「要領が悪い人」って職場などに結構いるんですよね。何をやっても不器用で、頑張っても仕事を上手くこなせないような人です。要領が悪い人にはどのような特徴があるのでしょうか?要領が悪い人には短所しかないのでしょうか?また、要領の悪さは改善できるのでしょうか?本記事で「要領が悪い人」について徹底解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
「要領が悪い」とは、物事をうまく処理するコツがいまいちつかめていないことを意味します。 主にビジネスのシーンで使われることが多い言葉で、仕事の手際が悪い人に対して使います。 逆に仕事が効率よくこなせる人に対しては「要領が良い」という表現をします。 「要領」には他に「主要な所、要点」という意味もあります。
「要領が悪い」は、下記のように言い換えることができます。
「要領が悪い」を直訳した英語表現はありません。 しかし、上記でご紹介したように「要領が悪い」は「不器用」などに言い換えることができますので、下記のような表現をすることができます。
要領が悪い人は生まれつきぶきっちょ(不器用)です。 キャパが狭く、1度に多くのことを考えることができません。 そのためマルチタスクを苦手とし、「要領が悪い」と思われてしまいます。 たまにいませんか?何をやっても要領良くこなせない人。 何事も中途半端な完成度しか出せない人や、本人は結果に満足しても周りから見ればイマイチの仕事ぶりだったり。 例えば、親が不器用だったり、祖父母が不器用だったり、要領が悪い人は遺伝である可能性も無きにしもあらずです。 どんなに努力しても不器用な結果しか残せないような人は、要領が悪い人です。
要領が悪くなってしまう原因に、集中力のなさがあります。 長時間、一つのこと(もしくはそれ以上のこと)に集中することを苦手として、注意が散漫になってしまう人です。 仕事をやっていても、途中で集中力が切れて生産性が下がってしまいます。 「何か他のことをしよう」と目移りしてしまい、全ての仕事が中途半端になってしまうのです。 依頼された仕事が終わっていない、仕事が中途半端で止まってしまっているといった様子から、「要領が悪い人」と思われてしまうのです。 仕事や勉強などに集中できないのは、集中する対象に興味がない、もしくはやりたいことではないという可能性があります。 そのため、集中しなくてはいけないことはわかっていても、真剣に取り組むことができず、仕事の効率が下がってしまうのです。
要領が悪くなってしまう原因として、まだ経験が浅いということが考えられます。 入社して間もないとか、新しい部署に配属されてばかりとか、まだ未経験のことの方が多い時はどうしても仕事のスピードは落ちてしまいます。 仕事のやり方をまだ完全に覚えきれていませんし、新しいことだらけです。 「これどうやるんだっけ?」などと仕事の進め方に迷いが生じてしまって、結果的に全ての仕事がスローになってしまうのです。 初めてのことなので、仕事をどの完成度まで持ってくるべきかもいまいち把握できていません。 なので、求められているもの以下の仕事をしてしまって、「仕事のスピードが遅いのにちゃんとできていない要領が悪い人」と思われてしまいます。 この場合の解決方法は単純で、とにかく経験を積むことです。 たくさん経験することで仕事の要領を掴むことができ、もっとテキパキ仕事をこなせるようになります。
仕事などの要領が悪くなってしまう場合、もしかしたらそれは「要領が悪い」というよりは、仕事が合っていないだけかもしれません。 仕事内容が自分の能力やスキルに見合っていないだけという可能性も大いにあります。 例えば、計算がかなり苦手なのに経理部に所属している人は、苦手な数字と毎日にらめっこすることになり、いつまで経っても要領が悪くなってしまいます。 また、かなりマイペースな性格なのにスピード重視のスタートアップ企業で働いている人も同じです。 どんなに一生懸命努力をしても、努力だけでは補うことができない場合があります。 「要領が悪い」と周りに言われ続け、自分でもそれに気付いている場合は、再度仕事内容と自分のスキルがマッチしているか考えてみましょう。 「やっぱり自分に合った仕事じゃない」と思った時は、部署異動や転職などを検討すべきでしょう。
どんなに頑張っても要領の悪さがよくならない場合、病気である可能性もあります。 例えば、ADHDやアスペルガーなどの病気です。 もし自身の手際の悪さに悩んでいて心配な人は、専門医の受診をおすすめします。
要領が悪い人の最初の特徴は、全体像を見ることが苦手ということです。 スタートからゴールまでの全体を把握することができず、部分部分しか見ることができません。 「あとどのくらいで完成」とか「どの仕事を先にやらなくてはいけない」といったことまでは考えることができません。 また、要領が悪い人は自分のことだけで精一杯になっているので、周りを見たり気にしたりすることが苦手です。 そのため、「空気を読む」とか、チームのメンバーと協力して仕事を進めるとか、そういうことが上手くできません。 業務のフローや他のメンバーとの協力体勢について深く考えることができないので、「要領が悪い人」と言われてしまうのです。 逆に要領が良い人は、常に全体像を把握していて、何の仕事から取り掛かるべきかとか、周りのメンバーがどういう動きをしているかなどをしっかり理解しています。 そのため、仕事の効率が良く、仕上げる仕事の質は常に高いです。
要領が悪い人は、物事に優先順位をつけるのが苦手です。 何が重要で何がそうでないかを自分一人では見極めることができず、いつもいきあたりばったりで仕事をこなしています。 本人は仕事はちゃんとやっているつもりでも、その仕事は今やらなくてもいいものなのです。 それよりも先にやるべき仕事があり、「今はその仕事じゃなくこっちね!」と周りに急かされてしまうのです。 要領が良い人は、物事に優先順位をしっかりつけることができます。 重要度と緊急度などの軸でタスクを判断するので、最適なタイミングで仕事をこなすことができるのです。
要領が悪い人は優先順位づけが苦手と上記でご紹介しましたね。 それと合わせて、何が必要で何がそうでないかということを考えることも苦手とすることが多いです。 必要なもの、不必要なものを独自で判断する力が欠けているため、不必要なことを選択してしまうこともしばしば。 そのため、もったいない時間や労力の使い方をしてしまいます。 不必要なものに時間も労力も割く必要はありませんよね?しかし、要領が悪い人は不必要なことを「必要」と判断してしまうため、必要なことに取り組む時と同じように時間も労力も使ってしまいます。 逆に、要領が良い人は取捨選択が得意です。 状況を瞬時に見極めて、何が今必要なことなのかを判断することができます。 そのため、不必要なことはきっぱりと諦めをつけ、必要なことだけに時間や労力を捧ぐことができます。
