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「一挙一動」と「一挙手一投足」の意味の違いと使い分け

「一挙一動(いっきょいちどう)」の意味は、人の行動、話し方、動きの全てです。日常においての行動を表す語です。「一挙手一投足(いっきょしゅいっとうそく)」の意味は、人の行動すべてです。まばたきなど、肉体的な細かい動作を表す語です。

「一挙一動」と「一挙手一投足」の違い

一挙一動(いっきょいちどう)
人の行動、話し方、動きのすべて。
一挙手一投足(いっきょしゅいっとうそく)
人の行動のすべて。

「一挙一動」と「一挙手一投足」はほぼ同じ意味ですが、違いがあります。 「一挙一動」よりも「一挙手一投足」の方が、肉体的な細かい動作を表します。 「一挙手一投足」は細かい動きを指しているので、「何度かまばたきをした」「目がピクピクしている」などが当てはまります。 「一挙一動」はざっくりと表現するので、「手を大きく振って走っている」「貧乏ゆすりをしている」などが当てはまります。

「一挙一動」の意味と使い方

「一挙一動」は<いっきょいちどう>と読みます。 「一挙一動」の意味は「一つ一つの動き、それぞれの振る舞い」です。 いつものちょっとした振る舞い、日常においての行動を表します。 「一」は「ひとつひとつ」を意味しています。「身のこなし、人の動作」を意味する「挙動」を「挙」と「動」の分けて、「一」を付けることで意味を強めています。 使い方としては、

  • 一挙一動に品がある
  • 一挙一動に注目する
  • 一挙一動に注目を浴びる

などとなります。 「一挙一動」の類語には、「挙動」「振る舞い」「身振り手振り」「一挙手」などがあります。

例文

  • 彼の立ち振る舞いは素敵なので、一挙一動に目を離せなくなる。
  • 相手に対して迷惑をかけてしまわないよう、一挙一動に注意を払う。
  • 我が子や飼っている動物の一挙一動を見守ることは、全く飽きない。
  • 彼女は一挙一動に品があり綺麗なので、私も見習わなくてはいけない。
  • 双子の兄弟は一挙一動が同じで、見ていてとても面白い。
  • カメラで撮影されていると一挙一動に力が入り、緊張してしまう。
  • 授業中は好きな人の一挙一動に注目してしまい、勉強に全く集中できない。

「一挙手一投足」の意味と使い方

「一挙手一投足」は<いっきょしゅいっとうそく>と読みます。 「一挙手一投足」の意味は、

  • ひとつひとつの動き、小さな動作
  • わずかに苦労すること、少しの労力

です。 ひとつの細かな動き、わずかに苦労することを表します。 「挙手」は「手を挙げること」、「投足」は「足をバタバタと動かすこと」を意味します。 使い方としては、

  • 一挙手一投足に注目する
  • 一挙手一投足に気を配る
  • 一挙手一投足に注意を払う

などとなります。 「一挙手一投足」の類語には、「振る舞い」「所作」「動作」「素振り」「行動」「身ごなし」「挙措」などがあります。

例文 「ひとつひとつの動き」という意味

  • 有権者の人々に見られる場所では、自分の一挙手一投足に注意を払う必要がある。
  • 好きなアーティストのライブでは、彼の一挙手一投足を目に焼き付けた。
  • 尊敬する先輩の一挙手一投足に注目して、自分も技を上達できるように頑張る。
  • 一挙手一投足に人の性格が出るので、何とかボロを出さずに気を配ることが必要だ。
  • 憧れているスポーツ選手の一挙手一投足を真似て、自分もプロになれるように努力する。

「わずかに苦労する」という意味

  • 一挙手一投足の労を費やすことによって、物事を上手く進めることができるだろう。
  • 企画を成功させるためには、一挙手一投足の労さえ惜しまずに真面目に取り組むことが大切だ。

まとめ

「一挙一動(いっきょいちどう)」は、いつものちょっとした振る舞い、日常においての行動を表す語です。「一挙手一投足(いっきょしゅいっとうそく)」ともいいます。「一挙手一投足」は、ひとつひとつの動きや小さな動作のことをいい、「一挙一動」よりも「一挙手一投足」の方が、肉体的な細かい動作を表す語です。

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