「射幸心」という言葉を知っていますか? ギャンブルをしたくなる気持ちや、ソーシャルゲームのレアガチャのために課金をしてしまうことを「射幸心に煽られている」などと表現します。 今回はそんな「射幸心」の意味と使い方、英語表現を例文付きで解説します。 また、「射幸心を煽る」の意味と「射幸心」を煽られた時の対策方法を紹介します!
「射幸心」は<しゃこうしん>と読みます。 意味は「偶然の利益や幸せを頼む心」「まぐれ当たりを狙う気持ち」です。 「射幸心」は本来「射倖心」と書きます。 「倖」には「偶然に得る幸せ」といった意味があります。 しかし、常用漢字ではないため「射幸心」と書くようになりました。
「射幸心」とは「一獲千金を狙う」ような気持ちを表します。 言い回しは
などと使います。 よく使われる「射幸心を煽る」については、後に詳しく説明します。 それ以外の使い方は例文を参考にしてください。
「あのソーシャルゲームは射幸心を煽っていると問題視されている」 「なんでも売り手というものは、いかに人の射幸心を煽ることが出来るかだ」 「射幸心を煽る機種として撤去されるものもある」 「消費者の射幸心を刺激して、プレイを継続させることを目的とする」 「どうすれば製品の信頼性を低下させずに、消費者の射幸心を満足させることが出来るのか」
「射幸心を煽る(あおる)」とは、「射幸心を助長すること」です。 つまり、人間の「思いがけない幸運によって利益を得たい」「苦労なくいい思いをしたい」といった心理を刺激して駆り立てることです。 主に、くじ・パチンコなどのギャンブルやたまにしか当たらないレアなアイテムが含まれた販売方式を「射幸心を煽る」やり方と言います。 最近ではソシャゲ(ソーシャルゲーム)の課金が特に言われています。 レアアイテムが稀に当たる「ガチャガチャ」はまさに「射幸心を煽る」ものです。 人は、欲しいもの、良いものを獲得できることが低確率であればあるほど、そのものに価値を見出してしまうものです。 「射幸心を煽る」という手法は、売り手が、売上が上げるためによく使われているものです。 しかし、まんまと「射幸心」を煽られてしまうと、大きな損害が出てしまうこともあります。。。 では、「射幸心」を煽れられたらどうしたら良いのでしょうか?
その行為(課金やギャンブルなど)への「デメリット」を考えることは、「射幸心」に対してとても有効です。 煽られないようにするには、その行為自体に気持ちが冷めてしまうことが望ましいです。 「射幸心」とは、利益を願う気持ちです。得だった場合のことを考えて行動してしまいます。 そのためデメリット、いわゆる損をした場合のことを考えましょう。 だいたい「射幸心」を煽られるような話って、損をする確率の方が大きいものです。 宝くじであってもパチンコなどのギャンブルであってもそうです。 もちろん、確率が少ないからこそ燃えるわけなのですが、、、 その確率が当たるまでにかけるお金と、もし当たったとしても実際に得をすることって少ないものです。 もし、損ばかりし続けていたら、、とデメリットだけでなくその先にある未来のことをしっかりと考えましょう。 貯金がなくなるかもしれない、社会的信用がなくなるかもしれない、など、損失が出るのはお金だけではありません。
すぐに実行できる対策のひとつに、「かけるお金や時間を決めてしまうこと」です。 いきなり、すべてを辞めることは難しく、かえってストレスとなり他でお金や時間を使ってしまうことがあります。 ですので、「月に一度だけ」「ひとつのものに1,000円まで」などと決まりを作ることをオススメします。 その際は、しっかりと生活していけるように考えて設定しましょう。 実際に、一獲千金など出来ることはほとんどなく、それで生計を立てられることはほとんどありません。 その制限を守り続けることで、「射幸心」に煽られないようになります。 それを繰り返してどんどんと量を減らしていくことができます。 量を減らすことができると、自分に必要のなかったことに気付きます。 今までかけていた「時間とお金」に余裕ができ、もっと他のことに使えることに気付きます。 そうなれば、この対策は成功です◎
