横たわった仏像の釈迦涅槃像をご存知の方は多いと思いますが、その「涅槃」の意味を知っていますか?仏教における大切な言葉となっています。今回は、その「涅槃」の正しい読み方と意味、仏教用語の由来を解説します!また英語表現も紹介します!
「涅槃」の読み方は<ねはん>となります。 意味は、すべての煩悩から解脱した悟りの智慧を完成した境地、また仏教における生死を超えた悟りの世界、釈迦の入滅といった意味があります。 「涅槃」には、元々は「吹き消すこと」と言った意味があり、迷いで燃え盛る火が消え釈迦が悟りの境地に達して死んだことから、釈迦の入滅や悟りの境地を表す言葉になりました。 他に、「涅槃」は「涅槃会」や「涅槃仏」などとも言われています。
仏教の理想である仏の悟りを得た境地で、釈迦の入滅、いわゆる死を表す言葉です。 陰暦の2月15日が釈迦入滅の日であるとされています。 涅槃経には、沙羅双樹のもとで涅槃に入る様子が記されています。 ※涅槃経…釈尊の臨終を舞台にした大乗仏教の経典(法華経など)。
また、釈迦が涅槃のとき頭を北に向け顔を西に向けて横になったといわれています。 このことから故人を寝かせるときの作法として北枕となりました。 そのポーズを仏像にした涅槃像はタイを中心にさまざまな寺院に置かれていますが、世界一の釈迦涅槃像は福岡健篠栗街の「南蔵院」にあるようです!
「三法印」のひとつには「涅槃寂静」があります。 三法印とは小乗仏教において、仏教の三つの根本的な理念を示す教理のことです。 「諸行無常<しょぎょうむじょう」 (意味:この世に存在するすべての物事は同じ状態を保つことなく移り変わり、永久不変なものなどないということ) 「諸法無我<しょほうむが>」 (意味:あらゆる物事は因縁によって生じたものであり実体性(我)がないこと) 「涅槃寂静<ねはんじゃくじょう>」 (意味:煩悩を消し去った悟りの世界は静かな安らぎの境地であること) 涅槃は、死を意味しますがその死の世界は煩悩のすべてがなくなり安らぎであるということです。
「涅槃図」とは、釈迦の涅槃を描いた図のことです。 沙羅双樹の下に横たわる釈迦を、諸菩薩をはじめ様々な生物が囲み、嘆き悲しむ様子が描かれています。 その生物には獅子や象など動物以外に、想像上の龍なども描かれています。 普段は弱肉強食の関係にある動物までこのときばかりは争うことなく、釈迦の入滅を悼み集まっています。 しかし、この涅槃図には猫がほとんど描かれていません。 それは釈迦の危篤を知った動物たちが集まる際に、一番に知った牛が行く道中で色々な動物にそのことを伝えます。 その時二番目に加わったねずみが日頃の争いが元で猫には声をかけないように働きかけました。そして何も知らされなかった猫はお釈迦様のもとへいくのが遅れてしまい涅槃図には猫の姿が描かれないことが多くあります。 干支を決める際も、猫はねずみに違う日時を教えられていたので干支から漏れてしまいましたね。 しかし、マヌの法典に猫が書かれ始める時期を考えると、釈迦が入滅の頃にはインドに生息していなかったと推測されます。 そんなこともあり、日本の僧侶や絵師は手本となる絵図にはいない猫を涅槃図に描き入れることもあるようです。
「涅槃」の英語で「nirvana」と言います。 英語の「nirvana」も比喩的に「安息の境地」などの意味があります。
で「涅槃に入る」という意味になります。
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「涅槃」について理解できたでしょうか? ✔「ねはん」と読む ✔「すべての煩悩から解脱した悟りの境地、釈迦の入滅(死)」という意味 ✔釈迦の涅槃に入る姿から「北枕」が生まれた ✔「涅槃」の姿をした仏像の「涅槃像」や、絵図の「涅槃図」がある 仏教や釈迦の説明には欠かせない「涅槃」ですが、釈迦の死を意味するものでした。 釈迦のことに興味を持った方はぜひ、「諸行無常」の記事も読んでみてください。 少し心が救われるかもしれません!