よく使う「重複」という言葉。「じゅうふく」とも言われますが正式な読み方は「ちょうふく」です!そんな「重複」の読み方に加え、意味や使い方と類語や英語表現も解説していきます!
「重複」の本来の正式な読み方は<ちょうふく>となります。 また、慣用読みでは「じゅうふく」と読みます。 元々は誤読でしたが、一般的に浸透し慣用読みとなりました。 ※慣用読み・・・正式な読み方ではないが一般的に浸透している読み方 統計的には「ちょうふく」と読む人が6割程、「じゅうふく」と読む人が4割程だそうです。
中国語で「重」には「チョウ」「ジュウ」と二通りの音読みがあります。 日本ではあまり意識されていませんが、中国ではそれぞれ意味が異なっています。 「ジュウ」は「重い」を表します。 「体重」や「重量挙げ」など「ジュウ」と読みますよね。 そして「チョウ」は「重なる」を表します。 「重複」は「重なる」といった意味があるため、「チョウフク」が正しい読み方となります。 中国語という視点も、「重複」は「チョウフク」という読み方が正しいことがご理解いただけるかと思います。
意味は、「同じ物事が二つ(二度)以上重なること」です。 「重」は「かさなる」、「複」は「2つ以上からなる」といった意味があります。 それらが組み合わさり「2つ以上の同じ物事が重なる」といった意味の言葉になりました。
「重複」は主に物事に対して使われます。 ビジネスシーンでは主にデータや内容について「重複している」などと使います。 そのような場合は、ほぼ一つでいい場合が多いです。 ビジネスにおいて「重複」してしまうことは、あまり良くありません。 特に資料などの内容は「重複」しないよう十分に注意しましょう! 文脈としては主に、動詞の「する」と組み合わさり「重複する」と使われています。 また、「重なっている」ことを表現するために「重複○○」とよく用いられます。 「重複表現」や「重複障害」、「重複立候補」などです。 その他、使い方は例文を参考にしてください。
○反復 (意味:同じことを何度も繰り返すこと) ○重出 (意味:文章などで同じ事柄が重複して出ること) ○ダブり (意味:物事が重なること) ○二重(にじゅう) (意味:同じ類の物・事がふたつ重なった状態であること) ○複合 (意味:2つ以上のものが集まってひとつになること)
○本来の読み方<せろん> ○慣用読み<よろん> 「世論」は慣用読みの「よろん」の方が定着していますよね。 NHKなどでも「世論調査(よろんちょうさ)」と使われるほどです。 「よろん」は元々「輿論」という言葉を使っていました。 しかし「輿」の字が当用漢字表に含まれていなかったために「世論(せろん)」という文字を代用したことがはじまりのようです。 ただ、これに関して「よろん(輿論)」は世間一般の共通意見のことを指し、「せろん(世論)」は世間の噂や風評を表す言葉なため使い分けるべきだと問題視する意見も上がっています。 一方では、元々「輿論」も「世論」も区別されていた言葉ではないために、世間の噂や風評には「世論(よろん、せろん)」を使わなければ問題無いとの声もあるようです。
○本来の読み方<しょうけい> ○慣用読み<どうけい> これは「憧」の字に「童」の字が入っていることから誤読されたのがはじまりのようです。
○本来の読み方<しょうこう> ○慣用読み<しょうもう> これも「耗」の「毛」の字が入っていることから誤読されたのがはじまりのようです。 「消耗」に関してはほとんどん人が「消耗」と読んでおり、慣用読みの方が一般化しています。
○本来の読み方<さっきゅう> ○慣用読み<そうきゅう> 「早」という字は元々「ソウ」という読みもあったため誤読されたのがはじまりのようです。 現在では「そうきゅう」と読む人が7割を超えています。
○本来の読み方<ぎょ> ○慣用読み<りょう> 本来は中国から「ぎょ」という読み方しか来ていませんでしたが、「猟」との混同による誤読から慣用読みになったようです。
「重複する」を意味する英語は複数存在します。 「物・時間・空間が物理的にカブる」という意味の「重複する」は自動詞「overlap」を使います。 overlap with__:__と重複する という形で使います。 書類などの「重複」は「duplicate」を使います。「duplicate」は名詞と形容詞の両方で使うことが可能です。「duplicate」は「複製」というニュアンスです。 「それは重複だ」というように「余分だ、不要なものだ」というニュアンスならば、形容詞「redundant」を使うのがよいでしょう。 より難しい表現でマーケティング用語としても使う「Mutually Exclusive(相互に排他的)」というフレーズがあります。これを「not」で打ち消して「not mutually exclusive」としても「重複している」という意味になります。
His sales area overlaps with mine.
彼の営業エリアは私と重複している。
Please make sure there are no duplicates.
書類に重複がないように気をつけてください。
I think these sentences are just redundant.
これらの文章は重複だと思う。
Both questions are not mutually exclusive.
2つの質問が重複している。
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「重複」について理解できたでしょうか? ✔本来は「ちょうふく」と読む「じゅうふく」は慣用読み ✔「2つ以上の物事が重なること」 ✔「重複する」や「重複○○」と使われている 日常生活でもビジネスシーンでもよく使われる言葉です。 読み方や使い方には注意しましょう!