「賢い」「賢しい」「小賢しい」という言葉をご存知でしょうか。「賢い人」「賢しいやり方」「小賢しい方法」などと使います。では、「賢い」と「賢しい」と「小賢しい」はどのような意味なのでしょうか。全て「賢」という字が含まれているため、区別することが難しいですよね。それぞれ似たように使うことができますが、意味が異なります。正しく使うためには、意味の違いについてしっかりと理解する必要があります。そこで今回は「賢い」「賢しい」「小賢しい」の使い分けについて解説していきます。意味を適切に知って、上手く使い分けできるようにしましょう!
「賢い」・・・頭の回転が早くて優れていること、正しい判断ができて手落ちがないことを表す 「賢しい」・・・頭が良く働くことが鼻につく、利口ぶっていることが鬱陶しく感じることを表す 「小賢しい」・・・利口ぶっていて厚かましいこと、悪い方向に知恵が働くこと
「賢しい」と「小賢しい」は「頭が働くものの、悪い方向に知恵が使われている」という意味で、悪いイメージを伴って使います。 「賢しい」よりも「小賢しい」の方が、「卑しめる」「見下す」ニュアンスが強くなります。
「賢い」は<かしこい>と読みます。 「賢い」の意味は、
です。 「賢い」は単に「頭が良いこと、勉強ができる人」を表すだけでなく、「しっかりと判断ができること、的確な対応ができる人」も表します。 他にも、「悪賢い」という言葉があります。「悪賢い」は「悪い方面でよく知恵が働くこと」を意味します。 使い方としては、
などとなります。 「賢い」の類語には、「頭の良い」「利口な」「機転の利く」「優れた」「冴えた」「聡明な」「機知に富む」「知性がある」「聞き分けが良い」「知性あふれる」「わきまえる」などがあります。
例文 「知恵が優れている」という意味
「手際が良い」という意味
「賢しい」は<さかしい>と読みます。 「賢しい」の意味は、
です。 「賢しい」は「頭の働きがと良いこと」を批判する場合に使う表現です。 「賢明なことが鬱陶しい」「利口ぶっていて気に障る」というニュアンスが込められます。 使い方としては、
などとなります。 「賢しい」の類語には、「おつむが良い」「知性のある」「スマートな」「鼻につく」「嫌味ったらしい」などがあります。
例文 「知恵が働く」という意味
「生意気であること」という意味
「小賢しい」は<こざかしい>と読みます。 「小賢しい」の意味は、
です。 自分の立場や能力以上に、上から目線な振る舞いをすることを表します。「小賢しい」の「小」は「侮る、卑しめる」という意味があります。 「小賢しい」は目上の人に使うことはなく、目下の人や同等に使うのが一般的です。 使い方としては、
などとなります。 「小賢しい」の類語には、「ちょこざい」「おこがましい」「生意気」「悪賢い」「狡猾な」「老獪な」「浅はかな」などがあります。
例文 「利口ぶる」という意味
「悪賢くて」という意味
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