要領が悪い人は、人に頼ること自体を「悪いこと」と認識している人が多いようです。 自分の仕事は全て自分の力だけでこなす必要があるという信念を持っています。 そのため、自分のキャパを超えていても人に助けを求めることはありません。 どんなに辛い状況でも、自分だけで何とかこなそうとしてしまうため、結果的に「要領が悪い人」と思われてしまうのです。 人に頼れないのは高いプライドのせいと考えることもできますし、「どうやって頼めばいいのかわからない」という甘え下手な人もいるでしょう。 性格が引っ込み思案で、自分から積極的にコミュニケーションを取れない人もあまり人を頼ろうとはしません。 要領が良い人は、本当にヘルプが必要な時は周りに助けを求めることができます。 それも頼み方が上手で、人が不快に感じることがないのです。 どんなに頑張っても一人では無理なことってありますもんね。最大限の努力はするものの一人ではどうもできないことに関しては周りの力を借りるしか方法はないのです。
要領が悪い人の中には、思考の柔軟性に欠ける人がいます。「頭が固い」といった表現がぴったりかもしれません。 どんなに状況が変わっても自分の仕事スタイルを絶対に変えないような人です。 仕事が忙しくなったり、タスクが増えれば、状況に応じて仕事の仕方を変えたりしますよね。 例えば、ランチの時間を15分削るとか、繁忙期はいつもより1時間早く出社して仕事をするとか。 要領が悪い人は、どんなに仕事が忙しくても「どうやったら効率的に仕事ができるか」と考えることをしません。 また、トラブルの予測や未来予測といった「考えること」全般を苦手とする傾向があります。 なので、何かトラブルがあった時はバタバタしてしまいますし、予想していなかった出来事が起きるとテンパってしまうのです。
要領が悪い人は、自分の能力やキャパシティを把握していないことが多いです。 自分が何が出来て何が出来ないのか、一度に対応できる仕事量はどれくらいかを正確に把握していないまま仕事をしてしまっています。 自分が出来ないことに手を出してしまっているので、要領良くこなせるわけがないのです。 しかし本人は「自分なら出来る」と過信してしまっているので問題が生じてしまうのです。 要領が悪い多くの人が、「自信過剰」な一面を兼ね備えていることがほとんどです。自分の能力やキャパを客観視できないのです。 要領が良い人は、自分の得意、不得意を理解していますし、自分のキャパもしっかり把握しています。 そのため、得意なことを率先して行い、あえて不得意なことには最初から手を付けません。 キャパ超えしている時もそれ以上の仕事を引き受けることはなく、常に100%の力を注げる状態を保っています。
要領が悪い人の中には、性格が真面目すぎる人もいます。 真面目なこと自体は大変良いことなのですが、真面目すぎるが故、融通が効かず、何事にも丁寧すぎるくらいに取り組んでしまうのです。 真面目なので「1から10」まで順序立てて仕事をこなします。「ここは飛ばして大丈夫だろう」という部分もちゃんとやります。 例えば、メールを定形文を使わず毎回手打ちで作成しているような人です。 「お礼メール」など内容が決まっているものは定形文で済ませられるものも多いですが、真面目な人は毎回自らの言葉でメールを打ちます。 「そこはテキトーでも大丈夫でしょ!」と思うことに対しても常に全力で取り組みます。それだけ仕事に責任感を持っているという見方もできますね。 真面目な姿勢は他の人からも良く評価されることが多いのですが、何でも真面目に取り組みすぎて結果的に要領が悪くなってしまうのです。
要領が悪い人の中には、常に100%、いや120%の完成度を求めている完璧主義者がいます。 どんな仕事でも常に「完璧」な状態でないと満足しないため、常に高みを目指して仕事をしているような人です。 確かに、仕事を完璧にこなすことは大切ですが、仕事の内容によっては別に完璧じゃなくても良いことってありますよね。 例えば、社内掲示板に貼るチラシは別にカラーじゃなく白黒でもいいですし、会議用の資料のホッチキスが多少曲がっていても問題ないですよね。 しかし、完璧主義者な人はそういう部分にも完璧を求めてしまうので、必要以上に丁寧になりすぎているという傾向があります。 要領が良い人って、完璧主義者じゃない人が多いんです。 何事にも完璧を求めず、完璧じゃなくても良い仕事にはいい意味で手を抜いてバランスを取っています。 完璧な結果を出すために無理することもしていなくって、「完璧じゃなくてもまあいっか」というラフな気持ちでいることも多いです。
要領が悪い人の中には神経質な人もいます。 ちょっと「完璧主義者」と被る部分があるのですが、いろんなことが気になりすぎてしまって、いろんなことに手を出してしまうような人です。 例え仕事が完璧な状態でも「ミスがあったらどうしよう」と気になってしまって何度も何度も見直しをするのです。 先ほどの掲示板の話でいうと、多少掲示物が曲がっていてもほとんどの人が気にしない所を「あ!曲がってる!」と修正します。 また、やっている仕事があるのに、他の仕事のことが気になって目移りしてしまったりもします。 とにかく些細なことが気になって仕方がなく、常に落ち着きがない様子を見せます。 周りからは「そんなこと気にしなくていいのに」と理解されることがあまりありません。 「どうでもよいことにこだわっているから要領が悪いんだ」と思われることが多いのではないでしょうか。
要領が悪い人は面倒くさがり屋な人がいます。 どんなことも「後でやるからいいや」と後回しにしてしまうクセがついていて、結局要領が悪くなってしまうんです。 面倒くさがりなので、優先順位をつけることさえもしません。 重要度が高いものも後回しですし、今すぐに出来る小さなことも後回しにしてしまいます。 後回しにした結果、「やばい!締切今日だ!」と気付き、バタバタと仕事に取りかかるのです。 要領が良い人の中にも面倒くさがりはいるかもしれませんが、それでも優先順位づけを怠ることはありません。 優先順位をつけた結果、後でもいい仕事を後回しにしているだけであって、全てのタスクを後回しにするわけではありません。
要領が悪い人は、ネガティブ思考な人がいます。 仕事で失敗をしたり、仕事が思うように進まない時に気持ちを切り替えることが出来ず、マイナスな姿勢を見せてしまうのです。 要領が良い人は、もしその日に仕事が終わらなければ「よし!続きは明日だな!」と気持ちを切り替えることができます。 集中力が切れている今日よりも、集中力が高まっている明日の午前中の方が仕事をするには良いと瞬時に判断できるからです。 要領が良い人でも、あまり効率良く仕事ができない時もあるんです。 要領が悪い人と良い人の違いはやはり気持ちの持ち方の影響が大きいと感じます。 「これは私の力ではできない!だから○○さんに頼もう!」と考えられる人は要領が良い人です。 逆に「これは私の力では無理だな。。。なんて役立たずなんだ。でもどうにかしなきゃ。」と考える人は要領が悪い人と言えるでしょう。
