「しつこい」と「ひつこい」どっちが正しいんだろう?と考えたことがある人も多いのではないでしょうか。どちらも同じ意味で使われているけど、どちらかは言い間違いなんじゃないの?と思っている人も少くないはずです。今回は、「しつこい」と「ひつこい」の違いについてまとめます。さらに、類語表現なども紹介しますのでぜひ参考にしてください。
「しつこい」と「ひつこい」どちらが正しい言葉なのか迷ったことがある人も多いのではないでしょうか。 正しくは「しつこい」という言葉になりますが、「ひつこい」という人も多いですし、意味も通じるので「ひつこい」が間違っているというわけでもありません。 実は、「ひつこい」は、関西地方で使用されている方言なのです。 意味は、「しつこい」と同じになります。なので、「しつこい」でも「ひつこい」でも意味が通じてしまいます。 関西以外の地域に住んでいる人は、「ひつこい」じゃなくて「しつこい」でしょ!?と思うでしょうし、逆に関西の地域に住んでいる人にとっては「しつこい」という言葉に違和感を感じているのでしょう。
「しつこい」という言葉は、漢字で表記すると「執拗い」となります。 元々「しつこい」という言葉は「執拗(しつよう)」という言葉を元にしている「造語」で、「執拗」には「粘り強くしつこい・自分の主張や態度を曲げない」という意味があります。
「しつこい」の意味は、
です。
「しつこい」という言葉の語源には諸説あります。 語源① 子供に何度も同じことを教える「躾(しつけ)」と、「濃い」という意味の言葉を重ねて「躾をかさねて習慣を濃くする」といった意味から転じて「しつこい」という言葉になった。 語源② 「粘り強い」という意味のある「執」と「濃い」を組み合わせて「しつこい」となった。 語源③ 「根気がない・意気地がない」という意味で使用されていた「尻腰がない」を「しっこし」と読んでいたことから、次第に「しつこい」という言葉になっていった。 語源④「執拗」という「粘り強い・強く拘る様」という意味のある漢字を、「しつくどい」と読んていて、次第に「しつこい」と読むようになっていった・・・・ といった4つほど説があり、正解は未だにわかっていません。
といったような言い回しがあります。 詳しい使い方は例文を確認してください。
例文
「執拗(しつよう)」の意味は、「相手に対する態度が、ねばり強くしつこい様子」 さらに、自分の意見にいつまでもこだわり続ける頑固な様子を「執拗」といいます。
例文
「くどい」は、「同じようなことをしつこく繰り返しうんざりする」という意味の言葉です。 また、「色や味などが濃すぎる」場合にも「くどい」という表現が使われることがあります。
例文
「しぶとい」の意味は「困難にへこたれず粘り続ける様子」です。 また、「しつこくて強情である」というニュアンスでも使用される言葉です。
例文
「執念深い(しゅうねんぶかい)」は、「執着する心が極めて強いさま」という意味があります。
というように、ネガティブな意味合いを含みます。
例文
「ねちっこい」の意味は「ねちねちしている・しつこい」です。 「しつこく、うんざりしてしまうようなこと」に対して使用される言葉です。
例文
「しつこい」の英語は「insistent」「persistent」などになります。 「insistent」の動詞形は「insist」で、「主張する」という意味です。 「persistent」の動詞形は「persist」で、「持続する」という意味です。
The sale person was so insistent that I didn't know what to do.
営業の人がしつこすぎて、何をすればいいかわからなかった。
Get off my back!
いつまでもしつこくいうな!
The ramen I had today was so heavy.
今日食べたラーメンはかなりしつこい味だった。
「しつこい」と「ひつこい」について理解していただけましたか? ✓「しつこい」が標準語、「ひつこい」は関西の方言 ✓「しつこい」の意味は「迷惑に感じるほどつきまとう様」など ✓「しつこい」を漢字で表記すると「執拗い」 など 「ひつこい」が関西の方言だったなんて驚いた方も多いのではないでしょうか。 実際どちらを使っても間違いではないので、自分の言いやすいほうを使ってみてください。