現代では、ほとんど「文盲」という言葉は使われていません。 「文盲」とは差別用語なのでしょうか? 今回はそんな「文盲」について詳しく説明していきます。 日本の「文盲」の実態にも少し触れていますが、とても大きな問題のようにも感じます。 「文盲」の正しい読み方と意味、使い方を例文つきで紹介します。 また、日本の「文盲率」についても説明します。 しっかりと理解して覚えておきましょう!
「文盲」は<もんもう>と読みます。 「ぶんもう」と読むのは誤りです。 意味は、「文字の読み書きができないこと、またその人」です。 「文盲」おける「文字の読み書きができない」とは、病気や障害ではなく「読み書きを学習する機会が与えられずに、読み書きできない人たち」のことを指します。 学習する機会があった中で読み書きができない、または不得意な場合は学習障害など脳の障害となります。
「文盲」といった字はあまり使われていません。 特にマスコミでは「文盲」といった言葉を目にすることはありません。 それは「盲」の字に、差別用語にあたるといった認識があるからです。 本来、「盲」の字が差別用語なわけではありませんが、盲目の人に対して「盲(メクラ)」などと呼ぶことが差別的な発言にあたることから、「盲」の字そのものが差別用語であると認識されるようになりました。 そのため「文盲」といった言葉は「非識字」「非識字者」といった言葉で表されています。 しかし、盲目の人は「盲腸」や「盲学校」と聞いても差別だと思う人はあまりいません。 また「非識字」を使えば差別じゃないのかというと、はっきりとそうだとは言い切れません。 「あなたは非識字であるから」と差別する気持ちがあれば、相手からすれば「非識字」だと言われたことを差別だと感じるでしょう。 要するに、言葉とはそこに付与される気持ち次第で差別用語になりうるということです。 「文盲」を「差別用語」とすると、「文盲」を使わなければ差別ではないとなってしまいます。 ですが「文盲」であることに対して差別する気持ちを持てば「文字の読み書きができない人」と言い換えたとしても、それは差別用語にあたります。 このように、「差別用語」に対する議論はネット上などでもよく見かけますが、その言葉を使うときの気持ちが大きく左右してくるとの意見が多くあります。 ただ、「文盲」と聞いて「差別用語」だと思う人がいることも理解した上で使用しなくてはなりません。 特定の個人に対して使うのは避け、国際的な問題や学習する機会のない子どもたちがいることに対する問題意識として使用するなど、注意を払うことが必要です。
「文盲率」とは、国ごとの文字の読み書きが出来ない人の割合です。 日本の「文盲率」ははほぼ0%に近く文盲率最低国家です。 日本の「文盲率」が低い理由は、明治時代以降の義務教育により国民のほとんどが文字の読み書きを学習する機会があるからです。 しかし、現代では携帯電話やスマートフォン、パソコンなどの普及により「漢字」の読み書きができない人が増えています。 便利な世の中ではありますが、その反面文字の読み書きができなくなっている人が多くなっているのが現状です。 また貧困や家庭環境に問題があることから、文盲である子が増えてきてると言われています。 給食費が払えないほど貧困であったり、親が働いている間家事をしたり妹・弟の面倒を見なくてはならずに学校に通えない子供たちがいること、虐待やネグレクトを受けている子どもたち、また無戸籍であるため身をひそめて生活している子どもたちがいます。 それが故に文字の読み書きを学習する機会がありません。 そういったことから、日本は「文盲率がゼロである」とは言い切れません。 また、現代では「文盲率」という言葉はほとんど使われていません。 先ほども説明したように「文盲」を差別用語であると認識する人がいるからです。 その代わりに「識字率」「非識字率」といった言葉が使われています。
「オランダは文盲率の低さで世界一、また平均寿命の長さも世界一である」 「とある国では女子は学校に通う必要がないと考えられており、女性の文盲率が高い」 「学校に通えない文盲の子どもたちに、文字の読み書きを教えるボランティア活動をする」 「文盲率の低い国では平均寿命が長く、一人あたりの収入や農業生産性が高い」 「世界には、文盲であるどころか文字を持たない民族もあります」
○非識字・非識字者 意味:文字の読み書きをしまた理解することができないこと、またその人 ○不文 意味:文字を知らないこと、文章がへたなこと ○無筆 意味:文字の読み書きができないこと ○無知蒙昧 意味:知恵や学問がなく、物事の道理を知らないこと
「文盲」は英語で「illiterate」と言います。 「読み書きできる」という意味の「literate」の反対語です。 もっとシンプルに「cannnot read or write」と表現するのもOKです。 「computer illiterate」とすると「コンピューター音痴」という意味になります。 その他にも「financially illiterate(金融に関して無知)」「technologically illiterate(テクノロジーに関して無知)」などの言い回しもあります。
A surprising percentage of the population is illiterate.
国民のうち驚くべき程の割合が文盲だ。
One of disadvantages for the technologically illiterate CEO is the inability to grasp the role the Internet plays in our life.
テクノロジーに疎い経営者の1つの欠点は、我々の生活におけるインターネットの役割を把握できないことだ。
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「文盲」について理解できたでしょうか? ✔「もんもう」と読む ✔意味は「文字の読み書きができないこと、またその人」 ✔差別用語だと認識している人もいる ✔同じ意味を持つ言葉に「非識字」「非識字者」がある