要領が悪い人は、常に忙しそうにバタバタ動いています。 繁忙期なら誰もが忙しなく動きますが、仕事が忙しくない時も一人だけ繁忙期のような働き方をしています。 要領が悪い人が常に忙しそうにしているのにはいくつか理由があります。 上記でご紹介したように優先順位づけが苦手ということが最大の理由ではないでしょうか。 物事の重要度や緊急度をしっかり把握していれば、効率良く仕事をこなせるので、落ち着いて仕事はこなせるはずなのです。 それなのに常に「やばい!忙しい!」となっている人はやはり要領が悪いと言えるでしょう。 時間の感覚がズレているというか、時間管理が苦手なことも考えられます。 人よりもテンポが少し遅かったり、締切などの時間に対する危機感がない人も時間が迫るにつれて忙しくしています。
要領が悪い人は、仕事の締切や納期を守れないことがあります。 「間に合わなそうです」、「もう少し待っていただけませんか?」とお願いすることが多く、人に迷惑をかけてしまうのです。 期限に間に合わせるために締切間近は残業が続いたり、休日出勤をすることもあります。 デッドライン直前にだけバタバタしてしまっているということは、タスク管理が苦手ということです。 上記でご紹介したように物事に優先順位をつけ、柔軟に対応していけば締切に間に合わないということはないでしょう。 そもそも要領が悪い人は、タスクの期日を最初から把握していないという特徴もあります。 任された時に相手に期日を聞かなかったり、納期をチェックせずに仕事の内容だけを見たり。 そういう詰めの甘さが要領の悪さに影響してしまっているのです。
要領が悪い人は、仕事や人生における目標がないという人が多いです。 「ゴール」がない状態で物事に取り組んでいるため、計画性がないのです。 目標やゴールが明確じゃないと、物事をやっている途中でモチベが低下してしまいがちで、そうすると仕事のペースは遅くなってしまいます。 全ての作業のペースが遅くなってしまうと、全体として仕上がりが遅くなってしまい要領が悪いと思われてしまうのです。 逆に、要領が良い人はちゃんと目標やゴールを立てています。 そして、その目標達成やゴールに向かって計画的に物事を進めることができています。 例えば、「1週間でデータ入力を終わらせる」という目標に向かって、1日にどのくらいのペースでデータ入力を行うべきかをしっかり把握し、その計画通りに仕事をこなします。
要領が悪い人のデスク周りは整理整頓されていないことが多いです。 自分でも何がどこにあるかを把握しきれておらず、必要なものがすぐに見つかりません。 なので、仕事に必要な書類などを探すことに時間を使ってしまい、仕事のとりかかりが遅れ、タスクの完了も遅れてしまうのです。 書類や資料をファイリングすることなくその辺にぽんっと置いているだけなのです。 もう必要のないゴミなどもそのまま放置してしまっていて、作業をするスペースもないくらい散らかっています。 「部屋の乱れは心の乱れ」という言葉があるように、職場環境が整っていないと、仕事の効率に大きな悪影響を及ぼします。 逆に言うと、デスク周りが整理整頓されていれば、仕事は捗るということです。 ですので、要領が良い人のデスクは常に綺麗な状態が保たれています。
要領が悪い人は、頼まれた仕事を何でも引き受けてしまうクセがついてしまっています。 人からのお願いを断れない正確で、自分の能力やキャパシティ外のことも引き受けてしまいます。 そして後から「なんでOKしてしまったんだろう。。。」と後悔するんです。 出来ない仕事を引き受けても、まずはその仕事を出来るようにならなければいけませんよね。 プラスアルファの仕事が増えてしまって、どんどん仕事が遅れてしまうことになります。 また、キャパ超え状態にも関わらず新たな依頼を承認してしまうと、自分で自分の首をしめることになってしまいます。 残業が多くなり、疲れが取れず、肉体的にも精神的にも滅入ってしまいます。
要領が悪い人は、目に入ったものから手をつける悪い習慣が身についています。 イメージでいうと、山積みにされた資料を上から順番に処理していくような人です。 本来は一番下にある資料を先に目を通す必要があるのに、優先順位を考えられないことから目の前にあるタスクから処理してしまうのです。 メールを見たら「メール返信しなきゃ!」と思いますし、書類の山を見たら「よし、机を整理整頓しよう!」と思います。 いろんなものに手を出してしまうので、全ての業務が中途半端になってしまいます。 逆に、要領が良い人は、全てのタスクに優先順位をつけ、対応すべきものから順番に処理していきます。 例えば、メールを返信している時に書類の山が気になっても、すぐに整理整頓するのではなく「机の整理整頓」というタスクを立てて、後でとりかかります。
要領が悪い人は、何でも一人でやってしまう傾向があります。 もちろん、個人に任された仕事は責任をもってこなす必要はあります。しかし、個人の力だけではこなせないこともありますよね。 そういう時も周りを頼ろうとせず、何とか自力で頑張ろうとします。 周りから見ても明らかに忙しいことが伝わってくるのに、「手伝いましょうか?」という声がけに「全然大丈夫!」と答えます。 大丈夫なわけはなくて、夜遅くまで仕事をしたり、場合によっては休日にも一人で会社に出勤したりしています。 オーバーワーク状態になっていながら、全てのことを一人で完結させようとするために要領が悪くなってしまうんです。 常に頑張りすぎていると、疲弊してしまって仕事の効率が下がってしまうので、余計に要領が悪くなるのです。
要領が悪い人は、時間の使い方が下手です。 「そんなことに時間を使わなくてもいいのに!」と思うことにばかりに多くの時間を割いてしまって、本来時間をかけるべきことに十分な時間を充てることができない人です。 上述した通り、優先順位づけが苦手で取捨選択ができないので、無駄なことや不要なことに時間をかけてしまう傾向があります。 普通の人なら10分位でササッと出来るようなデスクの掃除やホチキス止めも、なぜか10分以上の時間を要するのです。 雑務に時間を使いすぎていて、本来時間を使うべきメインの仕事に十分な仕事を確保することができないのです。 そのため、容量が悪い人は常に焦っている様子が伺えます。 そんなに仕事量がないのにバタバタしていて、「時間が足りない!」と嘆くことが多いです。
