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「割と」の意味と使い方、語源、敬語、「意外と」との違い

「割と」という言葉をご存知でしょうか。「割とよかった」「割と面白い」といったように使います。普段生活している中で、「割と」は比較的よく使われる言葉となります。では、「割と」の意味についてしっかりと理解しているでしょうか。「割と」は意識して使わず、なんとなく使っているという方が多いかもしれません。どのような場面で使うことができるのでしょうか。正しく使うには、意味についてきちんと知っておくことが必要です。そこで今回は「割と」の意味や使い方、類語、「意外と」の違いについて解説していきます。適切に覚えて、上手く使えるようにしましょう!

「割と」の意味

「割と」の読み方は「わりと」

簡単ですが「割と」の読み方は「わりと」になります。 「割と」はひらがなで「わりと」と表記することもあります。

「割と」の意味は「比較的」「思いのほか」

「割と」の意味は「比較的」「思いのほか」になります。 全体と比較したり、自分が思っていたことを比較したり、他の事象と比較したりなど、比較する対象は文脈によってバラバラですが、とにかく「比較」というニュアンスを伴う言葉になります。 例えば、「京都大学に合格するのは割とやさしい」といった場合、話者や文脈によりますが「東京大学に比べて京都大学に合格するのは容易だ」「京都大学に合格するのは自分が昔思っていたよりも簡単だ」「皆が思っているほど京都大学に合格するのは難しいことではない」などの意味になります。

「割と」の語源は、「割合に」→「割に」→「割と」と変化した

「割と」は、「割に」のくだけた表現にあたります。正式な日本語として認められていますが、フォーマルな表現ではないことを心に留めておきましょう。(ビジネスシーンで使用する場合は、注意が必要です) 「割に」は「割合に」が省略された形になります。 「割合に」は、「全体と比べた比率」という意味の「割合」を副詞化した形になります。

送り仮名は「割りと」ではなく「割と」が正しい

「わりと」の送り仮名は「割と」と「割りと」で迷うことがあると思います。 上記の語源で説明した通り、「わりと」は「割合と」が語源の言葉なので、「割合と」の「割」の読み方である「わり」をそのまま継承するのが自然です。 よって、「わりと」は「割と」とするのが正しい送り仮名になります。

「割と」の使い方と例文

「割と」は副詞なので、動詞、形容詞、副詞を修飾して使います。

割と好き

「割と好き」というフレーズはよく見聞きします。 副詞「割と」と動詞「好き」が組み合わさった形になります。 「割と好き」は「他の人は好きではないが自分は好きだ」という意味になります。このフレーズの「割と」は他人と自分の好き度合いを「比較」しています。 しかし実際にはそこまで比較の意味を意識せずに「ある程度好き」という意味合いで使っている人も多いです。 その場合は、「まあまあ好き」「結構好き」「それなりに好き」などの類似表現になります。

例文

  • 辛い料理は嫌いだけど、このお店の坦々麺は割と好きだ。
  • その俳優は世間一般では人気がないけど、面白い演技をするから私は割と好きだ。
  • 友達が皆嫌いなこのお菓子が私は割と好きだ。

割とマジで

「割とマジで」は「周りの人や自分が思っているよりも本気であること」を意味します。 「マジで」は、物事に対しての本気さを表す語です。「真面目に」を略した語で、「本当に、本気で」という意味になります。 「マジで感謝」だったら「本当に感謝している」という意味です。若者言葉として使われています。 「割とマジで」とすることで、絶対とは言えないものの本気度が高いさまを表すことができます。 例えば、何かびっくりするような噂を聞いたときに「割とマジで驚いた」などと言います。 「割とマジで」の類似表現には「割とガチで」などがあります。

例文

  • AさんとBくんが結婚したと聞いて、割とマジでびっくりした。
  • 無茶な挑戦だけど、割とマジで成功すると思う。
  • 駅前のイルミネーションは割とマジで大したことないから、見に行かない方が良いよ。

割とどうでもいい

「どうでもいい」は「何になっても良い、興味がないこと」を意味します。 「割とどうでもいい」だったら「周りの人や自分が思っているよりも、興味がないこと」を意味します。 例えば、相手が『◯◯の話聞きたい?』と聞いてきて、そのことについて興味がない場合に『割とどうでもいい』ということができます。 話題になっていることに対して興味がないことを表す場合に「割とどうでもいい」を使います。 「どうでもいい」は投げやりな言い方のため、相手に失礼な印象を与えてしまうことがあります。状況や場合によって使用するかどうか判断するようにしましょう。

例文

  • その話は割とどうでもいいから、私の話を聞いて。
  • 割とどうでもいい話だけど、一応聞いておこう。
  • 彼にとっては重要なことかもしれないが、私にとっては割とどうでもいいことだ。

