「一翼を担う」という言葉はご存知でしょうか?日常会話で使う機会はあまりありませんが、ビジネスシーンではよく使う言葉になります。志望動機や営業、上司に対するお礼など色々なシチェーションで使うことができます。今回はとても便利な「一翼を担う」というフレーズについて解説していきます。
「一翼を担う」は「いちよくをになう」と読みます。 「一翼」は、「一つの持ち場」「一部署」を意味していて、 「担う」は、「肩にかけて運ぶ」「自分の仕事として身に引き受けること」を意味しています。 つまり「一翼を担う」の意味は、「全体の中で己の任務、一つの果たすべき役割を持つこと」です。 「一翼」は文字通り「一つの翼」を表しています。普通、翼を持つ生物は二つの翼を持ちます。翼が一つでも欠けてしまったら大変です。そういった意味でも「一翼を担う」は、「大事な役割をしっかり受け持つ・大切な責任がある」といったことを表します。
「一翼を担う」は実際どのように使うのでしょうか? 求人広告で「〜に一翼を担える方募集中!」という文章を見たことがある方も多いと思います。 他にも「会社の一翼を担う存在」「一翼を担う存在を目指す」などと聞いたことあるかもしれません。 「一翼を担う」は「責任のある仕事をしっかり果たす」という意味で使用することが多いです。 他にも「一翼を担う」は、前向きなプラスなイメージを伴う言葉なので、褒めるとき・やる気をアピールするとき・モチベーションを上げるときといった場面で使われます。 また「一翼を担う」はビジネスシーンで多く使われるイメージがありますが、それ以外の場面でもよく使われます。ボランティア活動を推進する人・スポーツにおいて欠かせない人などに対しても、「一翼を担う」と使うことができます。
「一翼を担う」は、ビジネスシーンだけでなく、面接時などの志望動機でも使うことができます。 「一翼を担う」はポデティブな意味合いを含むため、自己アピールが大切な面接の志望動機などで使うのは非常に効果的です。「責任を持って」や「役割を果たして」と言うよりも、好印象を与えることができます。 使い方としては、「御社で一翼を担えるよう〜」「御社の◯◯部門において一翼を担える人材に〜」となります。
「一翼を担う」の例文を場面ごとに紹介します。
「一端を担う(いったんをになう)」は、「部分的に役割や責任を持っていること」を意味しています。 「一端」は「全体の中の一部分」を表します。 「一端を担う」は、客観的なことを述べるときに使うことが多いです。 「一翼を担う」と「一端を担う」は非常に似ている言葉です。 なんとなく「一端」と言うよりも「一翼」といった方がスケールの大きい感じがしますが、この二つに大きい違いはありません。 しかし「一端を担う」は、「一翼を担う」と違ってポデティブな意味合いは含まれません。またプラスな意味合いが含まれないからといって、マイナスな意味合いが含まれるわけでもありません。 ただ志望動機など自己アピールが必要な場合に、「一端を担う」と書いてしまうと違和感を与えてしまうため、なるべく避けた方が良いでしょう。 「一端」と同じ「いったん」と読む言葉に「一旦」があります。 「一旦」は、「一度」「しばらくの間」を意味していて、「一端」の意味とは全く異なります。間違わないように注意する必要があります。 「一翼を担う」と「一端を担う」で混同しないように気をつけましょう。
<「一端を担う」の例文>
「一躍(いちやく)は、「一度とぶこと」「躍進すること」「名声・地位などが一挙に上がること」を意味しています。「一躍有名になる」「一躍時の人となる」など聞いたことがあると思います。 「一躍」の使い方としては、「彼の成績は群を抜いているため、一躍有名になった」といったようになります。 例えば、「プロジェクトの一翼を担う」ということはできますが、「プロジェクトの一躍を担う」としてしまうと意味不明になってしまいます。 このことからわかるように「一躍を担う」という言葉は存在しません。「一躍」と「一翼」で非常に似ていますが間違えないようにしましょう。
「人役を担う(ひとやくをになう)」という言葉も存在しません。 間違えやすいですが「一役買う」という言葉はあります。 「一役買う(ひとやくかう)」は、「一つの仕事の中である役割を進んで引き受けること」を意味しています。 例としては、「彼女が今回の商品開発に一役買ってくれました」といったように使います。 「一役買う」は「一翼を担う」とほぼ同じ意味合いになります。
「一翼を担う」の完全な言い換えは存在しません。 以下に挙げる類語は、全て「一翼を担う」の意味の一部を表現しています。 また「一翼を担う」はプラスなイメージを伴いますが、類語の中にはマイナスなイメージを伴う言葉もあります。 それぞれの意味での類語について紹介します。
◯「全体の一つの部分となる」という意味
◯「責任を持って行動する」という意味
◯「相手を助ける」という意味
「一翼を担う」の英語はいくつか表現する方法があります。
などなど。 「play a role」の方が積極的なニュアンスがあります。自ら役割を担う、というニュアンス。「be a part」は少し謙虚な響きがあります。一部になる、というニュアンスです。
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このプロジェクトの一翼を担えて嬉しいです。
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「一翼を担う」について理解できたでしょうか? ✔︎「一翼を担う」は、「全体の中で己の任務、一つの果たすべき役割を持つこと」を意味している ✔︎「一翼を担う」は、ビジネスシーンだけでなく多くの場面で使うことができる言葉 ✔︎「一翼を担う」と「一端を担う」はニュアンスが少々異なる ✔︎「一翼を担う」の完全な言い換えは存在しないが、意味の一部を表現する類語はたくさんある