要領が悪い人は、休むべきときにしっかり休めていないという特徴があります。 平日捌き切れなかった分の仕事を休日にやっていたり、休日も予定を詰め込みすぎて常に動いていて体や心が休まる瞬間がないのです。 平日分の仕事を休日にしていると、仕事モードから抜け出すことができず、常に疲弊しています。 休むべき時にしっかり休めないので、仕事の疲れを翌週に持ち越し、それが永遠に続くと慢性的に疲弊していることになります。 疲れが取れていないので、仕事中に集中することが難しくなり、結果として要領が悪くなってしまうのです。 逆に、要領が良い人は休む時にしっかりと休みます。 仕事は仕事、プライベートはプライベートとオンオフのメリハリがしっかりしていて、気持ちの切り替えが上手です。 休日にしっかり休めているため、仕事では最大のパフォーマンスを発揮することができるのです。
要領が悪い人の最大のデメリットは、自分自身が辛いということです。 肉体的にも精神的にも疲弊してしまっていて、かなりのストレスがたまってしまいます。 本人も要領が悪いことは自覚しているはずですし、それなのに周りに「要領悪いよ!」と指摘される毎日が続けばやっぱり辛いですよね。 そんな辛い中でも、要領が悪い人は「どうやったら要領良くなれるんだろう」と悩んでいます。 ネットでいろいろ検索したり、要領が良い人の真似をしてみたり、たくさんトライはしているのです。 それなのに、なかなか思い通りにいかない現実と向き合うことが難しくなって、長い間辛い思いを抱えてしまっています。 「要領が悪いと仕事ができない」「要領が悪いので家事も上手くいかない」と人生に対して悲観的になってしまいます。 毎日仕事に行くのが辛いですし、家に帰ったら帰ったで家事を行うことがかなり苦に感じるのです。
要領が悪い人の短所に、人としての成長が遅い、またはできないという点があります。 人は経験を重ねて少しずつ成長していく生き物ですが、その成長が普通の人と比べると遅いのです。 要領が悪いと、何度も同じミスをしてしまったり、同じことで怒られたりしてしまいます。 失敗をしてもそれを「成長のチャンスだ」と捉える前向きな気持ちがないので、成長しにくいですし、周りにも成長していることを示せないのです。 筆者の前職にも要領が悪い後輩がいて、成長スピードがかなり遅かったです。 何度も同じことでミスを犯していて、「もう同じミスがないようにしっかりメモしよう!」と提案しました。 メモは残していたのですが、それでもまた同じミスを犯してしまうんです。。。 本人の自覚が足りないということもあるかもしれませんが、頑張りが周りの人に伝わらないと、「あの人やる気ないのかな?」と徐々に信頼を失っていってしまいます。
要領が悪い人の3つ目の短所は、常に受け身な姿勢であるという点です。 指示を出されないと動くことができず、自ら動くことができません。 逆に言えば、ちゃんとした指示があればそれなりに動くことはできるんです。 ですが、指示の内容が曖昧だったり、そもそも指示がなければ、全く微動だにしません。 「何かやることありますか?」と聞くこともせず、周りの人が動くのをじっと待っています。 受け身な姿勢でいると、周りの人は「あの人は自分から動こうとしない」「人を動かせるなんて非常識」などと思われてしまいます。 自分から動こうという意思がないので、なかなか成長することもできないのです。
要領が悪い人は、周りの人を嫌な気持ちにさせてしまいます。これも一つの短所と言えるでしょう。 要領が悪い自分自身も嫌な思いをしているかもしれませんが、同じくらい(もしくはそれ以上)に周りの人も同様の気持ちを味わっています。 周りの人と比べて仕事ができないことで、周りの人をイライラさせてしまったり、周りの人の自律神経を乱してしまうことになります。 仕事ができない分他の人にカバーしてもらうことになると、その人の貴重な時間を奪ってしまうことになります。 このように、何らかの形で周りの人に迷惑をかけてしまうことも、要領が悪い人が持つデメリットと言えるでしょう。 筆者の前職の後輩も常に周りに迷惑をかけていました。 頼まれた仕事が期限までに終わっておらず、結局チーム全員でカバーすることになったり、頼まれた仕事の完成度があまりにも低く上司を落胆させていたり。 要領が悪い人が仕事でぽかをすることで会社の雰囲気が悪くなる時って結構あるんですよね。
要領が悪い人の最大の短所の一つは、周囲から信頼をえられないということでしょう。 たとえ自身が一生懸命努力をしていても、要領が悪いままでいれば信用してもらえることは少ないです。 仕事のスピードが遅かったり、期日までに仕上げれなかったり、時間をかけるべきポイントがズレていたりすると、なかなか周りの人は認めてくれません。 「要領が悪い人には仕事を頼みたくない」とか「こんな働きぶりだったら大事な仕事は任せられない」と周りの人は離れていってしまいます。 仕事を任せてもらえなくなると、最終的には「会社のなんでも屋さん」状態になってしまいます。 雑務しかやらせてもらえなくなり、仕事に対するモチベーションを失ってしまいます。
要領が悪い人の短所として、「頭が悪い」と周りから思われるという点もあります。 いくら自分が頑張っていても、それが周りに伝わらないと意味がありません。 言われた通りにしか仕事をこなせず、臨機応変な対応ができない姿を見て、周りの人は「あの人ポンコツ。。。?」と感じます。 頭が悪いと思われると、重要度の高い仕事を任せてもらえなくなり、成長する機会を失ってしまいます。 しかし、これは周囲の思い込みという可能性もあります。 ですので、本人が一生懸命努力しているのあれば、その姿を全力でアピールしていくべきです。 努力は裏切りませんから、人一倍努力して周りの人をギャフンと言わせましょう!
要領が悪くて落ち込んでいるあなた、改善できる方法はたくさんあります! 少し時間はかかるかもしれませんが、一生懸命頑張れば、「要領が良い人」になれる日がくるはずです。 ここでは、要領が悪いことを改善するいくつかの方法をご紹介していきます。
要領が悪いことを改善したい場合、まずやっていただきたいのが、自分の能力やキャパシティをしっかり把握することです。 これらを把握できていないことが原因で、仕事が捗らず「要領が悪い人」になっている可能性があるからです。 ですので、プライドは捨てて自分が本当に出来ることを書き出してみましょう。 「エクセルが出来る」という考え方ではなく、どの程度エクセルが使えるか具体的に見てみましょう。 基本的な操作が出来るだけなのか、難しい関数がいくつも使いこなせるレベルなのかによって仕事の効率は全く変わってきます。 また、キャパシティもしっかり把握しましょう。 一度に対応できる仕事はいくつまでなのか、何時間なら高い集中力を保てるのかなど自分が最大のパフォーマンスを発揮できる状態を把握しておくことで、それ以上の仕事を任されそうになった時に事前にストップがかけれます。
