「ご相伴にあずかる」はビジネスシーンでよく使われています。「相伴」とはどのような意味なのでしょうか。「「相伴」はよく使う表現なので、意味をしっかりと覚えておく必要があります。そこで今回は「ご相伴にあずかる」の正しい意味や使い方を例文付きで解説します。また漢字や語源、敬語表現、類語、英語表現も紹介していきます。是非参考にしてみてください。
「ご相伴」はごしょうばんと読みます。 「ごあいはん」「ごそうはん」とは読まないので注意しましょう。
「あずかる」の漢字は「預かる」ではなく「与る」です。 「与る」の意味は「関わりを持つ、関与する」「名誉あることや願わしいことに関わる、それによって恩恵を受ける」です。
「ご相伴」の「ご」の漢字は「御」となります。 そのため「御相伴」と表記されることもあります。
「相伴」には、 1.一緒に行くこと 2. 食事の場で、もてなしを受けること 3. 人の相手役を務めて、一緒に飲み食いすること 4.(比喩的に)他人とのつり合いで利益を得ること と4つの意味があります。現代では1の意味で使うことはほとんどありません。 主にビジネスシーンにおいて「ご相伴にあずかる」は「同席させていただく」「ごちそうになる」といった意味で使われています。
「ご相伴/お相伴」は、「相伴」に敬語の接頭辞「ご」「お」が付いた言葉です。 「ご相伴=同席」は自分の行為のため、謙譲語となります。
「ご相伴にあずかる」のまま目上の人に使うことはありません。 「ご相伴にあずかります」と語尾も敬語にしましょう。 「ご相伴にあずかります」は目上の人から食事や飲み会に誘われたときに「ごちそうになります」といった意味で用いることができます。
例文
目上の人にごちそうしてもらった時やもてなされた時、接待の席に同席させてもらった時のお礼の言葉として「ご相伴にあずかりまして、ありがとうございました」を使うことができます。 「お供させていただきありがとうございました」「おこぼれをいただきありがとうございました」といった意味になります。
例文
上司など目上の相手に「同席させてほしい」「ご一緒させてください」と伝えるときに「ご相伴にあずかりたい」と言います。 この場合は食事や趣味など、仕事以外の話題のときに使える表現です。
例文
「ご(お)相伴させていただく」の「いただく」は謙譲語なので、「ご(お)相伴させていただく」は二重敬語(同じ種類の)ではないかと思う人がいるかと思いますが、正しい表現になります。 「ご(お)〜いただく」は一つの定型文になっていて成立しているので、正しい表現になります。 「いただく」と一緒に使う「ご(お)」は丁寧語と解釈して二重敬語ではない、とすることもできます。
例文
「お供」の意味は「目上の人などに付き添うこと、同行すること」を謙って使います。 また、同行するその人のことを「お供」と呼ぶこともあります。 ビジネスシーンでは、主に目上の人の会食や出張に同行する際に使います。 また「お伴をする」といった形でも使われます。
例文
「ご馳走になる」は、目上の相手に食事などを振る舞ってもらうことです。 振る舞ってもらったあとは、「ご馳走になりました」と使うことができます。
例文
「饗応」の意味は「お酒や食事で客をもてなすこと」といった意味です。 漢字は「供応」と代用表記されることもあります。
例文
「私は彼らから、おもてなしを受ける」の英語表現は、
などがあります。
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一般的には、和語に「ご」が付き、漢語に「お」が付くというルールがありますが、例外が多いため、絶対このルールでなければ不適切とは言い切れません。
結論から言うと、「ご相伴」と「お相伴」のどちらも正しい表現になります。 漢字にすると「御相伴」となり、「御」は「ご」とも「お」とも読めるためどちらも間違いではありません。 「相伴」は漢語なので、そのルールであると「お」となりますが、「ご相伴」もよく使われています。
「ご相伴/お相伴」は、「相伴」に敬語の接頭辞「ご」「お」が付いた言葉です。 自分の行為に対して「ご相伴/お相伴」は使っていいのか?自分を敬っていておかしくないか?と勘違いしている方がたまにいますので、敬語の解説を少しします。
敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類があります。 「尊敬語」・・・相手を高めて、その人に敬意を表す語 「謙譲語」・・・自分や身内をへりくだることで、相手を高める語 「丁寧語」・・・ものごとを丁寧に表すことで、聞き手に敬意を表す語
「ご相伴/お相伴」は使い方によって、目上の人の行為を敬う尊敬語の場合と、目上の人に対する自分の行為をへりくだる謙譲語の場合があります。 自分の行為に対して「ご相伴/お相伴」を使う場合は謙譲語、と覚えておけば問題ないでしょう。
元々「相伴」は茶道用語です。 メインの人、最上位の客を「正客(しょうきゃく)」、その人と共にお茶の席に招かれる人を「相伴」と呼びます。 「相伴」は主ではないものの、正客に連れておもてなしを受ける人を表します。
お茶の席では、まず正客にお茶をご馳走し、次に隣の席に座っている相伴にお茶を出します。相伴はお茶をもらう時に、正客と主人に対して「ご相伴いたします」「ご相伴させていただきます」などと声をかけてから飲みます。 これは「あなたと共に厚遇を受けられて嬉しいです」と感謝の気持ちが込められています。茶道は礼儀作法に厳しいということもあって、「相伴」という言葉を用いることで正客に対して敬意を示すことができます。
「ご相伴」について理解できたでしょうか? ✔︎「ご相伴にあずかる」は「ごしょうばん」と読む ✔︎「ご相伴にあずかる」は「もてなしを受けること。一緒に飲み食いすること。他人とのつり合いで利益を得ること」を意味 ✔︎「ご相伴にあずかる」を漢字にすると、「ご相伴に与る」になる ✔︎「相伴にあずかる」の類語は「お伴する」「ごちそうになる」などがある