「わきの下」と聞くとどの漢字を思い浮かべますか? ほとんどの人が「脇」を思い浮かべると思います。 もちろん、正解ですが実は「腋」という字も「わきの下」の「わき」を表す漢字です。 今回はそんな「腋」と「脇」について分かりやすく説明します。 意味や使い方を例文つきで解説します!
「腋」は、「身体のわきのこと」 「脇」は、「身体のわき」「かたわら、すぐそばのこと。また正面・裏面に対してその右または左側」「主役の次に位して、主役を助けるもの」 「腋」は「身体のわき」のことだけを指すのに対して、「脇」は「身体のわき」以外にも使われています。 例えば、「ビルの脇」「脇道」「脇役」などです。 基本的に、大元や主役となるものの両側、といったニュアンスです。 それでは、「腋」と「脇」について、詳しく説明していきます。
「腋」は音読みで<えき>と読みます。 意味は、「両腕の付け根のすぐ下の所、また腕を下ろした時に胴と腕に挟まれる部分」です。
「腋」の右半分の「夜」は、「亦」と「月」が組み合わさってできた字です。 「亦」という字は、両腕を横に広げた人の姿で、「上の一画目が頭、二画目の横棒が両腕、その下の縦棒が足2本、両腕の下に点を打った」字で、その二つの点が「わきのした」を示しています。 わきの下は身体の片側にあればもう片側にもあることから、「亦」という字に「また(=同じものごとがもう一つある、繰り返される)」といった意味を持つことになりました。 その「亦」という字に「月」が加わった「夜」という字は、「月が出てまた月が出る」ことを表しています。 それが「その月と月の間には昼があり、その昼の両側つまり夜」を意味しているのです。 なんとも遠回りな解釈ですね。 そしては「月(肉づき=体の一部)+夜」で、胸を真ん中にしてその両側にあるもの(夜が昼の両側にあることから)つまり「わき」`といった意味になりました。 本来は「亦」が「わき」を表していたのですが、「もうひとつ、……もまた」といった意味の副詞に転じてしまったことから、「腋」の字が使われるようになったのです。
「腋」は「身体のわき」以外に用いられることはありません。 主に、「腋」「腋の下」と使われています。 詳しい使い方は例文を参考にしてください。
「腋の下はくすぐったい」 「腋に挟んだまま走った」 「体温計を腋から抜く」 「ノースリーブを着る時は腋をキレイにしておきましょう」
「脇」は音読みで<きょう>と読みます。 「脇」も、「腋」と同様に「両腕の付け根のすぐ下の所、また腕を下ろした時に胴と腕に挟まれる部分」の意味があります。 また、「脇」にはそれ以外にも意味があります。 「かたわら、すぐそばのこと、また正面・裏面に対してその右または左側」 「主役の次に位して、主役を助けるもの」 「目指すものから離れた方向」 といった意味があります。
「脇」の字はシンプルな成り立ちの漢字です。 「月(にくづき=身体)」に、「劦(力と力と力を足す)」で「脇(身体の両側から力を足す。脇。わき)」です。 そのことからも「身体=主、主役」に「力を足す」で、「身体のわき」以外にも「主役の次に位して、主役を助けるもの」といった意味をなしています。 しかしほとんどが、「身体のわき」から派生した意味ですので、「脇」という漢字だから多くの意味で使われているわけではないようです。
なぜ「身体のわき」も「脇」の方が使われているかというと、「常用漢字」であることが大きな理由とされています。 「腋」の字は常用漢字ではなく、学校などで習うことはありません。 「脇」の字は習い、また「身体のわき」といった意味ももちろん教わるので「脇」が一般的に使われています。 しかし、どちらも「身体のわき」という意味で使われており、「脇」の他の意味も「身体のわき=主や真ん中ではなく、その両側」といった意味から派生したものです。 そのため辞書などでは、「腋」も「脇」も同じ意味として扱われています。 ですが一般的に、「脇道」などを「腋道」とは書きませんので、使い分けには注意しましょう。 詳しい使い方は、例文を参考にしてみください。
「かばんを脇の下に抱える」 「門の脇に車を停める」 「脇役に抜擢される」 「話題が脇にそれる」 「玄関脇棚の中に傘は入っています」
「腋」と「脇」は英語で「armpits」「underarms」「sides」と言います。 「脇汗」は「underarm sweating」と言います。
I can't hide my weakness from those around me.
私は脇が甘いです。
科学的に正しい英語勉強法
こちらの本では、日本人が陥りがちな効果の薄い勉強方法を指摘し、科学的に正しい英語の学習方法を紹介しています。読んだらすぐ実践できるおすすめ書籍です。短期間で英語を会得したい人は一度は読んでおくべき本です!
正しいxxxxの使い方
授業では教わらないスラングワードの詳しい説明や使い方が紹介されています。タイトルにもされているスラングを始め、様々なスラング英語が網羅されているので読んでいて本当に面白いです。イラストや例文などが満載なので、この本を読んでスラングワードをマスターしちゃいましょう!
元NHKアナウンサーの著者が教科書通りの敬語ではなく、様々なシーンで使うことができる生きた敬語表現を紹介しています。文法的に正しい敬語でも、言い回しや場面によっては相手に不快感を与えてしまう場合があります。こちらの本では ”気の利いた敬語” の使い方を、言葉のプロがコンパクトに解説しています。
同じ内容でも伝え方次第で結果が全く変わってしまう。そんな経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか?実は言葉の選び方や順序には公式があり、それに気付きさえすれば、ビジネスシーンだけではなく人生全般でのコミュニケーションを円滑にすることができます。こちらの本では、相手の返事を「ノー」から「イエス」に変える具体的な方法が体系化されています。
偏差値35だった筆者が、二年間の浪人と東大合格の末にたどり着いた読書術を余すところなく大公開しています。文章を読み込む力や論理的に整理する力などが劇的に向上する実践的な読み方が分かりやすく解説されています。仕事・勉強の生産性を上げたい人にも読書嫌いにも効果テキメンの一冊です。