「湧く」と「沸く」は、どちらも「わく」と読む異字同訓です。「湧く」の意味は、何もないところからあるものが生じることです。例えば「穴を掘ったら温泉が湧いた」などと使います。「沸く（わく）」の意味は、水が沸騰して熱くなることです。例えば「お風呂が沸く」などと使います。
「湧く」・・・何もないところからあるものが生じること 「沸く」・・・人の感情やものの様子が変化すること
「湧く」は今までなかったものが現れる状態、「沸く」は静かな状態から騒がしい状態になることです。 例えば、「興味が湧く」だったら「興味という感情が生まれる」、「興味が沸く」だったら「興味という感情が満ちあふれる」という意味になります。
「湧く」の意味は、
です。 何かかが生じたり、噴き出ることを表す場合に「湧く」を使います。 「湧く」は地下から水が出ることを表していて、「温泉が湧く」「石油が湧く」といったように使います。 ある感情や物事が芽生えたり、それによって涙や汗が出てくるという場合にも「湧く」で表現することができます。例えば、「興味が湧く」「やる気が湧く」「冷や汗が湧く」「拍手が湧く」と用います。 虫が発生するという意味でも使えて、「虫が湧く」「ウジ虫が湧く」「しらみが湧く」などと言えます。 「降って湧く」という表現もあって、これは「急に起こること、思いがけずに生じること」を意味します。 使い方としては、
などとなります。 「湧く」は「涌く」と表すこともありますが、一般的に「湧く」が使われています。
例文 「水が出てくる」という意味
「涙や汗が出る」という意味
「感情や考えが起こる」という意味
「物事が生じる」という意味
「虫が発生する」という意味
「沸く」の意味は、
です。 熱くなって湯気が出ている状態、興奮に包まれているということを表す場合に「沸く」を使います。 「水が熱せられてお湯になる」という意味では、「お風呂が沸く」「ポットの湯が沸く」といったように使います。良い加減になるという意味で使う場合もあります。 「会場が沸く」「観客が沸く」と使う場合は、興奮して騒いでいる様子や熱狂している様子を表すことができます。 また、「沸く」は「発酵する」という意味でも使うことがあります。 「沸く」は「沸かす」という形で用いることもあります。この表現は「何か熱狂させるようなものや、熱を与えたりして液体や感情を熱くすること」を表します。 使い方としては、
などとなります。
例文 「水が沸騰する」という意味
「発酵する」という意味
「熱気が高まる」という意味
「湧く（わく）」は、水などが地下からでてくること。あるいは物事が続々を生じることを意味します。 「沸く（わく）」は、水などが沸騰して熱くなることを意味します。また、熱気が高まったり盛んに起こることを意味して使うこともできます。
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