「一択」と「択一」という言葉をご存知でしょうか。「これ一択だ」「二者択一を迫られる」といったように使います。では、「一択」と「択一」の意味についてしっかりと理解しているでしょうか。この2つの言葉は日常会話においても使われているため、見聞きしたことがあるという方が多いと思います。ただ、「一択」と「択一」では違いはないような感じがしますよね。正しく使うためには、それぞれの意味について知っておくことが必要です。そこで今回は「一択」と「択一」の使い分けについて解説していきます。正しく覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう!
「一択」・・・他の選択の余地はなく、迷わずに一つを選ぶこと 「択一」・・・複数あるものの中から、どれか一つのものを選ぶこと
「一択」は「一つしか選択肢以外考える余地がない」、「択一」は「いくつかある選択肢から選ぶこと」を意味します。 例えば、お見合いパーティーに行って、AさんとBさんにアプローチされるとします。 Bさんは眼中になくAさんを選ぶと決まっている場合は「Aさん一択」と表現します。 逆に、AさんもBさんもステキな方で悩みながらもどちらか一方を選ぶ場合は「二者択一」と表現します。
「一択」は<いったく>と読みます。 「一」は音読みで「イチ・イツ」、訓読みで「ひと・ひとつ」と読みます。 「一」は「ひとつのもの、あるひとつ」を意味します。 「択」は音読みで「タク」、訓読みで「えらぶ」と読みます。 「択」は「確認して選ぶこと」を意味します。 「一択」の意味は「複数の選択肢があっても、選ぶ余地がないこと」です。 いくつか候補があっても迷わずにこれを選ぶ、選択肢が限られているという場合に「一択」を使います。 例えば、ケーキ屋さんに行って、ショートケーキにするかモンブランにするか聞かれた場合に『モンブラン一択でしょ』と使うことができます。 これは「ショートケーキなんかと迷わずに、モンブランと決まっている」「当然モンブランだ」という思いが込められています。 「一択」は「二択」「三択」という表現から転じた、造語となります。「一択」という言葉は実はありませんが、一般的に使われるようになりました。
例文
「択一」は<たくいつ>と読みます。 「択」は音読みで「タク」、訓読みで「えらぶ」と読みます。 「択」は「確認して選ぶこと」を意味します。 「一」は音読みで「イチ・イツ」、訓読みで「ひと・ひとつ」と読みます。 「一」は「ひとつのもの、あるひとつ」を意味します。 「択一」の意味は「複数あるものの中から、一つを選ぶこと」です。 二つ以上あるものの中から、ある一つのものだけを選び取ることを表す場合に「択一」を使います。 「二者択一」「三者択一」「四者択一」「択一的」「択一クイズ」といったように用います。「二者択一」は「二つのものから、一つを選ぶ」、「三者択一」は「三つのものから、一つを選ぶ」を意味します。 例えば、サッカー部に入るか野球部に入るか、どちらを選べば良いのか迷うことを「二者択一」と表現します。「択一」はどれを選べば良いか考える場合に使うのが適します。 「二者択一」や「三者択一」は「二択」「三択」と略して使うこともできます。
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