「あるいは」の意味と使い方を解説していきます。「あるいは」は意味によって使い方が異なり、読点の位置も変わっていきます。類語には「もしくは」「または」「それとも」があり、微妙に意味合いが違いますので紹介していきます!
「あるいは」で最も使用頻度が高いのは、「AあるいはB」の形で使い、同様の事柄のうちどちらか一方を示します。 「AあるいはBあるいはC」と3つ以上を列挙することもできます。 例えば、「石川へは飛行機あるいは夜行列車で行こう」などと使います。 飛行機と夜行列車という同種のもの(どちらも交通手段)を並べて、どちらか一方を選択すること意味しています。 この意味の「あるいは」における読点(、)はなくても問題ありません。 読点を置く場合は、「A、あるいはB」の位置になります。 「Aか、あるいはBか」と助詞「か」を使って表すこともあります。
例文
「あるいはAあるいはB(あるいはC)」の形で、同様の事柄を列挙していろいろな場合があることを示します。 「あるときには」「一方では」などと言い換えることができます。 この意味の「あるいは」はあまり馴染みがないのではないでしょうか? 例えば、「あるいは山を登り、あるいは海を泳ぎ、子供たちは夏を満喫した」などといいます。 「山を登ること」と「海で泳ぐこと」は同様の事柄であり、「夏を満喫する方法」の多様さを示しています。 この意味の「あるいは」も読点を絶対置かなくてはいけないというルールはありませんが、文章が長くなり見にくいので上記の例文のように「あるいはA、あるいはB」のように読点を入れるのが一般的です。
「あるいは」は、可能性は低いが起こるかもしれない気持ちを示すことも可能です。 「どうかすると」「ひょっとすると」と置き換えることができます。 この場合は、AとBという複数の選択肢は出てきません。
などと推量表現が続きます。
例文
「あるいは」の漢字は「或いは」です。 送り仮名は「或は」とすることもあります。 「或」は「不確かなもの、未知のもの」という意味の漢字で、「或いは」は当て字です。 あまり一般的に使用されませんので、「あるいは」とひらがな表記が一般的です。
「あるいは」は大和言葉で、古語としても使われていました。 古語では上記の3つの意味に加えて「ある人は」という意味もありました。 現在ではこの意味で使うことはほとんどありません。
「または」も「AまたはB」の形で、「同様の事柄の中から1つ選択する」という意味です 「または」は漢字で「又は」となります。 「または」は「あるいは」の同義語で、言い換えて使うことも可能です。 しかし「または」と「あるいは」には微妙な語感の違いがあります。 「または」は、どの選択肢でもよいという許容を表します。 一方で「あるいは」は、許容の場合はあまり使用されません。
==> 肉でも魚でもどちらでもよい、という許容の意味合いが含まれる
==> 「進学」か「就職」は大きく違い、どちらかを選ぶかによって今後の人生が大きく変わるので、どちらでもよいという意味合いは薄い ここまで明確に使い分けをしている人は少ないと思いますが、これを把握しているとどちらの単語を使うか迷ったときに便利です。
「もしくは」も「どちらか一つを選ぶ」という意味で使われます。 「もしくは」の漢字は「若しくは」です。 「もしくは」も「あるいは」の同義語であり、意味の違いは本当に微妙です。。 「もしくは」は、どちらか1つの選択肢しか成り立たず、絶対にどちらかを選択する必要がある、という意味合いが強いです。 ・黒もしくは紺の万年筆で記入してください。 ==> この場合、黒の万年筆と紺の万年筆を両方使うことは成り立たず、どちらか一方を絶対選択する必要がある、という意味合いが強い しかしながら、「あるいは」「または」で言い換えても意味が大きく変わるわけではありません。
法令では大きな選択肢に「または」、小さな選択肢に「もしくは」を使います。 「あるいは」は使われません。 法令では「または」「もしくは」は漢字で書きます。
などと使います。
「それとも」の意味は「物事や事柄を並べてどれかを選ぶ語」です。 「あるいは」「または」「もしくは」と同義です。 ただ、「それとも」は疑問文でのみ使います。 「ご飯にしますか?それともお風呂にしますか?」と使います。 「父それとも母が来る」と使うことは出来ません。 「それとも」を用いるのであれば「父か、それとも母が来ますか?」といった使い方になります。
「あるいは」の英語は「or」です。 ちなみに「or」は文頭に使うことも可能です。
We have to choose this or that.
これかあれを選ばなければならない。
Do you want to go to the movies tonight? Or is there anything else you want to do?
今夜は映画見にいきますか?あるいは、他になにかしたいことありますか?
It doesn't matter whether you go by train or by plane.
君が電車で行こうと、あるいは飛行機で行こうとあまり関係ない。
Either Japanese or Spanish is required.
日本語かスペイン語が必修です。
「あるときには、一方では」の意味の「あるいは」は、
などで表現することが可能です。
は主語も変わり、全く別の話を対比されるときに使うので、「あるいは」と少し使い方が異なります。
My kinds enjoyed going swimming and climbing the mountain in summer.
子供たちはあるいは水泳、あるいは山登りで夏を楽しんだ。
Some people went shopping and others enjoyed outdoor pursuits.
人々はあるいは買い物に行き、あるいはアウトドアを楽しんだ。
「ひょっとしたら」の意味の英語は、
になります。
Perhaps it may be true.
あるいはそうかもしれない。
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「あるいは」の正しい意味と使い方は理解できましたか? ✅「あるいは」には3つの意味があるが、「同様の物事を列挙して一つを選ぶ」という意味が基本 ✅「あるいは」の類語には「もしくは」「または」「それとも」があるが、基本には同義語なので、使い分けはそこまで意識する必要なし ✅「あるいは」の英語は「or」