「未だ」と「未だに」という言葉をご存知でしょうか。「未だ分かっていない」「未だに覚えている」といったように使います。では、「未だ」と「未だに」の意味についてしっかりと理解しているでしょうか。2つとも同じように使うため、あまり違いはないように思いますよね。「未だ」と「未だに」は日常会話で使うこともあるため、意味を覚えておくといざという時に適切に使うことができます。そこで今回は「未だ」と「未だに」の使い分けについて解説していきます。意味を正しく知って、上手く使い分けできるようにしましょう!
「未だ」・・・今現在になっても、ある状態が続いていること 「未だに」・・・今現在になっても、解決・改善されなくてはいけない事が続いていること
「未だ」も「未だに」も「時間が経過しても、ある状態のまま引き続いていること」を表しますが、「未だに」はその物事について良く思っていない、好ましくないなどマイナスに捉えている場合に使います。 例えば、「未だその事件の謎は明らかになっていない」と言うよりも、「未だにその事件の謎は明らかになっていない」と言うと「謎が解明されていないことを良く思っていない」というニュアンスになります。
「未だ」は<いまだ>と読みます。 「未だ」の意味は、
です。 「未だ」はただ単に「以前の状態を引き続いていること」という意味でも使いますが、現在またはある時点に至るまで物事が実現しない、というネガティブな意味でも使います。 その意味では「未だ」も「未だに」もほとんど違いがない、という方が正しいかもしれません。しかし「未だに」と言った場合はネガティブな意味でしか使いませんので、「未だ」は必ずしもネガティブな意味で使うわけではない、と覚えておきましょう。 「未だ◯◯ない」といったように、否定語を伴って用いることが多いです。 「未だかつて」という表現もあって、これは「今現在に至るまで一度も」という意味になります。 「未だ」は人の行動に対しても、物事の状態に対しても使うことができます。 また、「未だ」は「まだ」と読むこともできます。 「未だ(いまだ)」と同じように使うことができますが、「余裕がある、余地がある、少ししか時間が過ぎていない」という意味も含まれています。 使い方によっては、「まだ」を「いまだ」に言い換えることができない場合もあります。 「実現していない、片付いていない」などと否定文で用いる場合は「未だ(いまだ)」を使うのが良いです。
例文 「物事が実現しない」という意味
「引き続いている」という意味
「未だに」は<いまだに>と読みます。 「未だに」の意味は「解決・改善するべき状態が、今現在も続いていること」です。 本来解決したり、片付けなければいけない事が今でも継続していることが「未だに」です。「未だに」は解決されていないことに対して、心配している・嘆いている気持ちが込められています。 例えば、「未だに覚えている」「未だに忘れらない」「未だに雪が降っている」といったように使います。 このように、「未だに」は肯定文でも否定文でも使うことができます。 「未だに」は「今になってもまだ」「今なお」に言い換えることができます。 「今だに」と書くのは間違いなので注意しましょう。
例文
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