デメリットを考えることに近いですが、そもそもそれをする意味があるのか、というところを考えてみましょう。 また、ゲームにおいて課金をしてレアアイテムをゲットしたところで、あなたの人生にどんな影響があるのか考えてみましょう。 最初は、そのループが決まっているので考え方を変えるのは難しいかもしれませんが、一度深く考えずにやらないでいてみましょう。 やらなくても生きていけるものです。 同じ時間、お金を他のことにかければ自分自身のためになること、成長することが出来ます。 例えば、職場の飲み会や冠婚葬祭などで「射幸心」を煽るものが強制的に出来ない場合があります。 そういう時って、「あ、意外とやらなくてもいいな」などと思って帰って来てもやる気にならないことってありませんか? もし、冠婚葬祭の間や飲み会中もやりたくてたまらない場合は、それは「禁断症状」と同じです。 タバコをやめられない、暴飲暴食をやめられないのと同じです。 一度、精神科などにいって診てもらうことをオススメします。 そうなる前に、「射幸心」に煽られないように日頃から意識してみましょう。
「射幸心」に煽られてしまう原因のひとつに「ストレス」があります。 お金を無意味なこと、本当は不必要であるものに使うことって、ストレス解消になります。 一種の「贅沢」なわけです。 しかし、それが続いた先のことを考えてみてください。 結果的に、何も残らないのにお金や時間だけが減っているのです。 ストレス解消になること、楽しいと思えることを、他に探してみましょう。 最初から最高に楽しいとは思えないかもしれません。 ですが、続けているうちに楽しみのひとつになることもあります。 例えば、ゲームに課金をたくさんしてしまう人は、山登りやボルダリング、はたまた他のスポーツなどがおすすめです。 ゲームに課金してしまう人は、どんどん強くなること、人よりもいいものを持っていることに「優越感」を感じるタイプです。 その「優越感」を「達成感」に変えていきましょう。 山登りは、どんどんと高い山、登るのが難しい山をクリアしていく「達成感」があります。 また、装備などグレードを上げていく楽しみもあります。 ましてや登山はいい運動になり健康にも繋がります。
目先の目標や、小さな達成感・優越感ではなく、もっと大きな人生の目標を見つけてみましょう。 「世界遺産巡りをしたい」「海外で結婚式を挙げたい」「高級車を買いたい」「英語をマスターして外国人と話してみたい」などなど。。。 それを目標にしていると「ここでお金使っている場合じゃないな」「この時間は語学の勉強に使おう」といった考え方になります。 そんなお金も時間もない、などと言っている人は今一度自分の生活を振り返ってみてください。 「塵も積もれば山となる」です。 今までの総額や費やした時間を計算すると、、、恐ろしいことになっているかもしれません。 「射幸心」に煽られてしまい、費やしてしまう気持ちもすごくわかります。 「もしかしたら当たるかもしれない、、!」という期待や、そのハラハラ・ドキドキが楽しかったりします。 ですが、長い目で見ると「大きな幸福」のために時間とお金を費やした方が、実は確実に手に入れることが出来ます。 「ためになること」「健康」「夢」など、しっかりと考えてみてください。 不確かな小さな幸せと、確実に手に入れられる幸せを、今一度考えてみてくださいね。
「射幸心」に当てはまる類語はありません。 同じような意味を他の言葉で言い回すとしたら、「一獲千金を夢見る心」「棚からぼたもちを望む気持ち」などが似た意味になります。
「射幸心」にそのまま当てはまる英単語は存在しません。 しかし「射幸心を煽る」というフレーズは表現することが可能です。
などのフレーズで表現することができます。
The casinos use a lot of trick to make people gamble more.
カジノは人々の射幸心を煽るための仕組みをたくさん利用している。
That social app has been said to present a serious problem of casing the gambling addiction.
あのソシャゲは射幸心を煽っていると言われている。
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「射幸心」について理解できたでしょうか? ✔「しゃこうしん」と読む ✔「偶然の利益や幸せを頼む心」のこと ✔「射幸心を煽る」とは「思いがけない幸運によって利益を得たい」気持ちを駆り立てること ✔「射幸心」に打ち勝つには、現実を見てデメリットを考えること 人によって楽しみやストレス解消方法はそれぞれです。 しかし、結局自分の首をしめてしまわないよう、節度を保ってお金や時間の消費をしましょう。