「例えば」は英語でどのように表現しますか?つい「for example」ばっかり使ってしまう人が多いと思いますが、例を挙げる英語表現は実はたくさんあります!今回は「例えば」の様々な英語表現を学び、英語の日常会話をより豊かなものにしましょう!
※音声付き例文がありますので、発音の確認にご活用ください。なお、音声はアメリカ英語になっております。
まずはじめに話し言葉で「例えば」を意味するフレーズを紹介します。
皆さんもご存知だと思います。最も一般的な「例えば」の英語表現は「for example」です。 「for example」は話し言葉で日常会話に使われる表現ですが、書き言葉でも使われる表現です。論文やビジネス文書など正式な場面でも使用できるフレーズです。 「example」は「例」を意味する英単語の中で最も一般的でよく使われる単語です。 「for example」の後には、前述の内容に関する典型的な例を挙げます 「for example」は、文頭・文中・文末のどこに置いてもOKです。 書き言葉では文頭に置くのが原則です。 あまり使っている日本人は少ないですが、ネイティブの中では「例として」という意味で,「as an example」というフレーズを使う人もいます。「for example」と同じ意味で使うことができます。 「Take something, for example.」と表現すると「何々を例にとって見てみよう」の意味になります。 それでは例文を見ていきましょう。
Japan has many beautiful cites. For example, Kyoto and Okinawa.
日本には美しい都市がたくさんある。例えば、京都や沖縄だ。
Many countries, for example, Japan and Indonesia have a lot of earthquakes.
多くの国々、例えば日本やインドネシアには地震が多い。
"I'm craving for something sweet!" - "For example?"
「甘いものが無性に食べたい!」-「例えば?」
「例えば」の後に「例」がたくさん続くと日本語でも「など」「等」などを使って省略しますよね。これは英語でも同じです。 「など」を意味する英語表現をここでは紹介しておきます。
「など」を意味する英語表現
You are so thin that you should eat more food that contains a lot of carbs, for example, rice, bread, noodle and so on.
あなたはとても痩せてるから、炭水化物を含む食べ物をもっと取った方がいいよ、例えば、ご飯、パン、麺類など。
In this shop, you can buy anything, for example, fridge, computer, water, clothes and glasses. You name it.
この店では何でも揃います。例えば、冷蔵庫、パソコン、水、服、メガネ。あなたが言うものは何でもあります。
「for instance」も「例えば」という意味で使うフレーズです。 「for example」と使い分けを意識せずに使っている方が多いので要注意です。 「for instance」の「instance」は「例」というより「実例」という和訳がしっくりくる単語です。つまり、「for instance」の後には、論拠となる実例を挙げます。 典型的な例を挙げる「for example」とは使い方が異なりますので、注意してください。 「for instance」も文頭・文中・文末のどこに置くこともできます。
Then, what would you do, for instance?
それならば、例えば、君は何をするの?
We should not leave this project to him. For instance, he was an hour late for an important meeting last week.
彼にプロジェクトを任せない方がよい。例えば、先週の大切な会議に彼は1時間も遅れてきた。
次に書き言葉で使われる表現を紹介していきます。 書き言葉で「for example」「for instance」などを使っても全く問題ありませんが、これから紹介する表現は書き言葉のみで使うものなので注意してください。
「e.g.」は、ラテン語の「exempli gratia」の略です。 「e.g.」は「for example」と同義で、例をいくつか挙げるときに使います。 「e.g.」はそのまま「イージー」と発音してもいいですし、「for example」と読んでもOKです。 「e.g.」は堅い表現で、論文や数学なので使う言葉です。日常的に使う言葉ではありません。
I love animals at large, e.g. dogs, cats, rabbits and parakeets.
動物全般が好きです。例えば、犬とか猫、うさぎ、インコなど。
「i.e.」は、ラテン語「id est」の略で、「that is」「that is to say」と同義です。 「すなわち」「言い換えれば」という意味です。「i.e.」の後には、前述の内容をより明確にする内容が来ます。 厳密には「例えば」の意味ではありませんが、「e.g.」と混同してしまう人が多い単語なので紹介させてもらいました。
The hotel is closed during the off season, i.e. from January to March.
ホテルはオフシーズンは営業していません。すなわち、1月から3月が閉まっています。
「ex.」は日本でも使う表現ではないでしょうか? 「example」の略で「ex.」です。 ネイティブもこのように使うことがあります。 ひとつ注意点なのが、「ex.」を「exercise」の略として使っているパターンもあることです。学校の授業で出てくる「excercise」は「運動」ではなく「練習問題」を指します。
ここからは「例えば」という意味ではないですが、「例」を列挙するときに使えるフレーズや単語を紹介します。「〜とか、〜など、〜みたいな感じ」などの和訳が当てられます。
「like」は、ネイティブが日常会話で「〜みたいな」と「例」を挙げるときに最もよく使う単語です。「for example」をよりカジュアルにしたもの、と捉えると分かりやすいと思います。 「〜みたいな」の「like」は実際に例をあげないときでも、文章と文章を繋いで間を埋めるためだけに口癖的に使うネイティブが多いです。「uh」の代用となっています。日本語の「えっと」「〜みたいな」「〜的な」「まあ」などに近いです。この「like」はあまり連呼しすぎると教養のない人だと思われてしまうので注意してください。
I wanna eat something salty like chips!
