「個人的」「私的」という言葉をご存知でしょうか。「個人的な考えとしては」「私的な行動をとる」といったように使います。では、「個人的」と「私的」の意味についてしっかりと理解しているでしょうか。2つとも日常会話だけではなくて、ビジネスシーンでも使うことが多い言葉ですよね。どちらも同じように使いますが、何か違いはあるのでしょうか。正しく使うためには、違いについて適切に知る必要があります。そこで今回は「個人的」と「私的」の使い分けについて解説していきます。正しく覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう!
「個人的」・・・他人とは関わりがなくて、個人に関係しているさま 「私的」・・・公の事ではなくて、個人に関係しているさま
「個人的」と「私的」は似ていますが、適切に使い分ける必要があります。 「個人的」は「他とは分けた一人の人間として」、「私的」は「自分だけに関係していて」ということです。 「個人的」は意思表示する場合、「私的」は物事の事情を述べる場合に使うことが多いです。 例えば、「個人的」は「個人的な考えとしては」といったように、ある立場から自分はこう考えるということを表します。 「私的」は「私的な用事がある」といったように、ある立場とは関係なくて自分にだけ関わっていることを表します。
「個人的」は<こじんてき>と読みます。 「個人的」の意味は「個人に関係するさま、公的な立場を離れて他人とは関係のないさま」です。 団体・グループなど、複数のものに対しての一個人という意味で「個人的」を使います。 例えば、何人かである物事について討論している場合に「個人的には猫より犬が好きだ」といったように使います。これは「私は犬の方が好きだ」という意味になります。 「的」は「〜に関して」という意味で、「個人的」とすると「個人としては」を表します。 「個人的」は自分の意見や考えを伝えたいときに使うことが多いです。「他の人の考えではなくて、自分の考えで物事を判断すると」ということを表すことができます。 言い回しとしては、
などとなります。
例文
「私的」は<してき>と読みます。 「してき」が正しい読み方ですが、「わたくしてき」「わたしてき」と読むこともあります。 会話の中で「してき」と言うと、「指摘」や「史的」など他の言葉と混同しがちなので、分かりやすいように「わたくしてき」「わたしてき」と読んだのが始まりだと言われています。 「私的」の意味は「公ではなくて、個人に関係しているさま」です。 組織やグループなど複数のものに関わるものではなくて、自分に関わることを表します。 例えば、「仕事を進める上では、私的な感情は表に出さない」といったように使います。 「私的」を「わたしてき」と読む場合は「私的にはこう思います」といったように、自分の意見を述べるときに用います。 ただ、ビジネスシーンで使用すると軽い印象を与えてしまうので、「私としては」と言い換えるのが良いです。 言い回しとしては、
などとなります。
例文
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