目上の相手に対して「〜なので」と話す際、どのような敬語に言い換えるかご存知でしょうか?正しくは「ですので」になりますが適切に使えているでしょうか。今回は「ですので」の使い方や間違えやすい表現との違いについて解説していきます。
「ですので」は、「なので・よって・そういう訳なので」という意味で、主に会話で使われる口語的な表現です。「ですので」は、「なので」をより丁寧にした表現になります。 「なので」は、前述の内容を踏まえて理由を述べる時に使用する接続詞です。「なので」は、断定の助動詞である「~だ」の連体形「な」+理由を表す接続助詞「ので」で成り立っています。「〜ので」は、理由と結果の関係を客観的に述べるときに使います。 自分が言いたいことの原因や理由を表すときに「〜なので」「〜ですので」を使うことができます。 「なので」は、「◯◯なので△△だ」といった形で使います。「ですので」も同様です。 「ですので」は、尊敬語、謙譲語ではありませんが、丁寧語になるので、目上の相手に対して使うことができます。同等や目下の相手に対しては「なので」を使うのが適切でしょう。
「だから」はよく使われる言葉ですが、ビジネスシーンで使用するには少々カジュアルな感じがします。 そんなとき「だから」の敬語として「ですので」を使っている方も多いのではないでしょうか。 しかし実際「ですので」は「だから」の敬語ではありません。なんとなく似ている言葉ですが、「ですので」と「だから」は使い方が異なります。
「ですので」は「だから」と違う言葉です。「ですので」は文頭では使うことができません。 「だから」は、「◯◯である。だから△△だ」といった形で使います。 一方で、「◯◯である。ですので△△だ」といった形は間違いになります。 例えば、「この時間の外出は危険です。だから私もついていきます」と使うことはできますが、「この時間の外出は危険です。ですので私もついていきます」とは使うことはできません。 「ですので」は「だから」と同じように文頭では用いることができないので気をつけましょう。
「ですので」の正しい使い方はどうなるのでしょうか? 「ですので」は、「◯◯ですので△△だ」といったように、接続詞で文と文の間に挿入するのが正しい使い方です。 「ですので」の正しい使用例を紹介します。「本日は休業日ですので、またの機会にお越しください」といった場合は「ですので」を文頭で使用するのではなく、接続詞として使用しています。これが「ですので」の正しい使い方になります。 「ですので」は、文章の先頭にこの言葉を置くと間違った使い方となってしまいます。 例えば「雨が降りそうです。ですのでお早めにご帰宅ください」との使い方は文法上正しくありません。「雨が降りそうですので、お早めにご帰宅ください」といったように文中で使う言葉となりますので注意が必要です。 また逆に「雨が降りそうだから、お早めにご帰宅ください」といったように、「だから」を文の間に置くのは間違いになります。 「ですので」は文の間で使う、「だから」は文頭で使う、と覚えておきましょう。
「ですので」の例文を紹介します。
▶「ですので」・・・「なので」の敬語表現 ▶「ですから」・・・「だから」の敬語表現
「ですから」は、断定の助動詞「です」+接続助詞「から」で成り立っています。 「ですから」は、「だから」を丁寧にした表現になるので、「だから」と同様に、「◯◯である。ですから△△だ」といったように文頭で使います。 「ですから」と「ですので」は、原因や理由を表す語で意味もほぼ同じですが、ニュアンスが少し異なります。 例えば、「雨が降っています。ですから傘が必要だ」といった場合は、断定を表す気持ちが強くなります。一方で、「雨が降っていますので傘が必要だ」といった場合は、雨が降っているという状況を強調しています。 「ですので」は「ですから」よりも柔らかい表現となります。 「ですので」といった「〜ので」という形は、書き言葉として使われることが多いですが、「ですから」といった「〜から」の形は話し言葉として使われることが多いです。
▶「ですので」・・・「なので」の敬語表現 ▶「そのため」・・・「そういうわけで」という意味
「そのため」は、「そういうわけで」「だから」「それゆえ」という意味になります。 「そのため」は敬語ではありません。 「そのため」の使い方としては、「◯◯だ。そのため△△である」という形で、前文で原因・理由を述べて、後文で結果を述べる場合に使います。 例えば、「明日は雨が降る予定です。そのため明日私は傘を持ち歩かなくてはいけない」といったように使います。 「そのため」は、「だから」「ですから」と同じ使い方をします。「ですので」と意味は同じですが使い方が異なるので注意が必要です。
「ですので」は英語で「so」もしくは「because」を使えばOKです。 「so」「because」は、和訳の文章の順番が変わるので、注意してください。 A so B:AですのでB A because B:BですのでA 例文です。
It's snowing, you should not go out.
雪ですので、外出は控えてください。
I'm poor at English because it's been just three months since I started studying.
英語学習を始めてまだ3ヶ月ですので、全然ダメです。
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「ですので」について理解できたでしょうか? ✔︎「ですので」は、「なので」「よって」「そういう訳なので」という意味 ✔︎「ですので」は丁寧語になるので、目上の相手に対して使うことができる ✔︎「ですので」は「◯◯ですので△△だ」といった形で、文頭では使わず、文と文の間で使う ✔︎「ですので」と「だから」「ですから」の使い方は異なる