「ご助力」という言葉をご存知でしょうか?「ご助力」は、相手からの手助けに対して使用する言葉で、相手に手助けをしてもらったことに対すすお礼の気持ちを伝える場面や、目上の人に「手助けしますよ」と伝える場面で使用することができる言葉です。今回は、「ご助力」の正しい意味や使い方について、例文つきで解説します!また、類語や英語表現も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
「ご助力」は「ごじょりょく」と読みます。
「ご助力」は、「助力」という言葉に接頭語の「ご」をつけた言葉です。 「助力」は「力を添えること」「力を貸すこと」「手助け」「加勢」を意味する言葉です。 「助力」で使用する場合は、自分自身が助ける際に使います。「助けますよ」「力を貸しますよ」だと、少々軽い感じがするので、代わりに「助力」が用いられます。 そして、相手を立てる敬語表現にするために、接頭語の「ご」をつけた「ご助力」は、主に依頼・お願いする際に使います。 つまり、「ご助力」とした場合は「相手から受ける助言や協力」などを全て表し、「手助けをしてほしい」とお願いをする場面や、ご助力いただき、ありがとうございます」と相手からの手助けに対しての感謝を伝える表現になるということです。 また、「ご助力いただいたにも関わらず〜」とお詫びをするときにも使用することができます。
「ご助力」の「助力」についている接頭語の「ご」は漢字で「御」を表記することも可能です。 接頭語の「ご」は、後ろに続く言葉が漢字である場合は、「御」と表記し、後ろが平仮名である場合は「ご」と平仮名で表記されるとされていますが、明確な定義表は存在しませんので、「ご助力」でも「御助力」でも、どちらで表記しても間違いではありません。 一般的に、「御」と感じて表記すると、堅苦しいイメージを与えますのでかしこまった場面では漢字で「御」と表記するなど使い分けている人も多いです。
上述しているように、「ご助力」の頭についている「ご」は接頭語です。 接頭語の「ご」は、尊敬語・謙譲語・丁寧語のどれにもなりえます。 簡単に説明すると、 相手の行動に「ご(お)」をつけて、「ご(お)〜する」の場合は「尊敬語」 相手に敬意をしめすために自分の行為をへりくだった表現にしている場合の「ご(お)〜する」は「謙譲語」 「ごゆっくり」「ごもっとも」というように丁寧な言葉使いをすることで、話し相手に敬意をしめしている場合は「丁寧語」となります。
「ご助力を仰ぐ」は「助けを求める」「目上の人から教えを乞うこと」という意味です。 「ご助力」は相手の助けを指すので、接頭語「ご」は尊敬語です。 「仰ぐ」は「目上の人に求める」という意味なので謙譲表現ですが、厳密には謙譲語ではありません。 例えば、上司に直接「ご助力を仰ぐ」と言ってしまうと失礼にあたるので、他の言葉で言い換える必要があります。 この場合は「お力添えただきたく存じます」「ご協力いただければと存じます」「お手伝いいただきたく存じます」などとします。 または、
といったように、後ろに続く言葉を丁寧にして使用します。
例文
「ご〜いただく」で謙譲表現の定型句です。 「いただく」は「もらう」の謙譲語す。 「相手の助けをもらう」という意味なので、「ご尽力」の「ご」は尊敬語、「いただく」は謙譲語と別々に解釈しても間違いではありません。 ですが、「ご〜いただく」で一つのセットとして謙譲表現とするのが一般的です。
などの形で使います。
例文
「ご磁力に感謝します」といった言い回しで相手に助けてもらったことに対するお礼を伝えることも可能です。 この場合の「ご助力」は、相手の「助力」に対して使用しているので尊敬語となります。 「ご助力に感謝します」でも敬語表現になりますが、「する」の謙譲語である「〜いたす」という表現を使用して、「ご助力に感謝いたします」としたほどが、相手に対してへりくだった表現になるので、より丁寧な表現となります。
例文
「尽力」を使用して伝えるお礼のフレーズとしては、
といったように様々な言い回しがあります。
例文
「ご助力させていただく」は、相手の許可が必要&二重敬語の表現であるため注意が必要です。 「させていただく」は、使役の助動詞「させて」+「もらう」の謙譲語「いただく」で成り立っています。「させていただく」は、「相手に許可を得て、ある行為を遠慮しながらすること」を意味します。 「させていただく」という表現について、文化庁は「基本的に他者の許可を得た上で、自分が行うことについて、その恩恵を受けることに対して敬意を払っている場合」に使うのが適切であるとしています。 要するに「させていただく」は、