その他

「割と◯◯」という形ならば、「割と」はあらゆる表現で使うことができます。 「割と楽しい」だったら「予想していたよりも楽しい」、「割と良い」だったら「思っていたよりも良い」という意味になります。

例文

  • 全く勉強していなかったが、割と楽にテストに合格した。
  • 彼女はファッションに興味がないが、割とセンスの良い服を着ている。
  • 彼が持っている時計にはダイヤが入っているが、割と安くてびっくりした。
  • この間は歩いて行ったから遠く感じたけど、自転車で行くと割と近かった。
  • 今日の夕飯は妹が作ったものなので期待していなかったが、割と美味しかった。

「割合に」「割に」には「〜であるにしては」という接続詞としての意味もある

〜の割合に、〜の割に

「〜の割合に、〜の割に」は「自分が予想していたことよりも程度を超えていること」を意味します。 「割合に」「割に」は「割と」と同じように使うことができます。 改まった場面や丁寧に表したい場合は、「割と」ではなくて「〜の割合に」「〜の割に」を使うのが良いです。 「〜の割合に、〜の割に」は「〜であるにしては」という意味で、接続詞として用いることもできます。 例えば、「彼は太っている割合に、少食だ」と言います。これは「太っているにしては、少食だ」という意味です。太っているからたくさん食べそうな印象なのに、全く食べない様子を表します。 後の文には、前に述べた事柄と食い違う事柄が続きます。

例文

  • 彼は小さい割合に、声が大きい。
  • 彼女は気が小さい割に、態度は大きい。
  • 今回の課題は難しいと聞いていたが、割にすぐ終わらせることができた。
  • 息子は片付けができないので心配していてが、部屋は割合に綺麗にしている。

年の割に

「年の割に」は「実年齢の程度を超えていること、実年齢よりも良い状態であること」を意味します。 「年の割に」はプラスな意味合いとしても、マイナスな意味合いとしても使うことができます。 「年の割にお若いですね」だったら「実際の年齢よりも若く見える」と褒め言葉として用いていますが、「年の割に老けてますね」だったら「実際の年齢よりも老けて見える」と失礼な印象を与えます。

例文

  • 私の姉は年の割に若く見えるため、私の方が年上だと思われていることが多々ある。
  • 彼は年の割に落ち着いているので、色々な人から頼りにされている。
  • その子は年の割に背が高いから、将来はスポーツ選手になりそうだね。

その割に

「その割に」は「予想していたものよりも、物事の程度が超えていること」を意味します。 ある物事を聞いて想像していたよりも、その程度を若干超えているさまを表します。 相手から物事の状態を聞いて、今の状態を予想することです。今の状態が予想していたよりも、程度が上であった場合に「その割に」を使います。 例えば、彼は初めてサッカーをすると聞いていたが、初心者にしては上手であった。という場合は、「彼は初心者だと聞いていたが、その割に上手に技をこなしていた」と表現することができます。

例文

  • 砂糖をいっぱい入れて作ったそうだが、その割に全く甘くない。
  • 彼は真面目に仕事に取り組んでいるが、その割にミスが多い。
  • 彼女は昨日まで熱を出していたそうだが、その割に元気いっぱいに走り回っている。

「割と」と「意外と」の違いは、「割と」の方が意味が広い

「割と」は、「比較的」「思いのほか」という意味ですが、「意外と」は「思いのほか」という意味しかありません。 つまり、「割と」「はあらゆることを比較して使う」ことができる副詞ですが、「意外と」は「自分が思っていたこととのみ比較して使う」副詞になります。 物事の結果が自分の予想とは違っていたり、予想できなかった結果になった場合には「意外と」を使うのが一般的です。 例えば、「彼女の家は意外と広かった」だったら、彼女の家は狭いと予想していたが、その予想は外れて彼女の家は大きかったということを表します。

例文

  • 兄から借りたゲームが意外と面白くて、夢中になってしまった。
  • 休日なのでたくさんお客さんが来るかと思ったが、意外と少なくて暇だった。
  • 今日から放送するアニメを楽しみにしていたが、意外とつまらなくて途中で見るのをやめた。

