「生家」と「実家」の違いを正しく認識していますか?「生家」と「実家」はどちらも同じ意味だと覚えている人が意外と多いですが、実は違いがしっかりとあります。本記事では「生家」と「実家」の意味と使い方の違いを分かりやすく解説していきます!
「生家(せいか)」・・・その人の生まれた家 「実家(じっか)」・・・自分(またはその人)の生まれた家。特に、結婚などによって他家(たけ)の籍に入った人からみて、その実父母の家
「生家」と「実家」のどちらにも「生まれた家」という意味がありますが、「実家」は自分または第三者の生まれた家をいう場合に使うのに対して、「生家」は第三者の生まれた家をいう場合のみに使います。「私の生家は〜」などとは使わず、「彼の生家は〜」などと使います。一方で「彼女の実家は〜」と「実家」を第三者の生まれた家に対して使うのは誤用ではありません。 ちなみに、「生家」は「せいか」以外にも「しょうか」と読む場合があります。 「実家」の反対語は「婚家(こんか)」「養子家(ようか)」です。 また「実家」は「自分が生まれた家」という意味よりも、「婚姻や養子縁組によって他家へ籍を移した人がまだ両親の住んでいる家」を指して使うことの方が圧倒的に多いです。現在では一人暮らしによって親元を離れた場合も、両親の住んでいる家を「実家」といいますよね。 昔は持家に家族が代々住み続けるのが主流だったため「両親が住む家」=「自分が生まれた家」でしたが、現在では賃貸マンションに引っ越したりホテル住まいの方なども多くなってきているので、必ずしも「両親が住む家」が「自分の生まれた家」ではありません。 よって、「実家」は「現在自分は住んでいないが両親が住んでいる家」と認識しておけばよいでしょう。 仮に両親が自分の生まれた家を手放してしまえば、その家が取り壊されない限りその人にとって生家であり続けますが、実家ではなくなってしまうということです。 また、両親が住んでいる家でも自分も住んでいれば「実家」というのは厳密には不適切で、その場合は「自宅」になります。 しかし「実家暮らし」などの言葉が一般的に定着しているため、現代では「自分が住んでいても両親が住んでいる家ならば実家」と解釈しても誤用とはいいきれません。
「生家」の例文
「実家」の例文