「説明」の英語表記は「explaination」だけだと思っていませんか?実は英語では「説明」を意味する言葉がたくさんあります。文章の意味を説明するのか、商品の価値を説明するのか、図形を使って説明するのかなどによって使う単語が変わってきます。ですから今回は「説明」の英語表記をニュアンス別に解説していきたいと思います!
※音声付き例文がありますので、発音の確認に活用してください。音声はアメリカ英語になっております。
「説明」という意味で最も汎用性が高く一般的に使用されているのは「explanation」です。人・事・物に対して広く使うことができます。 「explanation」には他にも「弁明」「解説」という意味もあり、言葉を使って物事を明らかにする、正当化するというニュアンスがあります。 「explanation」は動詞「explain」に由来しています。 「explain」は元々「完全(ex)に平ら(plain)にする」という意味で、そこから「明らかにする」というニュアンスが生まれました。
「explanation」と「explain」の用法の解説 ◼「explanation」を使って「説明する」と表現するには下記の動詞をよく使います。
◼「...に関する説明」と表現するには下記の前置詞を使います。that節も使えます
◼「explain」の使い方
「expalin」は「言葉を使って物事を明らかにする」という意味ですが、日常会話ではもっと砕けた表現である「talk」「tell」「share」などもよく使われます。 それでは例文を見ていきましょう。
He gave his professor a poor explanation for not doing homework.
彼は宿題をやらなかった理由をうまく説明できなかった。
The citizens demanded a rational explanation of the nuclear and radiation accident from the government.
住民は原発事故の合理的説明を政府に求めた。
Let me explain it to you.
(とりあえず)あなたに説明させてくださいよ。
My sister explained to me how to use the printer.
姉が印刷機の使い方を私に説明してくれた。
「説明」を意味する英語表現に「demonstration」という単語もあります。 「demonstaration」は実例や実験など実際に行為を行うことで、事実や方法を説明することを指します。「show」と近いニュアンスを持っています。 「demonstration」は他にも「論証」「証明」「実証」「証拠」などの意味もあります。 「demonstration」は他動詞である「demonstrate」から由来しています。 「demonstrate」は元々「完全に示す」という意味でした。 それでは例文です。
Please demonstrate how the robot works.
そのロボットを実際に動かして使い方を説明してください。
The professor gave a demonstration of how the chimps make a sad face.
教授はチンパンジーがどのように悲しい顔をするのか実演して見せた。
「account」も「説明」を意味する言葉です。 「account」は名詞では「説明」という意味ではあまり使われません。「預金口座」「請求書」などの意味で使われることがほとんどです。 動詞「account for...」で「...の理由を説明する」という意味になります。「account for」は理由を説明するときにしか使うことができませんので「explain」と混同しないように注意してください。
I really can't account for it.
不思議なことってあるもんですね。(その理由は説明することが本当にできないですね)
His remark accounts for the accident.
彼の発言で、事件の原因がわかった。
There is no accounting for tastes.
《諺》たで食う虫も好きずき。(人の好みは千差万別で説明がつかないこと)
「description」は「外観・性質・印象などの特徴の説明」を意味します。 「description」は「記述」「描写」「表現」という意味もあり、「説明書」という意味でも使われます。(「説明書」に関しては後ほど詳しく説明します) 「description」は他動詞「describe」から由来しています。 「describe」も「description」と同じく、「外観・性質・印象などの特徴を説明する」という意味です。 ちなみに「description」は前置詞「of」のみが使えます。☓「about」は使うことができないので注意してください。
He gave a detailed description of how Grand Canyon looks.
彼はグランドキャニオンの景色を詳細に説明した。
The police asked me to describe the suspect.
警察は容疑者(の外観や印象)についての説明を私に求めた。
「presentation」は「複数の人の前で口頭で説明すること」を意味します。日本語でも「プレゼンテーション」と言いますよね。つまり「発表」のことです。 「presentation」はその他に「提出」「提示」「授与」「公開」などの意味もあります。 「presentation」は動詞「present」が由来しています。 動詞「present」は「贈呈する」「提出する」という意味で使われることが多いです。 「make a presentation on...」で「...に関してプレゼンテーションをする」という意味になります。
I'm going to make a presentation on global warming at this year's conference.
今年の学会では地球温暖化についてプレゼンテーションする予定だ。
His presentation is always well-balanced and coherent.