「割と」の類語・言い換え・敬語

「割と」の類語を紹介していきます。「割と」のコアの意味は、「何かと比較して」になります。全体と比較したり、自分が思っていたことを比較したり、他の物事と比較したり、文脈によって比較する対象はまちまちですが、「比較」というニュアンスが必ず伴います。 なので、「結構」「かなり」「少々」「中々」「ずいぶん」「ある程度」などの程度の大小を表す副詞は類語ではありません。 「割と」の敬語表現に関してですが、そもそも副詞自体に敬語というものは存在しません。(副詞は、動詞のように補助動詞を伴って敬語変換することができません) よって、「割と」の敬語は文法的には存在しない、というのが答えになります。 しかし、敬語を使うようなかしこまった場面で利用可能な「割と」の類語は存在するので、それらを紹介していきます。 ちなみに、「割と」は「割に」のくだけた表現なので、ビジネスシーンでの利用は避けた方がよいでしょう。「意外と」もスラングではありませんが、日常的によく使うカジュアルな響きを持った言葉ですので、ビジネスシーンでは下記に紹介するフォーマルな意味合いを持つ類語を使うことをオススメします。

比較的

「比較的」の意味は「同じ種類のものや一般的な基準とくらべて判断すること」です。 例えば、他のチームメイトに比べると自分は練習している時間が長いという場合は、「チームメイトの中では、比較的練習をする方だ」と表現することができます。 これは自分を、同じグループに属しているチームメイトとくらべています。 他にも、「娘は小学生にしては比較的太っている」だったら、娘と一般的な基準をくらべています。 「比較的」は堅い表現なので、ビジネスシーンや手紙において使われていることが多いです。

例文

  • 比較的楽に問題を解けたから、絶対合格していると思う。
  • この服は比較的しっかりとした素材でできているから、そう簡単には破れないはずだ。
  • 彼女は比較的真面目だから、家でもきちんと勉強しているのだろう。

思いのほか

「思いのほか」は「自分が予想していたことと違っていること」を意味します。 物事の結果が、自分が予想していたこととは違っていることを表します。 「思いのほか」は結果が自分の予測よりも、よかった場合も悪かった場合も使うことができます。 例えば、時間ギリギリに目的地に到着しそうだと思っていたが、予想と違って早めに到着した場合に、「思いのほか早く着いた」と表現することができます。

例文

  • 作品が思いのほか、評判が良くて嬉しかった。
  • 思いのほか集合場所に早く着いてしまったので、どこかで時間を潰そう。
  • 簡単だろうと思っていたが、思いのほか難しくて全然解けない。

案外

「案外」は<あんがい>と読みます。 「案外」は「物事の結果が自分の予想と違っていること」を意味します。 実際の結果がなんとなく予想していたものより、一般基準を超えていることを表します。 「案外」は結果が自分の予測よりも、よかった場合も悪かった場合も使うことができます。 例えば、楽しみにしていたドラマが予想していたよりも内容がつまらなかった場合に「楽しみにしていたが、案外面白みのないドラマだった」と表現することができます。

例文

  • 彼女は派手な見た目とは裏腹に、案外優しい子である。
  • 案外、みんなできるので、もう少し難しい問題を用意しよう。
  • Aチームが優勝すると言われているが、案外Bチームが勝つかもしれない。

割合に・割に

「割と」の語源である「割合に」「割に」もフォーマルな場面で使うことができる類語にあたります。

副詞「割合に・割に」の例文

  • 東大受験は割合に簡単だった。
  • その実験は割合に上手くいった。
  • 彼は野球部に所属している割に痩せている。

また、「割に」には、「割に合う」という慣用句も存在します。意味は「苦労しただけの利益がある」になります。 「割に合わない」という否定形でもよく使います。商売に対して割に合わない、というと、「利益より費用の方が高い」という意味になります。

「割に合う」の例文

  • 割に合う仕事であれば、誰も辞めることはないはずだ。
  • 仕事内容と給与が割に合うならば、その仕事に決めたいと思う。
  • その仕事は割が合わないので、全く人が集まらないのだ。

「割と」の外国語

「割と」の英語は「relatively」「comparatively」

「割と」は英語で「relatively」「comparatively」になります。 「思ったより」というニュアンスで使う場合は「比較級+than I though(思ったよりも〜だ)」「比較級+than I expected(予想したより〜だ)」などの表現も使うことができます。

The movie I saw last night was relatively good.

昨夜観た映画は割とよかった。

Getting accepted into the University of Tokyo was easier than I thought.

割と東大合格は簡単だった。

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「割と」の中国語は「比较(ビジャオ)」

中国語で「割と」は「比较(ビジャオ)」になります。 「比較」という漢字ですね。「割と」の意味合いが「比較」であるので、意味通りという感じですね。

「割と」の韓国語は「비교(ビギョ)」

「割と」の韓国語は「비교(ビギョ)」になります。

まとめ

「割と」について理解できたでしょうか? ✔︎「割と」は「わりと」と読む ✔︎「割と」は「比較的」「思いのほか」を意味 ✔︎「割と」は「割に」のくだけた表現で、改まった場面では使わない ✔︎「割と◯◯」という形で、「割と好き」「割と良い」「割とどうでもいい」などと使う

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