やるべきことがたくさんあるとパニクってしまいますよね。 そういう時は、どんなに小さなタスクでもしっかり書き出すことが大切です。 日頃から、自分の仕事は全て紙に書き出しておくことをおすすめします。 タスクを書き出しておけば、忘れることを防ぐことができますし、書き出してみると実は思っているより仕事の量が多くないということもあります。 おすすめは、小さい付箋を用意しておいて、処理した仕事は付箋を剥がして捨てるという方法です。 付箋が少なくなるたびに「あと少しだ!」と高いモチベーションを保って仕事をすることができます。 筆者も前職ではこの方法を実践していました。 たくさんの人からいろんな仕事が振られてくる職場だったので、仕事の内容はもちろん、仕事を任された時間や人の名前まで書いていました。 そうすることで優先順位をつけやすくなり、誰から何を頼まれたかを忘れずに済んでいました。
要領良く仕事をこなしたい時に、よく「優先順位をつけなさい」とアドバイスされることが多いと思います。 では、その優先順位とはどうやってつけていけば良いのでしょうか。 要領が悪い人は、正しい優先順位のつけ方を習得することで効率良くタスク処理ができます。 優先順位のつけ方にはいろいろな方法がありますが、その一つを今回はご紹介したいと思います。 これは筆者が前職で実践していた方法で、比較的シンプルなものです。 それは、タスクの重要度と緊急度を明確にして、高いものから処理していくという方法です。 上記でご紹介したように、まずは仕事を全て付箋に書き出しておきます。 次に、白紙に簡単なマトリクス図を書きます。縦軸と横軸それぞれに「重要度」と「緊急度」と書きます。 そして、付箋書いたタスクを適切な場所に貼っていきます。 「緊急度」も「重要度」も高いタスクからただちに取りかかりましょう。 逆に、いずれも低いタスクは後回しにしてOKです。
要領が悪くなってしまう原因の一つに、時間の使い方が間違っているという点があります。 多くの場合、自分が必要とする時間を把握していないことでしっかりとしたスケジュールを立てることができず、結果的に要領が悪くなってしまいます。 ですので、自分が仕事をする時にどのくらいの時間が必要なのかをしっかり把握することが大切です。 人と比べる必要は全くありません。他人の方がスピードが早くても気にする必要ないですし、無理してそのスピードに合わせる必要もないです。 タスクを処理するのに必要な時間をストップウォッチなどで測ってみましょう。 例えば、メールを1件読んで返信するまでにどのくらいの時間がかかるのか、請求書などの決まった資料を作成するのに何分必要なのかなど、仕事ごとに時間を把握しておきましょう。 全てメモに残しておくと後から便利です。時間を書き出していて、あまりにもいつも時間がかかっているようなタスクは、どのように時間の削減ができるか考えることができます。 時間の効率化ができそうなことはいろいろ試してみて、一つ一つにかける時間を短くしていきましょう。
あなたが今立てている1日の予定は現実的にこなせるタイムスケジュールですか? 「このくらいやりたい!」とあなたの理想で予定を立ててしまっていませんか? 理想をベースに計画を立てても、それはほとんどが現実的に無理のある予定であることが多いです。 上記でご紹介したように、タスクに必要な時間を把握し、その時間をもとに行動計画を立てましょう。 「メールは1時間くらいで返せるよね」と予測で立てるのではなく、「私は1件約10分くらい必要で、今日は9件メールがあるから1.5時間はメール作成の時間にしよう」という感じで立ててみてください。 また、毎日必ず行う業務は毎日同じ時間帯に行うとさらに良いです。 例えば、1日に何回もメールをチェックする時間があるのであれば、出社後、お昼休み前、お昼休み後、帰宅1時間前など見る時間を決めておくと無駄な時間を使うことなく効率良く仕事ができます。
仕事をテキパキこなせるようになりたいのであれば、1日のタスクを毎朝確認するクセをつけましょう。 仕事が始まる前に「今日のタスクは○個」と自分が持っている仕事の数と内容を把握することで、1日の行動計画が立てやすくなります。 タスクは毎日異なる人が多いと思うので、必ず毎朝やるように心がけてください。 いつもギリギリに出社して、目の前の仕事から取り組むようでは、一向に要領は悪いままです。 5分だけでもいいので早めに会社に到達し、仕事を始まる前にタスクを認識する時間を設けるだけで1日の作業効率が驚くほど変わります。 筆者も以前はギリギリ出社、とりあえず目の前にある仕事からやるような仕事をしていました。 ですが、朝にゆとりを持ってタスクを確認して、優先度の高いものから仕事をすることで残業が減りました。
仕事には期限がありますね。人から仕事を任される時に「これ、今週中に仕上げてね!」などと期限を指定されることがあると思います。 その時に大切なのが、提示された締切日よりも少し早めに自分でデッドラインを決めておくことです。 「金曜日までなら時間があるから大丈夫」という感覚でいれば、ちょっとだらけてしまいます。 しかし、「金曜日までだけど、水曜日に仕上げるようにしよう!」と期限を設定することで、緊張感を持って仕事ができます。 これは仕事だけでなく勉強や家事などにも使えます。 「期限は1ヶ月後だからまだやらなくていいや」と思っていたらぎりぎりまでやることはありません。 そういう時は期限を2週間後くらいに設けておいて、早めに取りかかるクセをつけましょう。 期限よりも早く提出できれば信頼度が上がりますし、早く終えた分自分が好きなように時間を使えます。
「PDCA」という言葉を聞いたことはありますか? ビジネスではよく使われる言葉なのですが、要領が悪い人こそ、この「PDCAサイクル」を常に意識してほしいです。 PDCAとは、Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action/Act(改善)のそれぞれの頭文字を取った言葉です。 この4つを繰り返すことで業務改善に繋がると言われています。 まずは計画を立て、計画の通り仕事を実行し、仕事が計画通りか評価をします。 万が一計画通りでない場合、何で上手くいっていないか原因を特定し業務の改善に務めるのです。 人はよくCheckの段階までは無意識にできているのですが、「Action/Act」の改善の段階まで踏み込むことができていません。 しかし改善こととても重要なポイントで、改善を繰り返すことで仕事が効率よくこなせるようになります。
要領が悪い人の中には、変に完璧主義すぎて全ての仕事に「完璧」を求めようとしています。 「完璧」を求めてしまっているから、全ての業務が滞ってしまい、要領が悪い人になってしまいます。 そのため、これは意識の問題なのですが、「完璧にしよう」という意識を捨てることが大切です。 そもそも、相手は完璧を求めていないことが多いです。 それなのに、完璧にしようとするなんて、時間も労力も無駄です。 なるべく無駄を省くことが要領良くなるための秘訣なので、省ける所はとことん省いていきましょう。 そのため、人に仕事を頼まれた時にどのくらいの完成度で仕上げるべきかを確認するといいです。 「どのレベルで仕上げてほしいですか?」とか「別に完璧じゃなくてもOKですかね?」などと確認しましょう。