ポテトチップスみたいな何か塩気のあるものが食べたい!
I'm thinking of going to a place where its weather is good, like California.
天気のいい場所に行こうと思ってる。例えば、カリフォルニアとか。
「such as」は「次のような」という意味で、「like」や「for example」と同じように例を紹介するときに使えるフレーズです。 「like」とは異なり、正式な文章などでも使用できるフレーズです。
Countries such as Germany have a long record of welcoming refugees from all over the world.
ドイツのような国々では世界中からの移民を長らく受け入れ続けている。
「To name a few, 」は「いくつか例をあげると」という意味です。
There are many good restaurants near here, to name a few, A, B and C.
この近くにはたくさんの美味しい店があります。いくつか挙げると、AやB、Cなどです。
「To give an example,」も「To name a few,」と同じように使うことができます。 「例を挙げると」という意味になります。
「例」を紹介するときには、ダイレクトに
ということもできます。 これらの表現は「わたしがあなたに例を示す」という意味で、人によっては少し偉そうに聞こえる可能性があるので注意してください。
「Here are some examples.」は直訳すると「下記は用例です」となります。 これから例を紹介するときに使う表現です。この文章の「here」は「ここ」という意味ではなく、「次に発言する内容」を指します。
This company has suffered from several years of bad management. Why? Here are some examples. Our CEO is indecisive and because of that, the employees are all confused.
この会社は数年間もの経営不良に悩まされてきました。なぜでしょうか?例えばこうです。社長が優柔不断です。そのせいで、従業員は皆混乱しています。
日本語の「例えば」は、用例や実例を紹介、列挙するためだけではなく、仮の話をするときにも使いますよね。 「例えば、俺がアメリカにいたとして、、」などという感じです。 そんなときに使う「例えば」の英語表現を紹介します。
1つ目に紹介するのが「Let's say (that)」です。 これは「言おうぜ!」という意味ではないので注意してください笑 「Let's say...」で「例えば...ということにしましょう」という意味になり、現実可能性が極めて低い空想の話から、実際に起こりそうな出来事まで、色々なことを仮定する時に使う表現です。 ネイティブは「let’s」を省略して「Say」だけでもよく使います。
Let's say it rains tomorrow, do you have any backup plans?
例えば明日雨が降ったとして、代替案はあるの?
Please try and get the work done by, say, Friday.
例えば金曜日までとかに、仕事終わらせてください。
「let's say」と全く同じように使えるのが「Let's suppose」です。 「Let's suppose」も「Suppose」と略すことができます。 「Let's suppose」の方が「Let's say」より堅い表現になります。日常会話では「let's say」の方がよく使います。数学の問題なので「〜と仮定して」という場合は「Suppose that 〜」と書きます。
Suppose that y = x +1, ...
y = x+1 と仮定して、、
「What if...?」は「もし...ならどうする?」「例えば...ならどうする?」という意味のフレーズです。「こんな出来事が実際に起きたらどうするの?」と質問するときに使います。 「What are you going to do if...?」 「What should I do if...?」 を簡略化したフレーズが「What if...?」です。 一般的には好ましくない出来事を予想する場合に使います。
What if I fail the exam?
例えば(仮に)試験に落ちたらどうするの?
What if I get lost in Japan? I don't even speak Japanese.
日本で迷子になったらどうするのよ。日本語も喋れないのに。
「例を挙げる」の「挙げる」にはどんな動詞がよいでしょうか? 上記では「give」が何度か登場しましたが、実は色々な動詞が使えます。 下記の表現はすべて「例を挙げる」という意味になります。
科学的に正しい英語勉強法
こちらの本では、日本人が陥りがちな間違った効果の薄い勉強方法を紹介しています。読んだらすぐ実践できるおすすめ書籍です。短期間で英語を会得したい人は一度は読んでおくべき本です!
会話もメールも 英語は3語で伝わります
こちらの本では、「主語・動詞・目的語」のシンプルな構造で英語の文章を組み立てる方法を紹介しています。日本語を英語に直訳してしまうと、つい文章が長く分かりづらいものになってしまいますよね。ネイティブに分かりやすく伝わる綺麗な英語を身に付けたい方におすすめ書籍です!
正しいxxxxの使い方
授業では教わらないスラングワードの詳しい使い方や文法が紹介されています。タイトルにもされているスラングを始め、様々なスラング英語が網羅されているので読んでいて本当に面白いです。イラストや例文などが満載なので、この本を読んでスラングワードをマスターしちゃいましょう!
ビジネス英語を本気で学びたい人におすすめな英会話教室に関しては別の記事でまとめましたので(オンライン英会話、英語学習アプリも紹介してます)、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。