生きていれば「挫折」してしまうことってありますよね。頑張っていたのに、壁にぶち当たって自信をなくしてしまったり…今回はそんな「挫折」について詳しく解説していきます。原因や、対処法、挫折経験があるメリットも紹介しますので是非参考にしてみてください。
「挫折」の意味は「途中でくじけ折れること、駄目になること」です。 「挫」は「くじいて痛める」、「折」は「途中でくじける、くじく」を意味します。 「中途で失敗し駄目になったせいで、意欲や気力をなくす」という意味が含まれます。 「挫折を味わう」「人生に挫折する」などと使われています。
「失敗」の意味は「物事をやり損うこと、しくじること」です。 また「目的や方法を間違えて、結果を得られないこと」です。 「挫折」には「心が折れる」といった精神的な意味合いが含まれますが、「失敗」は「うまくいかなかった」という事実を表す言葉です。
挫折してしまう原因に、準備不足があります。 物事を行う際、事前準備はとても大切です。 計画をしたり、必要なものを揃えたり、知識を増やしたりと、成功を手に入れるためにやっておくべきことはたくさんありますよね。 しかし、ここを怠ってしまうと成功がどんどん遠のき、モチベーションも上がらなくなり挫折してしまいます。 何事も「準備」することはとても大事です。
自分におごりがある人も挫折しやすくなっています。 「おごり」とは「思い上がり」のことです。 自分の才能や地位などを買いかぶり過ぎて、自分なら出来ると調子に乗ってしまうことを指します。 人は謙虚な気持ちを忘れてはいけません。 自分自身を過信しすぎた結果、途中で現実とのギャップに挫折してしまうでしょう。
行動力が乏しい人も、挫折しやすいです。 やはり人は経験をすることもとても大事になってきます。 「失敗は成功の元」と言うように、何でも行動をしてみることも大切です。 行動しないまま、自信だけが喪失していき挫折してしまいます。 このタイプは始める前から心が折れてしまうこともあるでしょう。 行動に移せないのは、自分に自信がないのも大きいです。 この場合は先程も言ったように「準備」をすることを心がけてみましょう。 必要な知識をつけ、計画をしておけば、自ずと「自分にもできるかもしれない」と行動に移せるでしょう。
プライドが高く、素直じゃない人も挫折しやすいです。 プライドが高い人ってどんどん自分の意志で突き進んでいくように思われがちですが、自分に自信があるわけではありません。 むしろコンプレックスなどからプライドばかり高くなっている人もいます。 また素直じゃないので自分のミスやだめな部分を認められません。 小さなミスのうちに受け入れて修正をしたり調整をしたりすればいいのですが、そのまま変わらずに突っ切ってしまうので気付いた時にはどうにも出来ずに挫折してしまいます。
「自己肯定感」は「自分自身を認めることができる気持ち」のことです。 自分の存在を認めることができている人は「自己肯定感が高い」と言い、自分の存在を否定してしまうような人は「自己肯定感が低い」と言います。 自己肯定感の低い人は、自分のちからを信じてあげることができません。 そのため、不安なことや困難に直面したときに「自分には乗り越えられない」と諦めてしまいます。
要領が悪くマルチタスクが苦手な人は、複数のことをやろうとするとキャパオーバーになってしまいます。 その結果、どれも中途半端になってしまって挫折してしまいます。 自分はちょっと要領が悪いな、マルチタスクが苦手だな、と思う人はやるべきことの優先順位を決めて1つ1つこなしていきましょう。 優先順位の高いものから、期限を決めてテンポ良く進めていくしかありません。 無理に一度に終わらせようとせず、少し時間がかかっても出来る範囲でこなしていきましょう。
挫折してしまう人は明確な「ゴール」を設定していません。 そのため、だらだらと続けていくうちに、どこまで何をしたらいいのか分からなくなり挫折してしまいます。 またゴールが明確じゃないと、途中でモチベーションも低下してしまいます。 モチベーションが下がると、物事を行うペースや内容の質が下がってきます。 大きなゴールを決めるのはもちろん、小さなゴールも見つけていくといいでしょう。 「今週はここまでやる」「1ヶ月で○○を目指す」などと、ゴールを設定してみてください。
人には得手不得手があります。 どんなに頑張っても、苦手なことってうまくいかないんですよね。 自分が得意なことをやっていれば、悩んだり落ち込んだりすることはあっても挫折することはありません。 自分がやるべきことや、出来ることをもう一度考え直してみましょう。 どうしてもやりたいことであれば、成功するまで努力するでしょう。
