「主体」と「主導」という言葉をご存知でしょうか。「主体となって」「主導する」などと使います。では、「主体」と「主導」の意味についてしっかりと理解しているでしょうか。「主体」と「主導」は日常会話でも見聞きすることが多い言葉です。よく使う言葉でも、意味について曖昧だ、よく分からないということがありますよね。「主体」と「主導」は似ていますが、それぞれ意味が異なります。正しく使うためには、意味の違いを適切に覚える必要があります。そこで今回は「主体」と「主導」の使い分けについて解説していきます。違いを正しく知って、上手く使い分けできるようにしましょう!
「主体」・・・組織や団体など、物事の構成で中心となるもの 「主導」・・・組織や団体など、物事の中心となりみちびくこと
「主体」は「物事の主要となる構成部分」、「主導」は「中心となり先立って物事を進めること」です。 例えば、 「このボランティアチームは若者が主体となって活動している」だったら「このボランティアチームは若者で構成されている」、 「このボランティアチームは若者が主導している」だったら「このボランティアチームは若者が中心となって活動を進めている」 となります。
「主体」は<しゅたい>と読みます。 「主」は音読みで「シュ・ス」、訓読みで「ぬし・おも・あるじ」と読みます。 「主」は「影響を与える側」を意味します。 「体」は音読みで「タイ・テイ」、訓読みで「からだ」と読みます。 「体」は「ある形や働きを持つ存在」を意味します。 「主体」の意味は、 1.自覚や意志に基づいて、行動や作用を他に及ぼすこと 2.集団や組織などの主要となる構成部分 です。 「主体とする」「主体となって」などと使います。 例えば、「私は美味しい料理を食べる」とした場合、「私」が「主体」となります。 他にも、「学生を主体とするボランティアグループ」「市民を主体に活動を進める」といったように使う場合は、物事の構成において中心となっているものという意味です。 「主体」はこちらの意味で使うことが多いです。 「主体」の類語には、「サブジェクト」「メイン」などがあります。
例文
「主導」は<しゅどう>と読みます。 「主」は音読みで「シュ・ス」、訓読みで「ぬし・おも・あるじ」と読みます。 「主」は「影響を与える側」を意味します。 「導」は音読みで「ドウ」、訓読みで「みちびく」と読みます。 「導」は「ある方向に引っ張ること」を意味します。 「主導」の意味は「物事の中心となってみちびくこと」です。 他の人たちよりも先立って物事をすることを表します。「主導権を握る」「主導する」「主導的」などと使います。 例えば、「次回の打ち合わせは私が主導することになっている」だったら「私が中心となって打ち合わせを進めていかないといけない」という意味になります。 「主導」の類語には、「音頭取り」「リード」「率先」「牽引」「指揮」「先導」などがあります。
例文
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