「その旨」という言葉についてご存知でしょうか?「その旨」はビジネスメールや書類などで見掛けることが多いと思います。「その旨」はビジネスシーンにおいて頻繁に使用されるので、うまく使いこなせることが重要です。そこで今回は「その旨」の意味や使い方について、例文を交えながら解説していきます。使い方に迷った場合はぜひ参考にしてみてください。
「その旨」は「そのむね」と読みます。 「旨」は音読みだと「シ」、訓読みだと「むね」「うまい」と読みます。 「旨」を使った熟語には、「趣旨」「論旨」「意旨」「要旨」などが多いことから「そのし」と読んでしまうことも多いですが間違いになるので気をつけましょう。 また「旨い!」「極旨!」「旨酒」と使うこともあるため、「そのうま」と読んでしまうこともありますが、これも間違いです。
「その旨」は、「そのような内容」「そのような話」を意味しています。 「旨」の意味は、
となります。 「旨」は内容や用件を示す言葉として使うことが多いです。 「その旨」というと「その件に関する内容」というニュアンスになります。
「その旨」はビジネスシーンで頻繁に使用することが多く、日常会話ではほとんどと言っていいほどあまり使われる言葉ではありません。 「その旨」は、「そのこと」「その話」「その内容」と言い換えることができます。 ビジネスシーンにおいては「そのこと〜」「その話〜」と言うよりも「その旨〜」と言った方が礼儀正しい感じがします。 「その旨を伝える」といった場合は、「その内容を伝える」という意味合いになります。 「その旨」は前の話題や直前の文章を指すため、同じ内容を省略することができます。 「その旨」は長々とした文章を書くことも、同じことを再度言うことも避けることができるので非常に便利な言葉です。 例えば「明日は大雪のため、休日になります。その旨をお伝え願います」といったとき、「その旨」を使わない場合は、「明日は大雪のため、休日になります。明日は大雪のため、休日になることをお伝え願います」となります。 ただ「その旨」を使うときは、「その旨」が何を指しているか明確にしないと相手にうまく伝わりません。 直前に何件もの内容を伝えていて、「その旨をよろしくお願いします」などと使ってしまうと、相手を混乱させてしまいます。「その旨」を使用する際は注意して使うようにしましょう。
「その旨」は同じ内容を反復することを防ぐため、非常に便利な言葉ですが、使用する際は、最小限に抑えましょう。 「その旨」はもともと多く使う言葉ではありません。頻繁に使用してしまうと何を伝えたいか曖昧になってしまいます。また印象も悪くなってしまう恐れもあるので使い過ぎには気をつけましょう。
「その旨」の「旨」という言葉は単純でも、ビジネスシーンでよく使う言葉です。 「旨」の使用例としては以下のようになります。
「〜の旨」といった場合は、「〜ということ」「考え」「意向」を表しています。 例えば、「参加の旨をお伝えください」といった場合は、「参加することをお伝えください」「参加する意向をお伝えください」「参加する考えをお伝えください」といった意味になります。 また「旨」は、例えば「公正を旨とする原則に基づく」「口だけではなく行動に移すことを旨とする」といったように、「重要なこと」という意味で使うこともあります。 「円満を旨とする」といった場合は、「円満なことを重視する」「円満なことを肝心なこととする」といった意味になります。
「その旨」の英語表現は「to that effect」と言います。 「to that effect」は副詞的に使用し、「この趣旨で」という意味になります。 例えば、「その旨お伝えください」は、
Please inform him to that effect.
Please pass on my message to him to that effect.
などと言います。 あまり見慣れない英語表現だと思いますが、知っているととても便利な言い回しです。
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「その旨」について理解できたでしょうか? ✔︎「その旨」は<そのむね>と読む ✔︎「その旨」は「そのような話」「そのようなこと」を意味している ✔︎「その旨」は前の話題を指すため、同じ内容を反復することを防ぐ ✔︎「その旨」は丁寧な表現のため、ビジネスシーンでよく使用される