仕事のマニュアルや説明書が用意されているかもしれませんが、自分専用のものを作ることで仕事に対する理解がより深まるかもしれません。 既存のマニュアルも詳しく仕事内容を説明してくれているかもしれませんが、腑に落ちないと一向に仕事を覚えることはできません。 ですので、既にあるマニュアルを基本に、自分が理解しやすいようなマニュアルを作ってみましょう。 例えば、請求書の作成方法というマニュアルがある場合、それをしっかり理解した上で自分なりの言葉で作成方法をまとめてみましょう。 自分で書くことで覚えやすくなりますし、もしかしたらそっちの方がわかりやすいかもしれません。 前職の業務マニュアルがあまりにもひどかったので、筆者は自分で独自のマニュアルを作成していました。 そしたら、そのマニュアルが上司に認められて新たなマニュアルとして採用されることになりました。
要領が悪い人は、どんどん便利ツールを使っていきましょう。 アプリやネット上のサービスなどに業務を効率的にこなすためのツールがたくさんあります。 それらを利用することで、今までの要領が嘘みたいに改善されますよ。 例えば、スケジュールを管理するGoogleカレンダーやタイムツリー、名刺管理ができるEight、タスク管理ができるTrelloなどなど。 PCやスマホで「仕事効率化 ツール」と検索するとたくさんのツールがヒットします。 無料で使えるものが多いので、まずは試してみることをおすすめします。 便利なツールがたくさんあるからといって、使うツールの数が膨大になってしまうと返って非効率です。 なるべく少ない数のツールを使いこなしていくことが大切です。
要領が悪い人の特徴として、デスク周りが常に散らかっているということをご紹介しましたね。 逆に言うと、常に整理整頓をしておけば、仕事を効率的にこなすことができます。 物の位置を固定で決めておいて、使ったものは元の場所に戻すクセをつけておきましょう。 1日の終わりには必ずデスク周りを確認する時間を設けたり、1週間に1回は書類の整理をする時間を設けましょう。 不要な物は処分して、常に仕事がしやすい環境を整えておきましょう。 もし余力があれば、自分のデスクだけじゃなく、共同で使っているスペースも整理整頓しましょう。 特にコピー機や備品庫などは使いっぱなしで放置する人が多く、次第に散らかってきてしまうので、みんなのためにも積極的に動いてみてください。
人に頼ることは悪いことではありません。 むしろ、ぎりぎりになって泣きつく方が迷惑になってしまうので、一人でできないと感じた時はなるべく早めに周囲にヘルプを求めましょう。 「甘え上手」になれれば、周りの人と上手くコミュニケーションを取りながら、より円滑に業務をこなすことができます。 例えば、上司から急にふられた仕事が一人でこなせる量でなければ、周りに協力を依頼してみましょう。 「明日までにこれだけの量をやらなきゃいけないんだけど、手伝える人いますか?」と声をかければ、意外と多くの人が名乗りを上げてくれます。 個人の仕事かもしれませんが、それは会社全体の仕事でもあります。 時にはチームやメンバーで助け合うことも必要です。
要領が悪い人は、まず近くにいる要領が良い人の仕事ぶりを観察してみてください。 自分との違いは何か、どうすれば仕事が効率的にこなせるかを考えるきっかけになるはずです。 隠れてじっと見ているのはちょっと気味が悪いので、ちゃんとお願いすることをお勧めします。 「○○さんみたいに仕事ができるようになりたいので、1日隣で働かせてください!」とお願いすれば、快く引き受けてくれるでしょう。 また、観察するだけでなく、要領が良くなるコツを聞いてみるのもいいでしょう。 自分では知らないような仕事の仕方を知ることができて、もしかしたらすぐにでも「要領が良い人」になれるかもしれません。
上記でも少し触れましたが、任せた仕事の「精度」と「期限」は必ず確認するようにしましょう。 お願いする側も常に親切とは限りません。「これお願い〜」と適当に任せる人もいるでしょう。 そういう人には、こちらから精度と期限を聞くことで、計画的に取り組むことができます。 例えば、資料作成を頼まれた場合に、
など、具体的な質問を投げてみてください。
要領が悪くなってしまう原因の一つに、できないことも引き受けてしまっているという点があります。 もしも頼まれた仕事が能力的にとかキャパシティ的に「できない」仕事であれば、きっぱりと断ることも大切です。 断ることが悪いことではないですし、むしろ引き受けておいて「やっぱりできません」という方が迷惑です。 断り方はシンプルで、「私のスキルでは対応しかねます」とか「今これだけの仕事をかかえているので、可能であれば他の人にお願いしていただけると助かります」と丁重にお断りしましょう。 しかし、依頼された仕事を全て断るのはただのサボりになってしまいますので、まずは実際に対応可能かどうかを真剣に考えましょう。 自分に対応できる能力やキャパはあるかを考慮し、どうしても無理そうであれば断るようにしましょう。
例えば、ゴミを捨てるとか簡単なメールに返信するとか1分でもあればできるような仕事も面倒くさい時ってありますよね。 そういう「今できる仕事」を後回しにするほど、どんどん他の仕事に支障をきたしてしまって、最終的に要領が悪い人になってしまいます。 面倒くさがって後回しにしたい気持ちは理解できますが、もし今すぐにでも出来る仕事であればやってしまいましょう。 そういう小さい仕事でも後回しにするほど膨大な時間を必要としてしまいます。 発生ベースで対応していれば、後から忙しくなって後悔することはないので、面倒だなと思っても気持ちを切り替え取り組んでみてください。 おすすめは、「ついで」に今できる仕事も一緒に捌いてしまうことです。 例えば、トイレに行くついでにゴミを捨てるとか、メールを返信するついでにメールボックスの中を整理するなどです。
上記で、要領が悪い人は休むのが下手だったり足りていないことがあるとご紹介しました。 要領良く仕事をこなすためには、脳や体を休めることが非常に大切ですので、仕事中でもこまめに休憩を取るようにしましょう。 例えば、1時間に1回は席を離れて軽く体を動かすとか、1時間仕事をして5分休憩のサイクルで仕事をするとか。 たった5分と思うかもしれませんが、5分だけでも一旦仕事から離れることでかなりリフレッシュができます。 目を閉じてみたり、深呼吸をしてみたりして、心と体をリラックスさせましょう。 休憩時は、パソコンの画面を見ないようにしたり、コンビニなどに行って気分転換をしたり、とにかく仕事から離れることを意識してください。 仕事のことが気になる気持ちはわかりますが、休む時はとことん休んじゃいましょう!
