語表現を紹介します。
※音声付き例文がありますので、発音の確認に活用してください。音声はアメリカ英語になっております。
「詳細」という意味でネイティブが最も使うのは名詞「detail」という単語です。その他にも「細部」などの意味もあります。ネイティブは可算名詞として「detail」 を使うのが普通です。 「detail」は「in detail」という形で「詳細に」という意味で使うことが多いです。「in detail」というフレーズでは「detail」に複数形を表す「s」は付かないので注意してください。イディオム(慣用表現)なので覚えてしまいましょう!例えば「I explained it in detail.」で「私はそれを詳細に説明した」という意味になります。 「go into details」で「詳しく述べる」という意味のイディオムもよく使用されます。 実は「detail」には動詞もあります! 他動詞で「...を詳しく述べる」という意味になりますが、動詞「detail」はネイティブはそこまで使うフレーズではないので、あまり意識しないでよいでしょう。 それでは例文を見てみましょう。
We will discuss the details of our business plans on next meeting.
次回の会議でビジネスプランの詳細を話し合いましょう。
Could you please explain what happened last night in detail?
昨晩何が起こったか詳しく説明していただけますか?
Since we have discussed the outline of our next project on previous meeting, we will go into details today.
前回の会議でプロジェクトの概要を話し合いましたので今回はその詳細にうつります。
「詳細」を表す他の英語表現に形容詞「full」があります。 「full」は「...でいっぱいの」や「...で満ちた」などの意味が主ですが、その他の意味として「全部の」「詳細な」などもあります。 形容詞「full」を「詳細な」という意味で使うことはあまり多くはありませんが、 名詞の前に「full」をつけることによって、「詳細な〜」などと表現することができます。 例えば「full report」で「詳細な報告」、「full details」で「全詳細」、「full explanation」で「詳細な説明」、「a full reply」で「説明な返信」となります。 「詳細」を表す「full」は 「in full」のイディオム(慣用表現)で副詞的に使い、「詳細に」「省略せずに」などの意味になります。「fully」「completely」と同意です。 それでは例文を見てみましょう。
You must always report to me in full.
あなたは常に私に詳細の報告をしなければならない。
We will reply fully within 10 business days.
10営業日以内に詳細な返信をいたします。
No one can offer a full explanation about the beginning of the universe.
誰も宇宙の始まりに関する詳細な説明はすることができない。
「詳細」を表す他の英語表現として形容詞「specific」があります。 この「specfic」ですが「特定の」「具体的な」などの和訳の方がしっくりくることが多いです。 ですが、使い方次第で「詳細な」というニュアンスで用いることができます。 例えば、「full」と同様に「explanation(説明)」「instruction(指図)」「idea(アイデア)」などの名詞を修飾する時は「詳細な説明」「説明な指図」「詳細なアイデア」というニュアンスになります。 また、ネイティブはよく「be specific」という定番のフレーズを使って「詳細な」を表すことが多いです。「be specific」に前置詞「in」をつけ「be specific in」となると、具体的に何に対して詳細を聞きたいかを示すことができます。 名詞「specific」は複数形の「s」をつけるのが通例です。「specifics」で「詳細」という意味になります。 それでは例文を見てみましょう。
I want you to give me the specific explanation.
詳細な説明をしていただきたいです。
Can you be more specific in your opinion?
もっと詳細に意見してくださいますか?
「minute」は通常、時間を表す「分」という名詞で使われることが多いです。 名詞「minute」は「分」の他にも「覚え書き」や「議事録」という意味もあります。 一般的によく名詞として使われることが多い「minute」ですが、この「minute」には実は形容詞で「詳細な」という意味もあることをみなさん知っていましたか? 例えば、「examination(検査)」と合わせて「minute examination」という表現は「精密検査」となり、 「in minute detail」というフレーズで「極めて詳細に」というニュアンスで使うことができます。 「minute」に「lly」をつけ「minutelly」で「詳細に」という副詞になります。 注意点ですが名詞としての「minute(mínɪt)」と、形容詞としての「minute(mɑɪn(j)úːt, mɪ‐)」は発音が異なるので注意してください。 それでは「minute」を使った例文を見てみましょう。
I am having a minute health examination on next Friday.
次の金曜日に身体の精密検査を受けます。
We should look at the result in minute detail.
結果を極めて詳細まで確認すべきだ。
「particular」は「特定の」「特有の」など形容詞として使われることが一般的です。ですが「specific」と同じように、複数形の「s」を用いて 「particulars」で「詳細」という意味で使うことができます。 この「particulars」を使った定番のフレーズで「go into particulars」や「enter into particulars」があります。「詳細にわたる」「詳細に述べる」というニュアンスになります。 名詞「particularity」という単語は「詳細」という意味で訳すこともありますが、「特殊性」という和訳の方がしっくりきます。そしてこの「particularity」は日常会話ではあまり使いません。 それでは例文を見てみましょう。
We don't have to go into particulars.
詳細を述べる必要はありません。
He told me the particulars of his trip.
彼の旅のことを細かく話してくれた。
「elaborate」は一般的に形容詞で「精密な」「手の込んだ」という意味で使われることが多いですが、動詞として「...と詳しく述べる」というニュアンスで使うこともできます。 「elaborate」に前置詞の「on」や「upon」をつけ「elaborate on」「elaborate upon」で「...について詳しく述べる」という意味で表現されます。 ですがよく使われる表現は「elaborate on」の方になります。 それでは例文を見てみましょう。
Can you please elaborate on what you just said?
今述べた事に対して詳細を述べていただけませんか?
「詳細」を表す英語表現で『なんで「more」なの?』と思われた方もいらっしゃるかと思います。みなさんご存知の通り「more」は「many」の比較級で「もっと」「多い」「より以上の」などの意味でよく使われます。 この「more」も使い方によっては「詳細」のニュアンスで受け取ることができるのです! いくつか例文を見てみましょう。
can you tell me more about your childhood?
あなたの幼少期についてもっと詳しく話してくれる?
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