1. TOP
  2. 日本語の意味と使い方
  3. 「長閑(のどか)・閑静・閑散」の意味の違いとそれぞれの使い方
「長閑(のどか)・閑静・閑散」の意味の違いとそれぞれの使い方

「長閑(のどか)・閑静・閑散」の意味の違いとそれぞれの使い方

「長閑」「閑静」「閑散」という言葉をご存知でしょうか。日常会話でも比較的使われることが多い言葉だと思います。では、この3つの言葉を聞くと、どのような様子をイメージするでしょうか。そもそも、どういう意味なのでしょうか。なんとなく、使われている文脈から意味を推測して使っているいう方も多いでしょう。言葉を正しく使用するには、本来の意味をきちんと押さえておくことが重要となります。そこで今回は「長閑」「閑静」「閑散」のそれぞれの意味や使い方について解説していきます。言葉の違いを知って、適切に使えるようにしましょう!

「長閑」「閑静」「閑散」の違いまとめ

▶︎「長閑」・・・ 静かでのんびりと落ち着いているさま。天気が良くて穏やかなさま ▶︎「閑静」・・・土地や住居などが、もの静かでひっそりとしているさま ▶︎「閑散」・・・人がいなくてひっそりと静まりかえっているさま。仕事がなくて暇なさま

「長閑」の意味と使い方

「長閑」は<のどか>と読みます。 「ちょうかん」とは読まないので注意しましょう。 「長閑」の意味は、 1.のんびりと、落ち着いて静かなさま。ゆっくりと、慌てないさま 2.気にかからないさま。心配にないさま 3.天気がよくて穏やかなさま となります。 「長」は「ゆったりしている」、「閑」は「のんびりと落ち着く。ひっそりと静かなこと」を意味します。 「長閑な風景が広がっている」「長閑に夜を過ごす」「老後は長閑に暮らしたい」などと言いますよね。 主に、1の「落ち着いて静かなさま」と3の「天気が良くて穏やかなさま」という意味で使います。 1の意味では、「のんびりと静かで穏やかな様子・ゆったり寛いでいる様子」を表します。 3の意味では、「空が青く澄み渡り穏やかな様子」を表しています。

例文 1の意味 ・トンネルを抜けると、長閑な田園風景が広がっていた。 ・あの男性は長閑な口調で話すため、だんだんと眠くなってくる。 ・以前住んでいた場所は、本当に長閑な田舎であった。 ・彼女は長閑そうに居眠りをしていた。 ・外から長閑な鳥の声が聞こえてくる。 ・長閑な正月気分を充分に過ごした。 3の意味 ・長閑な小春日和になったので、外へ出かける。 ・長閑な春の一日となったので、特に目的はないが街を散策することにした。 ・今日は長閑な陽気に包まれている。

「閑静」の意味と使い方

「閑静」は<かんせい>と読みます。 「閑静」の意味は「ものしずかなこと。ひっそりとしたさま。間静」です。 「閑」は「のんびりと落ち着く。ひっそりと静か」、「静」は「動きや物音がなくじっとしている」を意味します。二つを合わせると、「物音がなくひっそりと静かなさま」という意味になります。 静かで落ち着いた地域・土地・住居の様子を「閑静」と言います。 主に、「閑静な」という形で良い意味で使います。 「閑静な住宅街」「閑静な住宅地」などと、住居がある場所について使うことがほとんどです。 「閑静な住宅街」とは具体的に、 ・車の交通量が多い大きな道路から離れている ・スーパーやコンビニといったお店が家のすぐ近くにない ・お金をかけた一戸建てが多い などといった特徴を持つ住宅街のことを表します。

例文 ・この付近は閑静な住宅街となっている。 ・駅周辺には閑静な町並みが広がる。 ・ここは街の雑踏を離れて閑静だ。 ・私は閑静な住宅地に暮らしている。 ・姿を消した猫は閑静な住宅街に潜んでいた。 ・そのホテルは閑静な佇まいながらも、絶景を眺めることができる。 ・閑静な屋敷内に人の影がちらちらと見えた。 ・道をまっすぐ進むと、外国風の洋館などの豪邸が並ぶ閑静な街並みが見える。

「閑散」の意味と使い方

「閑散」は<かんさん>と読みます。 「閑散」の意味は、 ・しずかでひっそりとしていること。する事がなくて暇なこと ・売買、取引の少ないこと となります。 「閑」は「のんびりと落ち着く。ひっそりと静か」、「散」は「気ままである。ぶらぶらしている」を表します。二つを合わせると、「ひっそりとしていて気ままである」という意味になります。 3つ目の「売買・取引の少ないこと」という意味では、”相場で取引高が少なく市場がひまなさま”を表します。 ひっそりと静まりかえっている様子・仕事がなくて暇な様子を「閑散」と言います。 ”人がいなくて寂しい・人がいなくてひっそりとしている”といったように、マイナスな意味合いで使います。 よく、お客さんが全然いないお店を『閑散としている』などと言いますよね。 このように、「閑散」は”しんと静まりかえっている”というイメージになります。 よく「閑散期」と言いますが、これは「一年の中で暇な時期。企業などにおいて、来客や注文が比較的少なくて暇な時期」を意味しています。反対に、”忙しい時期”は「繁忙期(はんぼうき)」と言います。

例文 1の意味 ・不景気で、町が閑散としている。 ・夜になるとそのお店は閑散として、早めに閉めてしまう。 ・休日にも関わらず、遊園地は閑散としていた。 ・その商店街は午前は賑わっているが、午後になると閑散として静まり返る。 ・お盆休みなので、会社が閑散としている。 ・山々には、秋に葉を落とした細い木が閑散と並んでいる。 ・閑散期というものがこの会社にはなく、年中繁忙期である。 2の意味 ・不況のため、株式市場は閑散としている。 ・不景気で閑散な市況となっている。

まとめ

「長閑」「閑静」「閑散」の意味と使い分けについて理解できたでしょうか? それぞれ似ているようでいて、意味や使い方が異なりますよね。 しっかりと区別して、上手く使い分けられるようにしましょう!

この記事のライター
Editor

関連記事

人気記事

  1. TOP
  2. 日本語の意味と使い方
  3. 「長閑(のどか)・閑静・閑散」の意味の違いとそれぞれの使い方