仕事が終わらないからと、家に帰った後も夜遅くまで仕事をしていませんか? 仕事をプライベートまで持ち込んでしまうと、プライベートの時間がなくなり、人生の満足感が低下しがちです。 たとえ仕事が終わらなくても、プライベートに持ち込むことは避ける方が良いです。 調子が悪くて、仕事が思い通りに進まない時は誰にだってあります。 そういう時は「終わらなかったけどまた明日頑張ろう!」と気持ちを切り替えることも必要です。 「終わらなかったからまた家でやろう」なんて日が毎日続くと、体も脳も休まるわけはありません。 仕事とプライベートはちゃんとわけるべきです。 仕事をプライベートに持ち込むことも、反対にプライベートを仕事に持ち込むことも仕事に大きな影響を与えてしまいます。
最後にお伝えしたいことが、「休日はしっかり休みましょう!」ということです。 休日も仕事ばかりをしたり、予定を詰め込みすぎるのはよくありません。 たまには何もしない休日を設けて、ひたすらダラダラ過ごすのも悪くないと思いませんか? 毎日仕事ばかりをしているとかなりストレスが溜まります。 ストレスを解消させることなく休日が終わり、また仕事がスタートすると、どんどんストレスは蓄積されるばかりです。 ストレスが溜まりすぎて、体調を崩してしまうことだけは避けたいので、ちゃんと休む時は休みましょう。 目覚ましをセットせずに、寝れるだけ寝てみてください。 なかなか疲れが取れないのであれば、マッサージや整体に通ってみるのもおすすめですよ。
要領が悪い人には短所しかないと思われがちですが、実は長所と言えることもあります。 ここからは要領が悪い人の長所をご紹介していきます。
上記で、要領が悪い人はマルチタスクが苦手とご紹介しました。 逆に言えば、一つのことに特化する力は長所と言えますね。 要領が悪いからこそ、一度に一つのことにしか集中することができません。 周りの音が入ってこなくなるくらい集中できるので、集中力が長けているといった意味では要領が悪い人にも長所があります。 ですので、マルチタスクを要する仕事をするよりも、一つの作業を淡々とこなすような仕事が向いています。 例えば、データ入力やカスタマーサポート対応など。要領が悪い人が向いている仕事は下記にて詳しくご紹介します。
要領が悪い人は、要領が悪いからといって努力しないわけではありません。 むしろ、要領が悪いからこそ人一倍努力をします。何事にも全力で取り組むという点は長所として挙げられます。 仕事が上手くできないことを自覚しているので、「どうすればもっと効率良く仕事ができるか」と改善を図っています。 また、自分は人より仕事のスピードが遅いとわかっているので、人よりも早く出社したりしています。 ミスをすることがあっても、それを真摯に受け止めて「もう絶対にミスしないようにする!」と強く誓います。 どんなことでも一生懸命になる姿から、真面目な人だと思われることもあります。 真面目というだけで周りの人からも受け入れられることが多いです。 「要領は悪いけど、真面目に頑張っているから」と認めてくれます。
要領が悪い人のメリットには、精神的に強くなれるという点もあります。 普通の人よりも失敗や挫折を経験することが多く、それらを乗り越えるたびに心が強くなるんです。 普通、失敗ばかりすると凹みますよね。もちろん要領が悪い人も凹むのですが、凹みずぎてどんなことがあってもへこたれない体勢が出来上がっているんです。 なので、人生でどんなことがあってもメンタルがやられることは少なく、強く生きることができます。 精神的に強ければ、どんなに失敗をしても立ち上がることができますよね。 メンタルが強いことは、仕事でもプライベートでもとても大切です。
自分の能力やキャパ以上の仕事を引き受けてしまうこと自体はあまりよくないことですが、それだけいろんな経験をしているといった意味ではメリットになるのかもしれません。 要領が悪いからこそ、自分の仕事以外のことも経験しようとして、それがプラスに働くこともあります。 普通の人なら自分以外の仕事に手を出そうとはなかなか思いませんよね。 自分の仕事以外の仕事の仕方を知らないままでいることが多いですが、要領が悪い人は他の人の仕事を引き受けるので、いろんな種類の仕事を知ることができます。 その経験から、「もしかしたら○○の方の仕事が自分には合っているんじゃないか」と、自分にとってベストな仕事を見つけることもできるのです。 人生はいろんな経験をすることで豊かになっていきます。 要領が悪い人の人生も、もしかしたら豊かなのかもしれません。
要領が悪いということで周りから嫌われることもあるかもしれませんが、逆に要領が悪いからという理由で周りの人から愛されることもあります。 上記でご紹介したように、要領が悪い人はかなりの努力家です。頑張っているその姿は周りにも伝わっているはずで、ポンコツだからこそ可愛がられるんです。 仕事ができない要領が悪い人を、何だかんだで放っておけないと感じる人が多く、「大丈夫?」と声をかけてくれます。 仕事がこなせないのはチームの責任と感じ、チームのメンバーが全力でサポートしてくれます。 仕事はできないかもしれないけれど、真面目に頑張っている人であればつい「助けてあげなきゃ!」と思いますよね。 要領が悪いことは愛嬌にもなりうるのです。
要領が悪い人は、周りの人から嫉妬されることはありません。 仕事ができない人に嫉妬する理由はありませんよね?そのため、職場での人間関係がぎくしゃくすることも少ないです。 逆に、要領が良い人は周りの人から嫉妬されやすいでしょう。 仕事をテキパキこなして、上司から評価されて、どんどん成長していく姿を見てつい嫉妬してしまう人は多いです。 そのため、何も悪いことはしていないのに、周りの人から敵視されてしまいます。 要領が悪い人に仕事を奪われることも、狙っているポジションを奪われることがないので、周りの人は油断をするのです。 嫉妬がないので優しく接し、穏やかな雰囲気を保つことができます。
個人の成長には繋がらないかもしれませんが、難しい仕事を任されないということも要領が悪い人が持つメリットといえるでしょう。 重要度や難易度の低い仕事しか任されないので、強いプレッシャーを感じることなく仕事をすることができます。 仕事が他の人に比べて「楽」なので、常に緊張感を持たずに気楽に働くことができます。 ストレスを抱えることが少ないので、仕事が楽しいと思いますし、プライベートも充実しやすいです。 筆者の前職の後輩も、要領が悪いという理由から難しい仕事を任されなくなってしまいました。 普通ならそれを「会社は自分に期待していない」と感じますが、後輩はそれを当たり前のことかのように受け止めていました。 仕事が楽になったからか、「何か手伝いますか?」と周りに気を配るようになりました。 しかしそんな彼に手伝ってもらう仕事は一つもありませんでした。
上述の通り、要領が悪い人は一つのことに集中することに長けています。 そのため、一つのことを極める職人が向いています。 職人と一言でいってもいろんな職人があります。 例えば、
などなど、他にもたくさんの「職人」があります。 自身が好きなことを極めて、職人になってみるのはどうでしょうか。 また、研究者も良いかもしれませんね。 一つのことをとことん追求するといった意味では、職人も研究者も同じです。
要領が悪い人は、もしかしたら自営業や経営者などが向いているかもしれません。 今やっている仕事が合っていないだけだったり、人から言われた仕事を指示通りにこなすことが苦痛なのかもしれません。 自分で会社を立ち上げ、組織のリーダーとなれば、自分が好きなことを仕事にできますし、自分が従業員に指示を出す立場になれます。 もちろん、経営者としても大変なことはたくさんありますが、要領が悪い人の中に潜んでいる、経営者気質の人にはぴったりの仕事かもしれませんよ。 自分が好きなこと、これだったら長く続けられそうだと思うことをビジネスにしてみましょう。 例えば、コーヒーが好きだったらカフェをオープンしてもいいですし、コーヒー豆などのバイヤーになるという手もあります。 好きなことを仕事にすれば、きっと毎日楽しく働けるはずです。
