「育てる」と「育む」という言葉をご存知でしょうか。「子犬を育てる」「愛を育む」といったように使います。では、「育てる」と「育む」の意味についてしっかりと理解しているでしょうか。「育てる」と「育む」はどちらも同じように使うイメージがありますが、何か違いはあるのでしょうか。実はそれぞれ意味が異なるので、違いについて適切に知っておく必要があります。そこで今回は「育てる」と「育む」の使い分けについて解説していきます。正しく覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう!
「育てる」・・・大きく成長するように、面倒を見ること 「育む」・・・愛情を持って大切に面倒を見ること
「育てる」も「育む」もどちらも「大きく成長させること」を表しますが、細かいニュアンスが異なります。 「育てる」は人・生物・植物などの世話をすることから、ものの成長を助けるなどと、抽象的なことに対しても使います。「育む」は、人やものなどを大事に優しく世話をすることを表す場合に使います。 「育てる」と「育む」の違いとしては、「愛情を注いで成長を支えているか」という点になります。 「育てる」にも愛情が込められているものの、「育む」と比較すると薄れている印象です。 「育む」を「育てる」に言い換えることができますが、「育てる」を「育む」に言い換えることができない場合があります。
「育てる」は<そだてる>と読みます。 「育てる」の意味は、
です。 動物や植物が大きくなるように、栄養を与えたり、知識を教えるなどと世話をすることを表す場合に「育てる」を使います。例えば、「子供を育てる」「小鳥を育てる」「稲を育てる」「花を育てる」といったように言います。 子供や弟子の才能や技術を伸ばすために、指導する場合も「育てる」と表現することができます。 この場合は、「選手を育てる」「跡取りを育てる」「才能を育てる」「能力を育てる」と使います。 「育てる」は生物や人だけではなくて、ものに対しても用いることができます。 例えば、小規模な団体を進歩させるという場合には「地域産業を育てる」「会社を育てる」と言います。他にも、気持ちを高めるために頑張るという場合は「夢を育てる」「自立心を育てる」と使います。
例文 「面倒を見る」という意味
「教え導く」という意味
「育む」は<はぐくむ>と読みます。 「育む」の意味は、
です。 「育む」は愛情を持って、大切に育てることを表します。例えば、「愛を育む」「友情を育む」「心を育む」「夢を育む」「生命を育む」といったように使います。 「愛情を持って、優しく大切に育てること」を表しているので、思いやりのあるイメージとなります。 「育む」には「慈しみ」「愛しさ」「温かみ」「優しさ」「いたわり」「可愛がり」といった豊富な気持ちが込められています。 大切にするという気持ちが「育む」には含まれているので、「しぶしぶ育む」「仕方なく育む」といったようにマイナスな意味の言葉を伴って使うことはありません。 「育む」は「羽包む(はくくむ)」が由来しています。「羽包む」は親鳥が雛を羽で包むことを表します。 元々「育む」は「親鳥が雛を大切に育てる」という意味で、そこからものや人を大事に育てることを表すようになりました。
例文 「自分の羽で雛を育てる」という意味
「大切に育てる」という意味
「大事に守って、成長させる」という意味
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