「となります」「になります」という言葉は日常生活でもよく耳にする言葉なのではないでしょうか。「となります」と「になります」は、同じ意味をもつ言葉ではありますが、ニュアンスの違いで使い分ける場合があります。今回は、「となります」と「になります」の違いを例文つきで紹介しますので、参考にしてください。
「となります」「になります」は、二つとも「なる」という動詞の助動詞がついた言葉であるため、全く異なる意味の言葉であるというわけではありません。 どちらも、「変化する・移行する」といったニュアンスで使用される言葉です。
「となります」「になります」の意味は同じであると上述しましたが、使う場面によって使い分ける場合もあります。 例えば、「〜であるため、○○となります」というように使用すると少し堅い文章に感じますよね。 このように、「となります」と使用したほうがフォーマルな印象があり、かしこまった場面に適しています。 逆に、「になります」は柔らかい印象があるため話し言葉として使用されることが多いです。
使用する場面の他にも、「となります」「になります」には若干のニュアンスに違いがあります。 「となります」には、そうなることに意外性があるというニュアンスで使用されます。 ・明日は臨時休業とさせていただきます。 というように、当然そうなることになったといようなイレギュラーなことがおきたという場面に適しています。 「になります」は、 ・ひよこは成長するとニワトリになります というように、そうなることが当然であるといったニュアンスで使用されます。
「となります」は、
というように、自分の意見ではないけれどお断りさせていただきますというようなニュアンスとも感じられ、無責任に聞こえてしまう場合があるので注意が必要です。
「となります」は、「となる」を丁寧に言い換えた言葉で、格助詞の「と」に、「なる」という動詞をつけた表現です。 「となります」の格助詞「と」は、「結果」を示します。「〜となります」は、「何かの結果◯◯という状態へ変化する」というニュアンスになります。 例えば、 ・明日は休業日となります という例文は、何かの結果明日が休業日になるという意味合いになります。 何かとは、災害が発生したり何かトラブルが発生した結果、明日は休業日になる場合であることなどが考えられ、「明日は休業日となります」という一文だけでは何が起きたのかは分かりませんが、何かが起きたことは確実です。 このように、「となります」は何かが起きた結果として、意外性のあるアブノーマルな状態変化が起きていることを示していることが多い言葉です。
例文
「になります」は、「になる」を丁寧にした言い回しで、格助詞の「に」動詞の「なる」をつけた言葉が「になる」という表現になります。 格助詞「に」は、「後に続く動詞の向かう方向」を示しているため「になります」は、 ・ある状態から他の状態へ変化する 子どもはいつしか大人になります ・ある時期に至る、ある時間に達する 後もう少しで夜になります ・〜に相当する・〜にあたる・〜匹敵する 息子ももう5歳になります というように、時間が経過し、移行・変化しているという意味で使用されます。
例文