「入れ違い」と「行き違い」という言葉をご存知でしょうか。「入れ違いになる」「行き違いが生じる」といったように使います。では、それぞれの意味についてしっかりと理解しているでしょうか。「入れ違い」と「行き違い」と聞くと、非常に似ていて区別しにくいですよね。実際、この二つの言葉には何か違いがあるのでしょうか。適切に意味を知っておけば、使い方について悩むことも無くなります。そこで今回は「入れ違い」と「行き違い」の使い分けについて解説していきます。正しく覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう!
「入れ違い」・・・一方が出ると同時に他方が入ること。転じて、まちがって入ること 「行き違い」・・・出会えずにすれ違うこと。転じて、意思疎通に問題が生じて段取りや流れが乱れること
「入れ違い」とは、「一方がはいってくると、他方が出ていく」という意味になります。 基本的には人に対して使います。「二人のうち一人がある場所に入っていくと、もう一人がその場所から出ていく」という意味で使います。 入れ違った二者は、顔を合わせることなく出入りしています。 名詞「入れ違い」は、「入れ違う」という形で動詞としても使いますし、「入れ違いに」「入れ違って」というふうに副詞的にも使います。 「入れ違い」は転じて「間違って入ること」を意味することもあります。 「行き違い」とは「出会えずにすれ違うこと」を意味します。 「行き違い」とは、道や時間のズレによって二者が出会えないまますれ違ってしまうことを意味します。 「行き違い」は転じて、「意思がうまく通らず、食い違う。手はずが狂う」という意味でも使います。 前者の意味では「行き違う」「行き違いになる」という形で、後者の意味では「行き違いが生じる」という言い回しでよく使います。 つまり、「入れ違い」と「行き違い」は二者が出会えないことでは共通していますが、両者の動きが異なります。
「一方が出たあとに、入れ替わりで他方がはいる」という意味の「入れ違い」の例文
「順番が間違ってはいる」という意味の「入れ違い」の例文
「ずれが生じて出会えない」という意味の「行き違い」の例文
「ずれや誤解が起こる」という意味の「行き違い」の例文