要領が悪い人は、一つのことであれば集中できるので、同じ作業を黙々とひたする続ける単純作業の仕事を選んでみるのもいいでしょう。 単純作業な仕事の一例は、
などがあります。 企業に属していても、個人で黙々行う作業が多いため、人との関わりを避け淡々と働きたいという人に人気のある職業です。
インターネットが普及してきた現代では、「クラウドソーシング」という不特定多数の人に業務を委託する雇用形態も増えています。 家で仕事をすれば、職場の人の目を気にする必要がないですし、自分のペースで進められるので楽です。 例えば、
といった仕事を請け負い、自宅でパソコンを使用して作業をするといった在宅ワークをする人が多くいます。 プログラミングといった専門的な知識が必要なものから、テープ起こしやデータ収集といった知識や経験がなくでもパソコンさえあれば誰でも簡単にできるような作業まで、幅広い種類の在宅ワークがあります。
「不労所得」とは、自分が労働をせずとも得ることができる収入をといいます。 要領が悪い人は、そもそも仕事をするということが向いていない可能性があるので、そういう場合は不労所得で生計を立てる道を選んでみましょう。 例えば、「家賃収入」は一度物件を購入し、自身が所有する不動産として貸し出すことで収入を得ることができ、部屋数の多いアパートであれば、入居者さえいればそれだけ多くの家賃収入を安定して得ることができます。 また、株は、気に入った会社の株を購入することで「配当金」を得ることができ、FXは為替変動合わせてタイミングよく売買することで利益を得ることができます。 このように、ある程度の初期投資は必要になりますが「不労所得」を得ることを視野に入れてみることをオススメします。
職場に要領が悪い人がいたら、いけないとわかっていてもついイライラしてしまいますよね? イライラしてしまった時、どう対処すれば良いのでしょうか。 そのままイライラをぶつけてしまえば、今後の人間関係に悪影響を及ぼしますし、かといってイライラする気持ちを封じ込めてしまったら、要領が悪い人の成長を手助けすることができません。 ここでは、要領が悪い人へイライラしてしまった時の対処法をご紹介していきます。
要領が悪い人に、難易度の高い仕事を任せていませんか? あなたが「このくらいの仕事ならできるだろう」と思っている仕事も、要領が悪い人にとっては難しい仕事かもしれません。 そのため、まず大切なのはあなたの価値観で仕事の難易度を決めつけないことです。 しっかり相手に確認しながら、相手にとって難しくない仕事を任せるようにしましょう。 難しくない仕事とは、単純作業や重要度の低いタスクなどです。 例えば資料止めや資料の印刷、宛名書きや備品の管理などの仕事です。 「この仕事なら大丈夫そう?」とか「この仕事を1時間で終えて欲しいのだが可能か?」などと相手としっかりコミュニケーションを取りましょう。 また、同時に大切なのが仕事を一度にたくさん頼まないことです。 上記でもご紹介したように、要領が悪い人はマルチタスクが苦手ですので、一つずつ仕事を任せるようにしましょう。
要領が悪い人の仕事ぶりをみて、ついイライラしてしまいますよね。 その気持ちは十分理解できるのですが、常にイライラしていると自分のためにもよくありません。 ですので、感情的にならないように気持ちのコントロールをする必要があります。 仕事の期限に遅れることとか、任せた仕事をきちんとこなせていない場合は叱ってもいいですが、根拠もないのに「要領が悪い」と必要以上に叱らないようにしましょう。 要領が悪いことは本人も自覚していて、自覚した上で一生懸命頑張っているかもしれません。 なのに、その頑張りを無視して一方的に責めるような態度は相手にとって失礼です。 感情を上手くコントロールする一つの方法は、イラッとしてもその感情を最低3秒はぐっと堪えます。 そうするとイライラした感情がいつの間にか消え去っていっています。 冷静に相手と向き合うことができるでしょう。
要領が悪い人に仕事を頼む時、具体的な指示出しを心がけてください。 仕事ができないというよりは、「どうすればいいのかわからない」という状況である可能性が高いためです。 特に新しい仕事を任せる時や、普段と全く別の仕事を与える時は要注意です。 何をどう対処すればいいかわかっていないので、まずはやり方をこちら側から提示してあげましょう。 「これは言わなくてもわかるだろ」と思うようなこともです。 「○○はわかる?」と相手の理解状況を確認しながら説明をしてくださいね。
具体的な指示出しだけでなく、指示を出した後の入念なチェックも重要です。 ちゃんと指示通りに仕事をできているか、定期に状況を確認するためのミーティングなどを設けましょう。 問題なく進められているか、不明点などはないかを部下や新人に聞いてみてください。 その際に、少しでも進歩が見られたら積極的に褒めてあげましょう。 もしも、働く姿勢に変化がなく、だらけている様子が見受けられたら、発破をかけたり煽ってみるのも効果的です。 しかし、その際に攻撃的な態度にならないようにだけ注意してください。
部下や新入社員の仕事に対してフィードバックをする機会は多くあると思います。 その際のポイントですが、必ず「良い点」から言うようにしてください。 「○○さんのこういう部分は素晴らしい、だけど△△な所はもう少し改善できそうだね」という順番です。 なぜなら、先に悪い所を言われてしまうと、その後に良いことを言われても素直に受けとめることができないからです。 また、フィードバックをする際、つい何個も改善点を言ってしまいたくなるのですが、改善点はなるべく少なくする方がいいです。 なぜなら、一度に何個も改善できる人はいなくて、改善できたとしてもまたすぐに元通りになってしまうからです。 優先順位の高いものから2,3個ずつ伝えていって、完璧に改善されたらまた新たな改善点を伝えてあげましょう。
要領が悪い人を見てイライラしてしまうということは、あなたは要領が良いということになりますね。 もし自分も要領が悪ければイライラすることはないはずだからです。 しかし、一番重要なのは、他人と自分を比べないことです。 人にはそれぞれの生き方があって、能力やスキルに差があるのは当たり前です。 全く同じ人間はこの世に存在していないので、他人と比べるという行為はまったくもって無意味です。 比較するのであれば過去の自分と今の自分と同じ軸で比べるべきです。 要領が悪い人も自身の現在と過去を見比べてみて、少しでも成長できていたらマルなのです。
「成長するとは、生産性が上がること」元マッキンゼーの人材育成マネジャーが明かす生産性の上げ方。『採用基準』から4年。いま「働き方改革」で最も重視すべきものを問う。
学びが脳にとどまる人と、すぐに消えてしまう人の違いは何か?読書、勉強、記憶、情報収集etc…限られた時間で良質な学びを手に入れる、日本一アウトプットする精神科医が教える、脳科学に裏付けられた勉強法。
いかがでしたか? 今回は「要領が悪い人」についてご紹介していきました。 要領が悪いと仕事や家事、勉強などが捗らずイライラしてしまうんですよね。 「どうしてこんなに要領が悪いんだ」と自分に対して怒りを感じたり、自己嫌悪に陥ったりするかもしれません。 そんな気持ちもわかりますが、要領が悪いからといって、自己嫌悪になる必要はありません。 なぜなら、要領の悪さは改善できるからです。 ほんの少しの工夫で仕事がしやすくなって、手際が良くなります。 まだ、その方法に出会えていないだけです。なので、落ち込む必要はありません。 今回この記事でご紹介したような方法を試してみて、自分なりに少しずつ改善していってみてください。 きっといつか必ず要領が良いと褒められるはずです。 最後までお読みいただきありがとうございました。