彼のプレゼンテーションはいつもバランスがよく首尾一貫している。
「illustration」は「画像や図形、実例などを使い説明すること」を示します。「show」と近いニュアンスがあります。「illustration」は他にも「例」「例証」などの意味もあります。 「illustration」と「demonstration」なんだか意味が似ていると感じませんか?実際には微妙に違います。
「illustration」と「demonstration」の違い ◼「illustration」= showing by using pictures, diagrams or examples =>「画像や図形、実例などを使い示すこと」 ◼「demonstration」= showing through actions =>「実演を通し示すこと」
「illustaration」は動詞「illustarate」が由来しています。 「illustarate」も「説明する」という意味でよく使います。 「give an illustration of...」で「...に関して説明する」という意味になります。 例文です。
He gave an illustration of how to get to the station using the map.
彼は地図を使って、駅までの行き方を説明した。
I tried to illustrate the points with diagrams.
私は図を用いて要点を説明しようとした。
「interpretation」は「文章や物事の意味を理解し、その内容を説明すること」を意味します。「interpretation」は「解釈」という和訳が当てられることの方が多いです。(実は日本語の「解釈」の中にも「説明」という意味が内包されています) 動詞形の「interpret」は「通訳する」「解釈する」という意味になることがほとんどです。この動詞のニュアンスからも「interpretation」が「言語を理解し、それを説明する」という意味であることが確認できると思います。 「make an interpretation of...」「put an interpretation on...」で「...の説明をする、解釈をする」となります。
The Constitution of Japan is open to interpretation.
日本国憲法は様々な説明がつく。(解釈ができる)
I can't put any interpretation on what has happened to his family.
彼の家族に起こったことはどんな説明もつけられない。
上記では「説明」を表す代表的な単語を紹介してきました。 次は、ネイティブが日常会話で使うカジュアルで比較的シンプルな「説明する」という英語表現を紹介したいと思います。
「make something clear」で「何々をはっきりさせる、明確に説明する」という意味があります。 「clear」は形容詞で「明快な、理解しやすい」という意味があり、それと使役の「make」が組み合わさった表現です。「something」の代わりに様々な目的語を置くことができます。 「make something clearer」で「よりはっきりと説明する」となります。相手が一度説明した内容が理解しづらい時に使えます。 「Do I make myself clear?」は「私は自分のことをはっきりと説明できてる?」つまり「私の言ってる意味わかる?」という意味で、目上の者が目下の者に対して苛立ちを表しながら発言内容を確認するときに使われます。 なので、上司や親、先輩に対して発言するのは避けた方がよいでしょう。
Please make your position clear.
あなたの立場をはっきりと説明してください。
Can you make it a bit clearer?
もう少しはっきり説明してもらえますか?
「break something down」は「噛み砕いて説明する」という意味です。 難解な内容を分かりやすくするために、簡単な表現や言葉を使って説明することを示します。 「break something down to someone」で「誰々に何々を噛み砕いて説明する」となります。
It's hard for them to believe it, but if we break it down to them, they will understand it.
彼らにとってそれを信じることは難しいが、噛み砕いて説明すれば、分かってくれるだろう。
「Can you be more specific?」は、「もっと詳しく説明してくれませんか?」という意味のお決まりフレーズです。 相手が言ってる内容をもっと詳細に知りたいときに、ネイティブがよく使う表現なので、ぜひ覚えましょう!
「説明書」を意味する英語表記は代表的な単語が下記の4つです。 ◼「description」:物品の説明書、商品の内容詳細 ◼「manual」:取り扱い説明書(例)a teacher's manual(教師用指導者)/ a guitar manual(ギター教則本) ◼「instruction」:製品、機械などの使用説明書(例)an instruction book(指導書) ◼「brochure」:旅行商品などの説明書。パンフレット。「pamphlet」と同義だがアメリカ英語では「brochure」の方がよく使う。「leaflet」も近いが、「leaflet」はどちらかというと「チラシ」「折込広告」というニュアンス。
「説明会」を意味する英語表記は下記の4つが主に使われています。 ◼「information session」:学校や会社などの顧客に対して開く説明会(例)school information session(学校説明会), study abroad information session(留学説明会) ◼「briefing」:職場における簡潔な報告、発表をする説明会 ◼「explanatory meeting」:ビジネスシーンにおけるフォーマルな説明会 ◼「orientation」:新入生や新入社員に対する説明会
ネイティブですらあまり使わない「説明」を意味する難しい言葉が他にもたくさん存在します。。英語はラテン語、フランス語、ドイツ語という3つの言語から由来しているため同じ意味を持つ別の単語がたくさんあります。 すべて言える必要はありますが、読んだときや聞いたときに理解できるように、簡単に下記で説明しておきます。参考までに。
explication:文学作品などの詳細な説明 exposition:難解な理論やテーマに関する詳細で明確な説明。「博覧会」の意味もある elucidation:謎を解き明かし明確に行われる説明。「解明」の意味もある caption:新聞・雑誌などの写真の説明文
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