挫折を経験することで自分自身の「分」を知ることができます。 ここで言う「分」とは、「自分の持つ身分や能力」「身の程」「なすべきつとめ」を表します。 要するに、自分がどれだけの才能があり、どれだけのことが出来るのか、を知ることができるということです。 自分自身を過信するといいことはありません。 生きていくうえで身の程を理解して、謙虚な姿勢を持つことが大切です。 それで全てを諦めるのではなく、身の程を知って努力をしたり選択をしていく必要があるわけです。 挫折をすることで、自分の現状が分かります。 そう言った意味では挫折経験にもメリットがあります。
挫折をすることで、同じように挫折した人の気持ちを理解することができます。 人の痛みを理解することは、とても大事です。 それによって相手を理解することが出来ます。 成功し続けてきた人は、悩んだり落ち込んだりして挫折してしまった人の気持ちが分かりません。 そうなると、いくら才能や成功体験があっても、人からは「冷たい人」「傲慢」だと言われてしまいます。 自分自身が挫折を経験したことで、相手の気持ちに寄り添うことができるわけです。
人が挫折をする時、多くは「同じ失敗を繰り返して嫌になる」というものがあります。 一度や二度の失敗で挫折する程度では、そもそもやる気がそこまでなかったのでしょう。 もしくは一度も失敗せずに出来ると自分を過信しすぎたかのどちらかです。 絶対に成功をしたいという強い気持ちで挑み、何度も悩んだりもがき続けていたのに「挫折」をしてしまうのは、それほど大きな精神的なダメージを覆ったということになります。 その多くが「同じ失敗」なんです。 なので、一度挫折をすると「同じ失敗を繰り返さないことが大事だ」ということに気付きます。 そんなの当たり前だ!と思うかもしれませんが、実は同じ失敗を繰り返していることって多々あります。 表面上は違うところで失敗をしていたとしても、原因を突き詰めていくと「勉強不足」「計画性のなさ」「時間が足りなかった」などと、同じことが原因で失敗していることがあります。 挫折したことで原因に気付くことができ、次に挑戦する時に生かすことが出来ます。
挫折してしまった時、心には大きなダメージを受けるので心身共に疲れ切っているはずです。 まずは、ゆっくりと休養をとって心と身体を充分に休ませましょう。 心の傷はそう簡単に癒えるものではありませんが、身体を休ませ体力を回復させることにより気持ちがリフレッシュして前向きな考え方をすることができます。 だからといってすべての仕事を投げ出すのは違いますが、自分自身にセーブをかけて無理をしすぎないようにしましょう。 もし会社がそれを受け入れてくれないのであれば、体調不良を理由に休むのもひとつです。
挫折してしまった時、その事実から目を逸らしたくなりますが、しっかりと受け入れましょう。 挫折してしまったことが悪いわけではありません。 挫折した時は挫折している自分を肯定することが大切です。 そこから次に繋げるために努力するのは、心身ともに元気になってからで大丈夫です。 「こんなことあったら挫折しちゃうよね」「これまでよく頑張ったよ」と自分自身に共感してあげることが大切です。 ここでのポイントは、自分自身を第三者目線で見ることです。 自分の姿を斜め上から見守るようなイメージで、自分自身を受け入れてあげましょう。
挫折してしまった時、つい「気分を上げなきゃ」「どうやって次に繋げよう」と解決策ばかりに目を向けてしまいます。 しかし、そもそもなぜ挫折したのかを理解しなければ、今後また同じミスを繰り返してしまいます。 ですので挫折してしまった時は、その原因の分析も忘れずに行いましょう。 原因を特定し解決方法を見出したら、今後同じことが起きないようにすればいいだけです。 そうすると、「挫折したことで経験を得られた」と前向きに捉えることができます。 挫折した原因を特定することで、次に繋げることができます。
「断捨離」には、物を捨てて気持ちをスッキリさせる効果があります。 部屋が綺麗になるだけではなく、心も整理することができるのです。 不要なものをスパッと捨てることで、過去に縛られている自分から解放されるでしょう。 挫折してしまった自分にいつまでも引っ張られることもありません。 またものだけでなく、人間関係の断捨離もしましょう。 嫌だなと思うことがある相手と、いつまでも関係を続けていてもストレスにしかなりません。 人間関係を断捨離する瞬間はとても気力がいりますし、嫌な気持ちになることもありますが、時間が経てばスッキリとした気持ちになります。