「場末の酒場」と聞いて、どんな酒場をイメージしますか? 今回は「場末」という言葉について説明します。 「場末」の正しい意味と使い方を例文付きで解説します。 また、類語と英語表現も紹介します!
「場末」は<ばすえ>と読みます。 「ばまつ」と読むのは間違いです。 意味は「にぎやかな町の中心部から離れたところ、町はずれ、都心からはずれたところ」です。 「場」の意味は、「その影響を受けている空間のこと」ですが、場の類語に「落ち着ける場所、帰属意識がもてる」が含まれています。 次に「末」の意味は、「終わり、すえ、はしっこ」などです
では、「場末」の定義とはどうなるのでしょうか。 実際に、ここからここまで、と定義するのは正直難しいところです。 「場末」とは、都心から離れた地方や田舎というよりは、都心部の端くれを思い浮かべる人が多くいます。 要するに繁華街や都心からは近いが、人が多くいる大通りから一本奥の道へと入ったちょっと暗い小道や、人通りのない場所などが「中心部から離れたところ、町外れ」に該当するでしょう。 そのため、「場末」にはやや廃れたイメージがあったりや侘しさを感じたりします。 また、古びたイメージもありますよね。 「繁華街や都心=流行り」ともイメージできることから、場所にかかわらずに「廃れた場所、お店」に使われることもあります。 前は流行っていたのかも、と思わせるような雰囲気の場所に使える言葉ですね。 ギラギラとネオンが光り輝くお店ではなく、提灯を下げてい酒場や古びた看板を立てているスナックなどを「場末の○○」と呼びます。
「場末」の主な言い回しは 場末感 場末のスナック 場末の酒場 場末の女 などと「場末の○○」はよく使われています。 場末は主に、ちょっと古いイメージのある言葉と相性が良く使われています。 上記のとおり、「スナック」「酒場」などがそうです。 それは、古びたイメージやお店自体に「場末感」があるからでしょう。 そこに”味”が感じられますね。 先ほども説明しましたが、場所だけにこだわらず、そこの雰囲気やお店の佇まいから「場末」だと感じて使う場合も多くあるようです。 「古びている、人があまりいない=にぎやかではない(繁華街ではない)」といったようなニュアンスです。 詳しい使い方は例文を参考にしてくみてください。
「廃れた場末の、たった一間しかない狭い家に住んでいた」 「場末のキャバレーは、居心地がいいと課長が言っていた」 「80年代の映画を、客のほとんどいない場末の映画館で観るのが好きだ」 「わたしはよく場末のバーのマスターから話を聞くために、一人で飲みに行く」 「若者が集まるカフェより、場末の喫茶店のコーヒーがおいしい」
○町外れ 意味:町の家並みが尽きようとするあたり、町からちょっと外へ出たあたり、ちょうど外れ ○郊外 意味:都市に隣接した地域、市街地に隣接した田園地帯 ○裏町 意味:表通りの裏側にある町、裏通りの町 ○路地裏 意味:街の中の家と家の間の狭い道、路地を入り込んだ表通りに面してない裏側の場所
「場末」を意味する英語は、
などの単語を使うのがよいでしょう。 「廃れてる」という意味の「場末感」を意味する英単語は、
などがあります。 「場所または時代」+「see...」で「場所または時代」にも....のような時があった、という意味になります。現在完了形にすることで、昔はよりよい日々があったが今はない、というニュアンスになります。
There are a lot of great colleges in the countryside in the United States.
米国の場末には、素晴らしい大学がたくさんある。
This town must have seen better days.
この街は場末感丸出しだ。
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「場末」について理解できたでしょうか? ✔「ばすえ」と読む ✔意味は「にぎやかな町の中心部から離れたところ」 ✔類語には「町外れ」「郊外」などがある 日常生活や会話においてあまり用いられる表現ではありませんが、文学などではよく目にする表現のひとつです。 また、雰囲気やイメージが湧きやすい言葉ですので、「場末感」のあるお店や場所を伝えたい時に使える表現ですね!