「胡乱」といった言葉を知っていますか?「胡乱な目」などと使われています。 今回はそんな「胡乱」について説明します。 正しい意味や使い方を例文付きで解説します。 また類語や英語表現も紹介します。
「胡乱」は<うろん>と読みます。 意味は「不確実であること、不誠実であること、あやしく疑わしいこと、合点がゆかずに腑に落ちないこと」です。 本来は「乱雑であること、勝手気ままでやりっぱなしであること」といった意味で使われていました。
「胡」を「う」「乱」を「ろん」はともに唐音です。 ※唐音…鎌倉時代以降に中国から入ってきた字音 「胡(う)」は、漢代の中国に侵攻を繰り返した匈奴(きょうど)に代表される異民族で「胡(えびす)」と呼ばれていました。 「胡乱」とはそんな「胡(えびす)」が中国に攻め入った際により、中国の住人たちがあわてふためいて乱れたという故事にちなむと言われています。 そのため、本来は「乱雑であること」として「胡乱」は使われていました。 しかし、「胡」という漢字に「不審、怪しい」といった意味があり(「胡散臭い」など)、これに「秩序のない」といった意味の「乱」が組み合わさってできた言葉だという説もあり、「不確かであること、怪しく疑わしいこと」として使われるようになりました。
「胡乱」は「不確実であること、不誠実であること、あやしく疑わしいこと、合点がゆかずに腑に落ちないこと」といった意味ですが、主に「あやしくて疑わしいこと」を指して使われています。 よく「胡乱な目」「胡乱な目つき」と使われています。 しかし、誤用している人も多くいますので説明します。 例えば、「Aさんが胡乱な目つきで、Bさんを見た」とあるとします。 この場合、「胡乱な目」は②の意味が用いられており「あやしく疑わしい目」となります。 そのため、「Aさんの目つきそのものが怪しい」と間違った解釈をしてしまう人が多くいます。 実際は、「Bさんのことを怪しいと思って、疑っている目つき」が正しい解釈です。 また「胡乱な目」の他にも
などの言い回しがあります。 詳しくは例文を参考にしてください。
「そんなに胡乱な目で見ないでください」 「彼女はいささか胡乱げだった」 「彼の話していることは、どうも胡乱である」 「胡乱な噂が出回っている」 「わが部署には胡乱なところなど何一つない」
○不審 意味:はっきりしないこと、疑わしく思うこと ○胡散臭い 意味:なんとなく疑わしい、どことなく怪しいこと ○訝しい(いぶかしい) 意味:物事が不明で気掛かりなこと、疑わしくてよくわからないこと ○怪しい 意味:正体のはっきりわからない物事、奇異であると感じること ○あやふや 意味:はっきりせず不確かな様子、曖昧なこと
「胡乱」は英語で、
などです。 意味は少し異なりますが似ている言葉に「tacky(ださい)」「cheesy(安っぽい)」などもあります。
He is such a sketchy guy.
あいつは胡乱な男だ。
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「胡乱」について理解できたでしょうか? ✔「うろん」と読む ✔意味は「あやしくて疑わしいこと」 ✔「胡乱な目」は「(相手を)疑っている目」の意味 あまり見かけない言葉ですが、しっかりと覚えておきましょう!