の2つの条件を満たすときに使用するのが正しい使い方になります。 また、「ご助力させていただく」は、「自分が尽力をする側」であるためこの場合の接頭語の「ご」は「謙譲語」となります。 したがって、 「ご」=謙譲語 「させて」=敬語ではない「する」の使役形 「いただく」=「もらう」の謙譲語 で成り立っているということがわかります。 つまり、「ご助力させていただく」は謙譲語が2つ含まれている二重敬語にあたります。 二重敬語は、相手に失礼な印象を与えたり、慇懃無礼と思われる可能性があるので使用する際は注意しましょう。
「ご助力できれば幸いです」は、「手助けできれば嬉しいです」というニュアンスで、自分が手助けをする場合に使用する言い回しです。 「幸い(さいわい)」の意味は、
で、「自分にとって嬉しいことです」「〜であれば幸せになります」といった意味で使用される表現です。
例文
「ご助力を賜われれば幸いです」の意味は、「手助けいただければ嬉しいです」となります。 「賜る」には大きくわけて、「もらう」の謙譲語 と 「与える」の尊敬語 の2つの意味があります。 この場合の「賜る」は、「もらう」の謙譲語として使われていて、「目上の人からものをいただく・ちょうだいする」という意味を持ち、目上の相手の厚意からくる、物品や意見などの言葉を受け取る際に使います。 つまり、「賜われれば〜」で「〜してもらえれば」という意味になり、相手に手助けをお願いする場面で使用できる言い回しになります。
例文
「ご助力のほど〜」という言い回しを使用すると、断定を避けた表現を和らげることができます。 「〜のほど」は、「〜のよう」という意味のある言葉で、「ご助力のほど」とすることで「手助けをしてもらうよう〜」という意味になります。 「手助けしてください」と断定してお願いしてしまうと強い口調になってしまい、命令をされていると感じてしまう人もいるので、「手助けしてくれるようお願いいたします」という柔らかい言い回しでお願いをするほうが望ましいです。
例文
「ご尽力」の読み方は、「ごじんりょく」です。 まず「尽力」の意味は、「あることのために力を尽くすこと」「努力する」「苦労する」ことになります。 それに尊敬を表す接頭語「ご」を付けて、「ご尽力」となります。 「尽」は「あるかぎりを出す」「終わるまで精一杯する」という意味なので、「尽力」は一生懸命努めるといったイメージになります。 「ご尽力」は丁寧を表す接頭語「ご」がついているので、目上の相手に使うことができます。
「お力添え」の読み方は、「おちからぞえ」です。 「力添え」の意味は、「力を添えること・手を貸すこと」で、それに尊敬を表す接頭語「お」を付けて、「お力添え」となります。
例文
「ご援助」は、「ごえんじょ」と読みます。 「ご援助」は、「援助」の接頭語がついて言葉で、目上の人にも使える表現となります。 「援助」の意味は、「困っている人に力を貸すこと」です。
例文
「ご協力」は、「ごきょうりょく」と読みます。 「ご協力」は、「協力」という言葉に接頭語の「ご」をつけた言葉です。 「協力」の意味は、「ある目的のために心を合わせて努力すること」です。
例文
「ご支援」は、「ごしえん」と読みます。 「ご支援」は、「支援」という言葉に接頭語の「ご」をつけた言葉です。 「ご支援」の意味は、「ささえ助けること・援助すること」です。
例文
ご援助は、「ごえんじょ」と読みます。 「ご援助」は、「援助」という言葉に接頭語の「ご」をつけた言葉です。 「援助」の意味は、「困っている人に力を貸すこと」です。
例文
「お手伝い」の意味は、「ある目的のために心をあわせて努力をすること」です。
例文
「ご後援」は、「ごこうえん」と読みます。 「ご後援」の意味は、「後ろ盾となって、うまくことが運ぶように手助けすること」です。
例文
「ご助力」は「助け」という意味なので、
などがあります。 「aid」 は「救済」というニュアンスがありますので、一般的なビジネスシーンではあまり使わないでしょう。
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「ご助力」について理解していただけましたか? ✓「ご助力」の読み方は「ごじょりょく」 ✓「ご助力」の意味は「相手からの手助けに対して使用する言葉」 ✓「ご助力」の漢字は「御助力」とも ✓「ご助力」の言い回しは、「ご助力を仰ぐ」 など